2004年02月22日
【店舗数:---】【そば食:274】
東京都某所
梅香そば
紀州土産をもらってきた。
梅香そば。
なるほど、和歌山といえば梅が名物だもんな。しかも、ちょうどこれから梅の季節。日本の四季の移り変わりをガッチリと捉えた、キャッチーな土産物じゃあないですか。
とかいいながら、どーせこの蕎麦に練り込まれている梅は今年のものじゃないわけで、風流も時節柄もあったもんじゃないとわかっている自分。まあ、大人の世界ってやつです、わかっていても言っちゃあいけない。サンタは実在するか?って議論をするのがタブーなのと一緒だ。
それはともかく、このパッケージには驚かされる。ふつう、蕎麦の袋ってぇものはたいてい渋い色をしている。緑とか灰色とか、暖色系の色を使うことは滅多にない。しかしこの梅香そばは、どうだとばかりにピンク色だ。きっと若い女性受けを狙ったに違いない。やるな、製造元。
というわけはなく、単に梅の花の色を使っただけなのだが、それにしても違和感ありまくりだ。こんなに陽気な、朗らかな感じでいいんだろうかと心配になってしまう。
違和感といえば、タイトルのすぐ横にかかれている「さわやかな梅風味」という表記だ。蕎麦の風味は無いんでしょうか。・・・まあ、さらしなそばの変わり蕎麦だと思えば、おかしくはない。しかし、そばとして食べる必然性をあまり感じないというのも事実だ。
何となく、今回はウケ狙いっぽくなりそうだなあ、と思いつつ早速ゆでてみる。
うわっ。
えーと、なんて形容すればいいんだろう。
あ、思い出した。
色つきの冷や麦。赤ばっかり集めてみましたバージョン。
よせばいいのに、袋に入っている分全部をゆでてしまったので、ざるのなかにはピンク色のそばだらけになってしまった。正直、あまり食欲をそそるものではない。
乗り気でない状態で、まずはそばだけすすってみる。ずるずる。
ううむ、ミネラルいっぱいの梅肉を練り込んだ風味豊かなそばです。
・・・こら、売り文句を棒読みしとるやん。
いやね、だってね、もうなんて表現すればいいのか。もともと、さらしな蕎麦とか変わり蕎麦ってのは食べ慣れていないので、こういうのに免疫がなくって。ほら、「蕎麦」っていったら、ノーマルのもりそばを連想しちゃって、そのギャップがどうしても違和感っていうか、イマイチっていうか、まあ、はっきりいってマズイというか。あ、よけいな事を言ってしまった。
何かを思い出すな、と思ったら、ああそうだ、小梅ちゃんの味だ。梅だから当たり前なんだけど、なんか小梅ちゃんが麺になりました、って感じ。
あらためて、付属していたつゆにつけて食べてみる。むわぁ、かつおだしのつゆと、梅の香りが全然一体感ないんでやんの。バラバラで口の中で主張する。こら!蕎麦なんだからお互い仲良くしなさい!
これはこれで十分楽しい蕎麦ではあったよ。梅好きの人、変わり蕎麦好きの人にはヨロコンでいただけるのではないかと。でも、おかでんの口には合わなかったので、この後コンビニおむすびを食べて寝た。
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