手打ちそば 恵比寿 本店

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2000年05月06日
【店舗数:047】【そば食:091】
岐阜県高山市上二之町

ざるそば

飛騨高山の町並み

「能登半島一周」旅行の際に、飛騨高山に立ち寄った。古い町並みが保存されていて、なかなか旅情をそそる町だ。狭い道の両側に古い商店が建ち並んでいるため、視界のほとんどを「古さ」が覆い尽くす。古い町並みで有名な岡山県の倉敷と比べても、魅力的な町だと思った。朝市をやっているのも旅のアクセントとして魅力的。

倉敷、もっと頑張れ。・・・まあ、今からガンバったところでどうにかなるわけではないのだが。

倉敷における「蔵作りの町並み」は、その多くが観光客向けの土産物屋になっている。だから、非常に俗っぽい印象を受ける。転じて、ここ飛騨高山はといえば、なにやらやたらと蕎麦屋が目に付くのであった。蕎麦?高山って蕎麦が名産だったっけ?

飛騨地方といえば、結構広い領土であったにもかかわらず、江戸時代の石高は五万石だったという。山だらけの土地柄、米はなかなか収穫できなかったのだろう。だからこそ、雑穀である蕎麦が育成され、食べられてきたと考えれば合点がいく。それにしても、「信州そば」「越前そば」という言葉は聞くが、「飛騨蕎麦」って聞いたことがないなあ。

蕎麦屋の密集度合いからして、うまいこと観光PR展開すればそこそこ有名になれるような気がする。善光寺の門前町に蕎麦屋が多いのと同じ間隔で、高山は蕎麦屋密集地ですよ、と。まあ、おいしい蕎麦を出すことが前提になるが。

この旅で同行していたおかでんの兄貴が、蕎麦屋の多さにびっくりしてしまい、今食べないと後後悔するんじゃないか、っていう気になったらしい。「おやつ代わりに食べていくか?」と珍しく間食のお誘い。蕎麦といえばこちらだって黙っちゃいられない、喜んで賛意を表明した。

恵比寿本店

入ったお店は、「恵比寿本店」というお店。店頭でまさにビシビシと職人さんが蕎麦を打っていて、好感を抱いたからという理由で選んだのだが、ぶっちゃけ、目の前にあったお店に入っただけの事だ。後でこのお店は有名店であったことを知った。

まだ朝10時だというのに、蕎麦屋が開いているというのはちょっと驚きだった。蕎麦屋って、普通11時とか11時半に開店するものだ。朝早くからオープンしているのは、立ち食い蕎麦屋と相場が決まっている。このお店、手打ち蕎麦だというのにこんなに早く開店しているから凄い。やはり、朝市目当てでやってくるお客さんをターゲットにした場合、朝早くから営業をしていないといけないのだろう。その土地独特のルールって奴だ。

お品書きを見ると、ざる750円が一番安いメニューだった。とりあえず、ざるを注文。どうやら、もりは存在しないらしい。

のりがどっさり

出てきた蕎麦は・・・まあ、当然なのだが、海苔が乗って出てきた。しかし、おい、海苔を載せすぎだぞ。豪華!情け容赦なし!な盛りだ。店員さんの手が滑って盛りすぎたのかと思ったが、同じ注文をした兄貴のざるにも同様に海苔がかかっていた。どうやらこれで正解らしい。山深い地だというのに、海のものである海苔がふんだんにかかっているというのは興味深い。ひょっとしたら、海産物をたくさん供するのが、この地での極上のおもてなしなのかもしれない。

ただねぇ、海苔をこんなにかけられちゃ、蕎麦の味も香りも分からなくなってしまうんですけど。おもてなし、しすぎ。

ああ、きっとこちらの人は、「いやー、蕎麦なんて大したもんじゃないって。あんなもの有り難がって食うモノじゃないよ。それより、海苔どう?海苔おいしいでしょ?わざわざ取り寄せたんだから!」って感じなのかもしれない。

この蕎麦、ボリュームが相当ある。通常の蕎麦屋で言うところの大盛りクラス以上だ。しかも、やや太めの麺なので、相当食べ応えがある。不覚、朝10時ということで「おやつ感覚」だったのに、これだとおなかいっぱいだ。

つゆはそこそこおいしかったのだが、麺がちょっと残念。香りもするし、味もしっかりしているのだけど、どうも水っぽい。山盛りである上に、ざるの上に笹を敷いているから水切りがうまくいっていないのだろうか?どうもフォーカスが絞り切れない、ぼんやりした蕎麦になってしまっていた。もっときりっと味が引き締まっていたら、確実においしい蕎麦だったと思う。

5月でこんな感じだったわけだから、新蕎麦の季節になればきっとすてきな蕎麦を出すだろう。高山観光のついでに寄ると良いお店かもしれない。そうそう、秋になれば、地物の鴨を出すみたいだし、それも楽しみ。



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