シマダヤ「流水麺そば」(02)

2003年05月23日
【店舗数:—】【そば食:250】
自宅(東京都内某所)

シマダヤ「流水麺」

シマダヤショック、といってもいいだろう。たかが店頭価格158円の袋麺で、蕎麦の香りが漂う麺に出会うとは。はっきりいって、今まで食べてきた蕎麦の経験値をゼロに戻してしまうくらいの衝撃があった。流水麺、恐るべし。

ただし、まだ信じられなかったというのも事実。お酒で舌が麻痺していたからではないか?という疑惑もある。ちゃんとした佇まいの蕎麦屋でさえ、香り立つ蕎麦を出すことができるのは少ない。なのに、スーパーで売っているゆで麺で実現してしまっているというのは本当なのか?再度食べてみて、もう一度冷静に検証してみなければならないだろう。というわけで、前回のシマダヤショックからわずか2日、もう一度流水麺を買い求めてみた。

くだらん前口上はいらぬ。早速麺を水でじゃぶじゃぶやって準備を整える。

・・・

皿に盛ったまま、パソコンの画面に見とれていて数分放置していたら、また麺が固まってしまった。ちょっと間を置くと、あっという間に麺がくっついてしまうらしい。もう一度水で洗ってみると、またもや普通の蕎麦として復活。ううむ、形状記憶合金みたいな奴だ。

気を取り直して、麺をすすってみる。
うむ?あれれ?
前回食べた時の驚きと感動が、全くなくなっていた。蕎麦の香り?いや、特にそのようなものは・・・。香りといえば、袋の注意書きに書いてあった「本品はわずかにお酢の香りがいたしますが云々」という記述通り、ほんの少し酸っぱいような臭いがする。あと、何か形容しにくい臭いが。えーと、どう表現すればいいのかな・・・強いて言うなら、立ち食い蕎麦屋の麺の臭い、とでも言おうか。工業品っぽいような、そうではないような独特の臭いだ。どうやら、これを「蕎麦の香り」と勘違いしてしまったらしい。

結論として、前回に絶賛した評価というのは「ちょっとタンマ」と言わざるを得ない、ということでフィニッシュ。しかし、だからといってこの流水麺がマズいとかいうつもりは全くない。流水にさらすだけで食べられるというお手軽さたるや恐るべきものであり、いつでも・どこでも気軽に蕎麦が楽しめるというのは偉大だと思う。

ここで一つ提案なのは、「日清どん兵衛」や「マルチャン緑のたぬき」を食べ終わったがまだ物足りない、もういっぱい食べたい・・・というときに追加としてこの流水麺を投入するという食べ方。何しろ、ゆでなくてよいので、つゆにざぶんと投入するだけで食べられる。一袋で400g入っているので、必ずや腹ぺこの胃袋を十二分に満たしてくれるだろう。ただし、一つ問題なのは、カップ蕎麦というのは保存がきくが、流水麺は保存がきかないという事。「蕎麦の替え玉」をやろうと思ったときに冷蔵庫に流水麺がストックされていないと、何の意味もなかったりする。

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