1998年05月第3週(05/17-05/23)

【05月17日(日曜日)】<87.0キロ>

朝食兼昼食:菓子パン3個
夕食:煮物、いかのマヨネーズあえ、ご飯、おみそ汁、プリン
夜食:ウィスキー少々、ほたてっぷり、落花生少々

昨日はさんざん水分飲み倒したので、太ることはないだろうが「おおっ、痩せたぁ!」という次元は無いだろうと予想できた。昨日あれだけ運動しても、水のみゃおしまいよぉ。とまあ、半ばあきらめの境地で遠くを見つめていたんだけど・・・おお、痩せている。87キロジャストぉ。うれしくなって小躍りを踊ってしまった。口ずさむ歌はもちろん「ビューティフル・サンデー」だ。

やはり夕食に該当するものをほとんど口にしなかったのが勝因なのだろう。水分を極限まで補充して太っているはずなのに、今までの体重での最低記録タイまで落ちたのは、欠食が理由に他あるまい。やっぱ、痩せるには食事をしないに限る。

まあ、昨日みたいにちゃんとした理由が無い限りは欠食なんて絶対にやっちゃいかんとは思ってますがね、俺。

朝食兼昼食とはいえ、菓子パン3個ってなんじゃそりゃぁ、なんて早速突っ込みが入りそうな食事だけど、そんなことはない。菓子パンといっても千差万別ございやして、今回は小さめのヤツばかりピックアップした次第。バターたっぷりのおいしそうなのは意図的に外したってわけ。さすがに、今朝の体重87キロジャストってのは不気味だったので「こりゃリバウンドしないように気を付けなくては」と警戒してしまう。

だから、今日のテーマは「できるだけ早い時間に朝食/昼食/夕食」なのである。明日の朝の正式計量に向けて、できるだけ食べ物による影響を少なくするために「早い時間での食事」を心がける、と。セコいといえばセコいこと限りないのだが、まあ勘弁してくれ。

さて、今「EAU+」を飲んでいる。あのサッカーの中田がCMに出ているヤツだな。「ノンシュガーコンディショナルウォーター」という、何か新手の呪文じゃなかろうかしらんという怪しげな言葉である。試しにカロリーを見てみると・・あれれっ、0kcalではないか。これはお得というか、最近ジュースらしきジュースってのはトマトジュース程度しか頂いていないので、買うしかないでしょう。早速購入してみることにした。

味はまあポストウォーターのでき損ないみたいで、俺の好きな味。しかし、ノンシュガーの割には甘いなあ・・・なんとはなしに、ラベルを確認してみる。ああ、やっぱり!エリストールやステビアが入ってる。ところで、この人工甘味料ってホントにノンカロリーだったっけ。疑惑浮上。さらに調べてみると、「レモン果汁」が入っている事も判明。な、なんじゃあこりゃあ!これがノンカロリーなワケないじゃないか。

ここえ、ハタと気がついた。ラベルの表記は、「100グラムあたり」のカロリーなのだ。要するに、0コンマいくら、のカロリーってのは四捨五入されて切り捨て扱いになっているのだな。「ダマされたぁっ!」と地団駄踏んで悔しがったが、まあ四捨五入で0になっちゃう程度のカロリーに血眼になることもあるまい。

夕食のこんだて。「煮物」っていう表現はいかにもそっけないんだけど、何て表現すればいいのかさっぱりわからなかったのでこう表現した。ご飯にかけるとオイシイに違いない、そんな煮物だった・・・って表現したって、さっぱりわけがわからないかな。

久しぶりの寮の食事だし、「朝食兼昼食」だったために今日は豪勢に食べたかった。だけど、こんな気分の時に限って「あれれ、あんまり大したメニューじゃないなぁ・・・」という状況。うーむ。まあ、このおかげでよけい明日の朝は痩せる可能性が出てきた。モノは考えようだ。

とりあえずウィスキーを少々飲んだ。でも、ここで言う「少々」がどれくらいか、というのは自分自身よくわかっていない。どれだけ飲めば酔うのかというのがさっぱりわからないからだ。それにしても、ウィスキーは良い。ビールだったら食事が終わった後にはもう胃袋に入らないけど、ウィスキーだと食後でも飲める。

まあ、酔っぱらわない程度に「晩酌」。いやホントにそんなに飲んでいないってば。

【05月18日(月曜日)】<86.6キロ>

朝食:鮭おにぎり、毎日骨太300ml
昼食:えびと玉子の炒りもの(小皿)、サラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:うなぎ、もやしと豚肉のあえもの、ご飯×2、おみそ汁×2

昨日の日記だと「飲んでない」と言い張っているが、それにしては喉が乾いているのは一体どういう事だ。生クリームを口元に付けておきながら、「ケーキ?ううん、食べてないよ」とお母さんに言い訳をする子供とよく似ている。ただ、その「ケーキ」が「ウィスキー」に化けたか化けていないか、というだけの話だ。

のどが渇いている、ということは体にとって必要な水分が足りない、ということだ。ということは、通常よりも痩せているという事だ。こんな事、サルでも分かる話。だから、今日の体重はうれしいといえばうれしいけど、「でもどこまで信用できるのかな」という政治家の街頭演説を聞く心境みたいなんである。

とまあクールな様子を気取ってはいるが、内心は「ほーっほっほ」と奇妙な雄叫びをあげて寮の廊下をデカい顔して練り歩いてしまった。86キロ台、ということはもう85キロが目前だ。85キロが見えてきたら、次は80キロ・・・ほら、芋づる式にどんどん先が見えてくるじゃない。87キロだ、88キロだという次元とは全く違うのだよ。

久しぶりにこの「ダイエット!?日記」をざっくり読み直す機会があったのだが、2カ月ほど一気に読み進んでいるウチに頭がくらくらしてきた。はっきり言って、不快だ。自分の書いた文章に不快になるんだから、俺はよっぽど文才がないのだろう。何が不快って、延々と毎日体重の増減が書かれているってこと。一日一日をピックアップして読めば、それはそれでまあ楽しめる内容だとは思うんだけど、連続して読んでいるとなんか偏執狂の人がぶつぶつと独り言を口走っているのと何ら変わりないレベルだということに気づいた。

と、こういう事をまただらだら書いていると・・・後日読み直したとき、やっぱり「偏執狂!」なんて思うんだろう。自分で自分のエサをまいている状態なワケだ。

お昼ご飯。カロリーを考えて、小皿を選んではいるのだが・・・小皿だからカロリーが低いという保証は全くないわけだ。なぜか会社の食堂は、全てのメニューに対してカロリーを出しているのに小皿だけ表示がされていないのだ。何かの陰謀かもしれない。実際、今日のこの小皿。絶対にカロリー高いぞ。

うなぎだ!たまには寮で食事をしてみるモンだな、という典型例。ビンゴ!ってヤツだ。時々寮の食事はえらくリッチになるのだが、それがまさしく今日だったようだ。どう考えても、食費350円でうなぎ一匹を出す事は不可能なはず。だって、うなぎだけで350円いってしまう。「今日はうなぎだけ。ご飯もみそ汁もなしじゃ」というワケにはいくまい。 ということは、他の日で節約して、その浮いたお金をうなぎに回したのだろう。これが涙無しで語れる話か?ああ、泣ける。

と、うなぎをおいしく頂いていたのだが、何か急にご飯が恋しくなったというか「ぬぉぉ、こんなんじゃいかーん」と食べ物に対してキレたというか、無性にもういっぱいご飯を食べたくなってしまい、不覚にもご飯・みそ汁をそれぞれおかわりしてしまった。

やっぱご飯だわぁ、というのが、おかわりしたご飯をほおばったときの感想。おかずなんてちょっとでいいのだ。ご飯をいかにもりもり食べられるか、が俺の永遠のテーマ。

ここで一つ気がついた。何で寮の食事をバックレて、一人で晩酌やってるかということを。寮の食事を食べたくないんだな、俺。なぜか?おかずの量が多いから、必然的にご飯の量を抑えなくてはならない。それでストレスがたまるから。

だから、「寮の食事ねえ・・・どうしようかな、欠食してお酒でも飲もうか」なんて考えつつ帰宅するとき、ふと牛丼屋や天丼屋に入って食事を済ませてしまうことがある。そう、お酒にはあんまりコダワリはないのだ。「寮の食事はご飯を思いっきり食べるのが難しい」=「どーせご飯をガマンしないといけないんだったら、お酒飲んじゃえ」というワケだ。だから、どんぶりモノのお店なんかを発見しちゃうと、「わあ、ご飯をいっぱい食べられる!」とヨロコンでしまって、お酒飲む予定なんて平気で切り捨ててどんぶりを食べちゃう。

俺のお酒の量が増えていった、というのは、寮の食事のおかず量が多かったからである。

おお、風が吹けば桶屋が儲かる、というのと同じ理論だけどなんだか自分自身すごくすっきりした。そうか、そうだったんだ。うーん。

【05月19日(火曜日)】<87.2キロ>

朝食:めんたいこおにぎり、毎日骨太300ml
昼食:日替わり定食
おやつ:缶コーヒー200ml
夕食:焼きそば、ビール1000ml

ダイエットの神様というのは結構怠慢で、こちらの努力を見て見ぬ振りをよくして下さる。だから、ふっと気が向いたときだけ「痩せる事を認めてしんぜよう」とか言い出す。逆に、デブの神様ってのは律儀なモンで、ちょっとでも食事の量が多かったり運動量が少なかったら、「まってました」とばかりに登場して、「太れ、太れ!」と煽る。

で、今日はまさにデブの神様の圧倒的勝利なのである。一気に600グラム増量。やっぱり、ご飯2杯食べちゃ駄目だわなあ。見逃してはくれなかった、というわけである。まあ、天罰なんだろう。ぐぐっと下唇をかみしめつつ、ガマンするしかない。

痩せたことによる変化、というのは過去にさんざ述べてきた。だけど、痩せれば痩せるほど新しい発見があるモンでして。最近、どうもネクタイ結ぶのに時間がかかるようになってきた。一度結んでみても、長すぎるとか短すぎるとかで、もう一度結び直しになるからだ。「どうしてだろう」と疑問に思っていたのだが、ようやく合点がいった。理由は何か。なーに、簡単なことだ。出っ張っていたおなかが引っ込んだので、ネクタイに求められる長さが変わったという事なのだ。以前と比べて、おなかがすっきりした分ネクタイを心なし短めに締めないと「長すぎる」というワケである。罪作りなモンだ。

今日は研修にお出かけ、ということでいつもの会社食堂ではなし。研修センタ近くで食事をした。アスパラの牛肉巻、鶏肉のぴりから炒めなど800円の割には盛りだくさん。こんな店があったなんて、と幸せそうな顔をしてもぐもぐやりながら至福の時を過ごす。ただ、この「至福」というのは裏を返せば「カロリー警報発令」という事に他ならないわけで、内心ビビっているのでもあるが。

ひっさしぶりに砂糖・ミルクが入ったコーヒーを飲んだが、あっまぁぁぁぁ。あまりの甘さに思わず神妙な顔をしてしまった。どういう顔をすればいいのか分からなかったからだ。それくらい、甘い。ただまあ、「ああこういうのがおいしいコーヒーなのかもしれない」なんてちょっとだけ思ったりして。今までブラックコーヒーに慣れ親しんで来たけど、ブラックコーヒーっておいしい・おいしくないはともかくとして「ほっ」とするモノではないんだな,俺にとっては。だけど、あっまいコーヒーってのを久しぶりに飲んでみたら、「ほっ」としてしまったのだ。結局、ブラックを飲んでいるのって、カッコつけているだけなんじゃあるまいか・・・?

キャンプ用品の見直しだ!とか言って、今現在ガソリンバーナーやガソリンランタンをガスカートリッジのタイプに切り替え中。あわせて、こ汚くくすんでいるお皿を買い換えるとか、結構大規模な事をやっている。さて、そこで買って来たはガスバーナー。今まで使っていたガソリンバーナーと比べて、小さい・軽いということで思わず小躍りしてしまうようなかわいらしさ。うむ、今週末はキャンプだな、これは。

ということで、「早速実演してみるべぇ」という事になった。なーに、ただ着火してみるだけで済ませるわけにはいかない。そりゃバーナーにとって恥さらしと同じだ。ストリップ劇場で、全く興奮しないで「ふーん、そうなの」って軽くあしらってごらん、ストリッパーはそりゃ傷つくよ。「あたしのどこがいけなかったのかしら」って。それと同じ。ガスバーナーはフライパンなり鍋なりを熱することにその存在意義がある。だからこそ、ちゃんと調理してあげなくちゃ・・・とまあ、なにやら怪しげな理論をふりかざし、買ってきたばかりの28cmパエリア鍋をがしがしと振り回しつつ焼きそばをやいてみた。

以前、ガソリンバーナー健在の頃は時々コンビニの鍋ものを買ってきて、熱して食べていた時期があった。これはこれでおいしかったのだが、惜しいかなそれまでの酷使がたたってしまいガソリンが漏洩、バーナーのノズルからではなく、火がついてはイカンところから発火するという事態になった経緯がある。今回は、ガスカートリッジということでその手の危険が無いので非常に結構。といっても、室内で火を使うのは極力やめないといけないんだけど・・・。

さて、できあがった焼きそばはパエリア鍋いっぱいの量。「しまった、作りすぎた・・・」と大いに後悔してしまったが、これぞ後の祭り。久々の自炊なんで、「うれしいなあ、楽しいなあ」ってついつい調子に乗ってしまったのだ。仕方がないので、ビールを飲みながら一生懸命食べた。ああ、あったかいおつまみでお酒を飲むことがこんなに楽しかったとは・・・と、「楽しやお酒」という事を再発見。なんかマズい状況かもしれない。

やきそばを全部食べず、翌朝持ち越しという事にして夕食は終了。野菜もたくさん取れたし、おなかもいっぱいだし、カロリーもいっぱいだけどいやぁ久しぶりに満足満足!の夕食だった。

【05月20日(水曜日)】<86.8キロ>

朝食:やきそばの残り、毎日骨太300ml
昼食:ロースカツ定食
おやつ:砂糖ミルク入りコーヒー
夕食:ほっけの開き、ししとうともやしの炒め物、ビール500ml

痩せてくれた。焼きそばという高カロリーのものをわっしゃわっしゃと食べたので、こりゃイカンと鼻水垂らしながら後悔したんだが、逆に痩せてくれた。助かったというか、まあ当然の結果というか。単品料理で昨晩の食事は成立したからだろう。単品料理なんて、そうそう量は多く食べられるモンじゃない。だから、「うわあ食べ過ぎたなあ」なんて思っていても、案外量は食べていないモンだ。逆に、いろいろな料理を並べていると、どれだけ食べたかさっぱりわからなくなってしまい、ついつい食べ過ぎてしまい翌朝体重調べてみて「ぎゃー」という事になる。

何も毎朝おむすびを食べることが俺の生き甲斐なんでもなんでもない。便宜上おむすびになっているだけ。だから、やきそばが朝御飯になることだってあるし、それ以外だって十分にあり得る。

研修がある時は、研修センタ近くにあるお店にいつも行くことにしている。2店そのお店はあり、ひとつは中華料理屋。もう一つがトンカツ屋なのである。どっちも良心的な値段と分量なので、大好きだ。・・・さて、どっちにしようかと悩んだあげくに、「カツだっ!」という事に決定、お店に直撃だ。

しかし、直撃したのは俺の脳みそだった。「はい、お待たせ」と出てきたご飯は、てんこ盛り状態。続いて出てきたカツはお皿からはみ出たくて仕方がないくらいのデカ物だった。半年前までだったら、「おおーっ、こりゃ凄い!いただきまぁす」と何も考えずにむしゃぶりついていただろうが、今だとこのボリュームは苦痛だ。カツを食う、という段階ですでに罪悪感があるというのに、それを無情にも追い打ちをかけるんだから!

なぜかたたずまいを正し、どきどきしながらカツを食べる。おいしい。ああ久しぶりのトンカツなり。幸せだ。生きていてよかった。・・・等々、とりあえず「かろりぃ」の事は考えないように、カロリー問題以上に素晴らしいバラ色のお食事であることを演出するために、とにかく美辞麗句をさんざん並べてみた。そしたら人間案外単純なモンで、「ああおいしかった」と、先ほどまでの不安はどこへやらおいしく頂いた。

ハイカロリーの食事のシメとして、あまいコーヒーまで飲んでしまう。もう悪のりの世界だ。ここ数カ月を振り返ってみて、今日ほど高いカロリーのお昼ご飯を食べたのは無いだろう。今後こんな食事をする事が果たしてあるんだろうか。

悪のりはさらに続く。「やっぱガスバーナーでお魚焼かないと駄目でしょう」なんて考え出したのである。ほっけを買ってきて、さっそく網にのっけて焼いてみた。ほっけなんて居酒屋でしか食べないモノだという認識があったけど、あんがいお店でも売っているモノだ。ちなみに我が家の母君、一度だけ家でほっけを焼いてみて大失敗をやらかし、いたく父君からの不評を買っていた。まあ、実家のある広島ってのは、土地柄ほっけって食べないからなあ・・・。

「網」といっても、バーナーでパンをやくための簡単な網。お魚焼くための網じゃないんで、脂がぽたぽた落ちる落ちる。あああ、買ったばかりのバーナーが・・・。今頃になって自分のやらかしているオロカさに気づいたのだが、取り返しはつけられない。もう行くところまでいけ、だ。

で、できあがったほっけの開き・・・いやあ、おいしゅうございました。母君には大変恐縮だけど、簡単においしく仕上がってくれました。コツは、あぶりすぎない事だな、きっと。干物をあぶる感覚でやっちゃうと、ぱさぱさになるに違いない。

ビールの量が少なかったんじゃないか、などと急に後悔。こういう時に限って、ビールを遠慮しているんだからぁ!

【05月21日(木曜日)】<86.8キロ>

諸般の事情?により、日記なしです。ごめんなさい。

【05月22日(金曜日)】<86.8キロ>

朝食:明太子おにぎり、毎日骨太300ml
昼食:カレー、キャベツの千切り、ゼリー、牛乳200ml
夕食:とんかつ、ポテトサラダ、ご飯、おみそ汁

考えてみりゃ、大学時代にコンビニでおにぎりを買うといえば、ほぼ決まってシーチキンだった。「鮭?明太子?あほらしくてくえっかよ、ケッ」というわけである。いや、そもそもおにぎり自体買うことはほとんどなかった。型にはめただけのご飯ゆえに、ボリューム感がないというのがその理由。やはりわんぱくだった時代だと、質より量だったわけだな。

これが今じゃ、毎朝食べるんだから世の中何が起こるかわからない。ということは世の中全て、あきらめちゃイカンという事だな。「死にたい」と思っているキミ。あきらめちゃ駄目だ。数年後、きっとキミの人生は変わっている。死んでしまっては何もできないぞ。生きろ!力強くなくってもいい、生き続けるんだ!うむうむ。

社員食堂ではカレーが100円で提供されていた。しかも、ゼリーやら牛乳やらも無料サービス。いったいどこにこんな余裕があったんだろう。日ごろの搾取したお金か?なんてうがった考え方をしてはイケナイ。ここは素直に「おお、御祝儀ありがとうございます!」と喜ぶのが一番。深読みするだけ疲れる。

で、いつもは存在していない「サラダバー」が用意されていて「サラダ100円」になっていた。われわれが食堂にいったのは遅い時間だったのだが、まあ100円ということでなんと食い散らかされていることよ。サラダという清純っつーかそういうイメージを「これでもかこれでもか」とぶち壊すような状態だった。

夕食の食堂に顔を出してみたら・・・げっ、とんかつだ。普段だったら「おっ、やるじゃん」なんて感心するんだけど、今週に入って二度めのとんかつになるため、「あちゃー」というキモチの方が強かったりする。しかも、一回目のとんかつは揚げたてでおいしかったからなあ・・・寮のとんかつは当然作りおき。これじゃあ・・・

と、黙してあまり多くはかたらない事にしておこう。うむむ。

【05月23日(土曜日)】<86.8キロ>

朝食:パン2枚
昼食:山菜うどん、焼きおにぎり2個
夕食:ビール1000ml、ロゼワイン750ml、焼き鳥4本、椎茸のバター焼き2本、肉じゃが、ご飯

今日はドライブ兼キャンプ。今シーズン初のキャンプだ。ようやくキャンプシーズン到来!なので、結構ハッスルしている。今まで使っていたキャンプ用品は離れ小島のキャンプ地でもなんでもないような砂浜でテントを張る、といった事を想定していたため、汚くても平気な状態になっているしお皿とのこぎりが同じ場所に呉越同舟していたり、とまあ女の子から見たら「汚いなあ」っていうレベルのものだった。しかし、今回ちょっと奮発して、女の子でもお誘いできるほどのこぎれいさにリニューアル。あっ、肝心の「女の子」がリニューアルされていないけど・・・。

4枚切りのパンをさっさと消費してしまわんことには、いつカビが生えるかわかったもんじゃない。ということで、2枚・・・要するに1/2斤だ・・・という大量の朝食を摂取。バターとかジャムとか、気の利いたモノがありゃいいんだけど、自炊を想定していない生活を送っているためにそげなものがあるはずがない。ええーい、生だぁぁ。生の方がおいしいんだから。泡だちだっていいし・・・って、これは生ビールの話か。

マイカーなど持っているワケもなく、レンタカーなのである。二日借りて1万3千円程度。後腐れなくて便利といえば便利。自分で車買った場合は、駐車場代金2万5千円以上、月々のローン、保険料・・・って事で5万円近くしてしまう。あきれたモンで、月に6日レンタカー借りたってマイカーを所有するよりやすくついてしまうのだな。ただ、好きなときに好きなだけ乗れる、しかも所有欲を大いに満たしてくれるマイカーという魅力は捨てがたい。ここでお酒を飲むのをきっぱりやめて、マイカー資金として貯金していったら絶対にすぐに車を買える自信があるんだけどなー。まあ夢物語ってところか。

日光の奥にある「霧降高原」っつーところで山菜うどんを食べた。銚子にドライブしたときは「なにが何でも新鮮な魚を食べるのだ」と鼻息を荒くし、今回は今回で「山ならではの料理だ!」なんて言ってる。まあ、都会の人間がよく口にする「旅情」だとか「風情」といった幻想と全く一緒ですわな。今じゃ、どこだってそこそこのモノは食べられるんだから。「そこそこ」と「絶品」の差ってのを理解できるだけの味覚を俺が持っているか、と問われると非常に苦しいところ。ほーら、だから山行ってお刺身食べたっていいんだし、海行って山菜食べたっていいんだってば。

だけど、結局「山菜うどん」なのであった。スキー場のロッジみたいなところだったため、とほほなメニューしかなかったからだ。「ここで中華丼なんて食べていては男が廃る」なんて気を取り直し、何とか山っぽいイメージがある「山菜」のうどんを選択。ぎりぎりの世界での踏みとどまり、なのである。味?味はコメントに値せず、ってことにしておこう。

山とか渓谷に行くと、よくヤマメやイワナの塩焼きが売られている。ああいうのって、非常にソソられるものがあるね。串にさされて炭火であぶられているというその「非日常的光景」にくらくらしてしまうのだ。ほら、ふつうの焼き肉じゃ全然大したことないのに、それを串にさしてバーベキューっぽくしたら途端においしそうになるじゃあないですか。あれですよ、あれ。

たぶん、店先で売られているやまめの串焼きが、旅館の朝食ででてくるような器の上にちょこんとのっけられ、そばに紅生姜なんかが飾られて・・・なんて状態で出されたとしたら「ふうん、やまめねえ」とあんまりドキドキしないんだと思う。串にささっているか、いないかでこれだけ価値が変わるのである。つまり、われわれは串焼きを500円だとか600円だとかで買うわけだけど、本質的な価値っつーのはそのほとんどが「串」が占めているのだろう。風情、ってのはそんなもんだ。それに対して何の疑問もなく消費者はお金を払う。だって、風情を買ってるんだから。空腹を満たすための食べ物、という存在から、観光地での食事ってのは一気に「風情」というよそいきの洋服を身にまとい、飛び立つのであるな。

黒磯市街の川岸でテントを張った。1年ほど前、友人とここで一泊したことがある。非常にきれいで静かな場所だったので、嬉々としてテントを張った記憶がある。せっかくだからもう一度ここに、ということで黒磯再び、なわけである。すると、地元のオッチャンがやってきた。あ、一年前にいろいろ御世話になったおっちゃんだ!向こうもこっちのことをぼんやりと覚えていたらしく、わざわざしいたけ畑からしいたけをたくさん摘んでプレゼントしてくれた。ああこういうのが人情ってヤツですなあ。もらったシイタケは早速バター焼きにして食べた。とても美味だった。人情の味だ。今日は風情の味、人情の味といろいろグルメに楽しめて非常におなかがいっぱい。

今晩のメインディッシュとして用意したのは肉じゃがだったが、豚肉を炒める時に調子に乗ってバターを2かけらほど投下したもんだからさあ大変、和風なはずがどこかしこに洋風な香りが・・・。しかも、だしの調達をうっかり忘れてしまったので、「ええい仕方がない」と砂糖・みりん・塩・しょうゆとばんばんいれる始末。結果的に味はぐっとまとまったんで大助かりだったけど、やっぱり奇妙な味ではあったよ。非常においしかったけど。ただまあ、この「おいしい」ってのは「野外で食べている」というエッセンスがあったからこそなのかもしれないけど。

お酒、ちょっと飲み過ぎた。ワインは地元の「那須ワイン」ってヤツで、余ったらおみやげとして持ち帰ろうとしていた。だからこそ、ビール1リットル+ワイン1本というむちゃな買い方をしたのだ。しかし、その肝心のおみやげが瓶として帰京しないで、胃袋に収まった形で持ち帰られる結果になってしまうとは、まさか飲んでみるまで気づかなかった。野外は料理をおいしくすると同時に、お酒のピッチも猛烈にあがるという事が判明。

しかし、お酒飲んだメリットとしては、すぐに眠ることができたと言うこと。小心者の俺としては、就寝環境がちょっとでも変わるとなかなか寝付けないものなのだ。朝も早く目が覚めるし、夜は何度も目が覚めるし。ましてや、テント泊で枕なしで寝袋、なんだから熟睡するのは難しい。しかし、お酒は偉大なり。ンな過去の経緯はすっぱりと忘れ去り、なにも考えずにぐっすり寝てしまった。

(つづく)

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