中央軒 新鳥栖駅売店

2017年05月05日
【店舗数409】【そば食:677】
佐賀県鳥栖市原古賀町

かしわそば

新鳥栖駅

アワレみ隊長崎ツアーを終え、解散の地となったのは長崎本線と九州新幹線の交差点である「新鳥栖駅」だった。九州新幹線開通とともにできた駅だ。

ガラスをふんだんに使い、曲線を取り入れたデザインが新しい。

新鳥栖駅ホーム

固い握手で仲間と別れたあと、僕一人だけ長崎本線のホームに向かう。一人は車、一人は新幹線だったからだ。僕は福岡空港から飛行機で羽田空港に向かうため、在来線というわけだ。

長崎本線、長崎や佐世保からやってくる特急列車の本数はそれなりにある。しかし肝心の在来線の数が少なく、しばらく待ちぼうけを食らう。

中央軒

そんなとき目に付いたのが、ホームにある昔ながらの立ち食い蕎麦屋、「中央軒」だった。

東京界隈の立ち食い屋っていうのは、まるでコンテナボックスのような箱型に収まっていることがおおいが、ここは違う。開放的なカウンターが魅力。ただし冬は相当寒いと思う。

カウンターはL字型になっていて、在来線ホームからも、改札脇の新幹線乗り換え通路方面からも食べることができる。

全ての麺類にかしわ肉入り

つい先ほど、久留米の「モヒカンラーメン」で食事をしたばかりだ。もちろん、これで夕食は終わったつもりだった。

しかし、蕎麦屋をなんとなく観察していて、ある張り紙に気がついたので、そうも言ってられなくなった。

当店のうどん・そばにはすべてかしわ肉が入っております。
不要の方は申しつけ下さい。

なんと?かしわ肉が入っているのが当たり前!というそば・うどんが存在するのか。それは知らなかった。佐賀界隈の特徴なのか、それともこのお店限定の取り組みなのか。謎だ。

かしわ肉がどのように入っているというのだろう?JR常磐線我孫子駅の立ち食い蕎麦屋が、巨大唐揚げが入っていることで有名だが、そんな感じなのだろうか?いや、それにしては値段が安すぎる。「かしわそば」が350円だ。

そもそもこのお店、「かけそば」が存在しない。一番シンプルなメニューが、「かしわそば」だ。そりゃそうだ、全部のメニューにかしわ肉が入っているのだもの。

かしわそば

怖い物見たさで頼んだのがこれ、かしわそば350円。

なるほど、ツナフレークのような形でかしわ肉がホロホロになって入っていた。そういうことか。だとしても、これで350円はお安い。

麺

つゆが関西風なのは西日本なので当然。久々の駅構内立ち食い蕎麦屋なので、「ガツンと香るかつお風味」に身構えていたので拍子抜けだった。で、0コンマ2秒くらいで、「あっ、そうかあ!ここは九州だった」ということを思い出す。

醤油味というより塩味を感じるつゆは、関東の味つけに慣れている身からするとなんとも心許ない。こういう味覚を感じるにつけ、ああ自分はすっかり関東に染まってしまったのだな、と思う。生まれも育ちも中国地方だったのに。

肝心のかしわだが、大してインパクトがあるものではなかった。ああ入ってますね、程度のものだった。こいつのお陰でつゆにうま味がUP!とか具として魅力増!というほどの迫力はない。ただ、見栄えというか色合いとして嬉しい存在、という感じだった。

とはいえ、かしわ肉のフレークが蕎麦に入っているなんて面白い。こういうのをちょろっと体験するだけでも、「ああ、旅情だなあ」と感じるのだった。さて、佐賀を満喫したことだし、そろそろ東京に戻ろう。

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