1998年06月第5週(06/28-07/04)

【06月28日(日曜日)】<85.0キロ>

朝食:フランスパン
夕食:発泡酒350ml、ワイン200cc、お刺身盛り合わせ、完熟トマトのメンチカツ2個

朝、体重を計ってみて「うにゃにゃにゃ・・・」と猫みたいな声を出してしまった。がっかりしてしまったといえばそれまでなのだが、「何で痩せないのかねえ」という疑問と、「またやられた」という悔しさと、「やっぱ痩せないねえ」という諦めとがごちゃごちゃになってしまったのだ。

思い起こせば、昨晩は帰宅後無性にのどが渇いたのでウーロン茶をごくごく飲んでいたっけ。だから、帰宅直後は84.8キロだった体重が200グラムも増えてしまったのだろう。昨日同様、時間をかけておしっこで排出してしまえば確実に痩せるはず。今計った体重は「見なかったこと」にして、正式測定は数時間後にずらそうか・・・なんてズルをすることばかり考えてみたが、まあやめておいた。

結局、ここ2週間くらいでたまりにたまってしまったデスクワークを片づけるために机に向かいっぱなしになってしまった。おかげで部屋の片隅に転がっていたフランスパンを3かじりほど食べるのが精いっぱい。

しかし、そのせいもあって体重はぐんぐんと下がっていった。面白いくらいに体重が減っていく。だいたい2時間おきくらいにお手洗いに出かけたが、お手洗いから戻ってきて体重計に乗る度に、200グラムくらい痩せている。・・・いや、「痩せている」という表現が妥当かどうかは大いに疑問だが、まあとにかく「減っている」。結局、夕食前までに93.0キログラムまで体重を減らした。おいおい、半日で2キロも減ってしまったぞ!?

夕食用として買ってきたお刺身盛り合わせの中に、ウニが入っていた。「わ、珍しいこともあるものかな」と嬉々としてウニを頂いてみたが、ちょっと鮮度が落ちているモノらしくどうもアンモニア臭くなっている。・・・いや、アンモニア臭いというよりも、散髪屋臭いぞ、これは!なんだかものすごく不思議な気分だ。散髪屋を食べている心境って、過去24年間の人生で初めてだ。

「完熟トマトのメンチカツ」といういかにもおいしそうなネーミングのお総菜があったので、買ってきたのだが・・・これって単純にメンチカツの中にトマトケチャップが入っているだけの代物だった。そうか、完熟トマトをピューレ状にするとケチャップになってしまうと言うことをすっかり考えていなかった。

【06月29日(月曜日)】<82.8キロ>

朝食:あさりご飯
昼食:鶏肉と里芋の煮物、サラダ(小皿)、ご飯、おみそ汁
夕食:バタピー1/4袋、ウィスキー1杯

仕事が山積していたので、ふつうよりも1時間半ほど早起き。「早くおきなアカン」という認識がずっとあったので、熟睡できない上に本来なら夢うつつの時間に目覚ましが鳴るわで呆然とベッドの上で立ちつくしてしまった。

しかし、さらに呆然とさせられた事が一つ。体重、82キロ台に突入!という事である。昨日と比べて2.2キロ減。こんなやせ方をしたのは、過去半年にわたるダイエット日記史上初めてのでき事。以前、日本酒を一人でしこたま飲み倒し、翌朝ひどい脱水症状の中測定して2キロ減、という記録を樹立した。今回はそれをさらに越えているのだからブラボー以外の何者でもない。

ただまあ、ここでぬか喜びをするのは大馬鹿だ。いつだって、一気に痩せた翌日は太る。・・・というより、元に戻る。まあ、ダイエットに王道無しでふつうの生活送っていて一気に痩せる事なんてあり得ないってわけだ。一気に痩せたってのは、何かのタイミングでたまたまそうなっただけの事。・・・と考えると、「まあ明日の体重を見た上で喜ぶかどうするかは判断しよう」って結論になっちゃうのだな。ということで、軽くガッツポーズは作っておきながらも、「さらにガンバらねば」とカブトの尾を絞めるおかでんであった。

昨晩、スーパーのお総菜コーナーでゲットしたあさりご飯を頂く。パックものなので、結構量があった。おいしゅうございましたが、ちょっと胃下垂になりそうな気分。・・・それにしても、僕ってここ最近全く朝御飯におにぎりを食べていないよなあ・・・。

ちょっと多めの朝御飯だったので、「さっきの82.8キロがぬか喜びになるんじゃ?」と不安になってしまい、体重計に乗ってみた。あ、83.0キロだ。よかった、この程度で済んだのか。

朝早く起きて電車に乗ったのだから、「わあ、いつもよりも電車が空いている!すがすがしい!」という気分を満喫したかった。しかしそうは問屋が卸さなかった。なんでぇ、いつもの電車よりもちょっと人が少ないくらいじゃないか。せっかく早起きをした、という行為に対してかくも現実は無惨なのか。ご褒美として全く違ったムードだっていいじゃないか。でも、さすがに職場にはほとんど人が来ておらず、「わっ、してやったり!」と大喜び。お手洗いに行きたかったけど、「ここで席を離れるのはもったいない、せっかくの朝のムードを満喫した上に後から出社して来た人達にこの俺様を見せつけてやろう」なんてげすな根性を剥き出しにして机にへばりついて仕事をばりばりした。うむ、我ながら自己満足の世界だなあ。

豚肉の竜田揚げがメニューにあったため、相当迷った。我慢するのに相当苦労させられた。ここ最近食生活が乱れてきているので、「食べたいモノを食べればいーじゃん」という堕落したカンガエがちらちらと頭の中で駆け回っているのだ。さすがにこの誘惑には参ってしまい、メニューを決めるまで1分近くうろうろしてしまった。結局カロリー低めの食事に落ち着いた。危ないところだった。

やはり、今朝の体重が効いている。「あれだけ痩せたのをぬか喜びにさせちゃいかん」という気持ちが働いたからこそ、何とかお昼ご飯をセーブできたのだ。これがつい数日前のように85キロ台でふらふらしていたとすれば、絶対に豚肉の竜田揚げを食べていたに違いない。

そう、ここからダイエットとはどうあるべきか、って姿が見えてくると思いませんか、読者のみなさん。要するに、我慢して我慢して痩せるってのは間違いって事なんですね。そんな事したって、我慢できなくなってわわわっと食べてリバウンドするのがオチ。強い精神力持っていれば、最初っからデブになりゃしないんだから。じゃ、どうするのが一番ダイエットに効果的なのか。我慢しないで痩せる、って事だな、結論から言うと。「腹八分」なんて言うけど、腹いっぱい食べればいいじゃない、ってのが私の持論。そのかわり、油モノを魚に変えるとか、満腹感を演出するためにサラダを食べまくるとか。こうすれば、腹いっぱい食べたって痩せてくれる。痩せてくると、「おっ、痩せた痩せた!じゃ、もっとガンバらなくちゃ!」と張り合いが出てくるから、自然と食事にしろ運動にしろ、我慢が出きるようになってくるのだな。だから、「我慢して痩せる」んじゃなくて、「痩せるから我慢できるようになる」というワケ。僕の日記読めばわかると思うけど、まさにそうなんだよな。ついでに言うなら、「運動して痩せようとする」のではなく、「痩せたから運動するようになった」だし。

ただ、こういう方式を採っている以上、ダイエットが思うように進まなくなると途端にくじけてしまいそうになっちゃうというのが大いなる欠点でして。特に5月だっけ、その頃ってこの僕でさえ精神的にまいってしまった。(そのころの日記を読むと、ホント陰気な文章ばかりだ)。まあ、そのおかげで今は少々の停滞程度ではくじけなくなったけど、あともうちょっとでリバウンド道を突っ走るところだった。

さて、さっき「読者のみなさん」と呼びかける事をしてみたんだけど、そーいや最近僕あての励ましメールやいやがらせメールがすっかりこなくなった。昔はぽつりぽつりとメールが到着していて結構面白かったんだけどな。まあ、こんな不定期連載で極私事をだらだらと書いている日記なんて読む酔狂な人はいないか。よりによって親兄弟にだけはきっちりとチェックされていて、いろいろと文句言われたりからかわれたりしているんだから皮肉だ。「私は読んでますよ」って人、その場で手を挙げてみてください。えーっと、ひー、ふー、みー・・・ありゃ、数が全然把握できないや。当然か。

翌朝の体重が「6月最後の体重」という事になる。今月はノルマである3キロダイエットは絶対に無理だ、と思っていたんだけど、ここでガンバれば3キロ減も大いにあり得る話だ。帰宅してから、「今晩の食事はどうするか」で大いに考え込んでしまった。

選択肢1:「麺の達人」カップラーメンを食べる。食事らしい食事ということで一番妥当だが、スープを飲んだりお茶を飲んだりするために体重が増える事は必須。時間が時間なだけに(23時をまわっていた)、ここでの過度な水分補給は翌朝の体重に響くにきまっている。

選択肢2:「生辛子明太子おにぎり」を食べる。翌朝用に確保してあったもの。これを食べればそこそこの満足感が得られるし、カロリーも低い。しかし、翌朝何を食べろというのだ?カップラーメン?朝からそれはちょっと勘弁願いたい。

選択肢3:ウィスキー1杯+バタピー。バタピーそのもののカロリーは高いが、ウィスキーを1杯だけちびちびとやりながらちょっと食べると、量の割には満足感が得られる。しかし、今日はもう疲れ果てての帰宅なため、ウィスキー飲む気力はほとんどない。

選択肢4:何も食べずに寝る。確実に痩せる、手っ取り早い方法。疲れ切っているし、食事抜きでもすぐに眠ることは出きるだろう。しかし、翌日確実に「腹減った!」と大量に食事をとることになるだろうから、リバウンドが怖い。

とまあ、30分以上悩んだあげくに「やっぱりウィスキーとバタピーだろう」という結論に至った。たったこれだけを決めるために延々と悩むんだから、頭が非常に疲れる。はあ。

【06月30日(火曜日)】<83.0キロ>

朝食:生辛子明太子おにぎり、毎日骨太300ml
昼食:豚汁定食(豚汁、ご飯、納豆、ひじき、漬け物)
水分補給1:アイスコーヒー(砂糖、クリーム入り)
水分補給2:ベジータベータ250ml
夕食:松屋・おろしハンバーグ定食
夜食:麺の達人、チップスター1袋、毎日骨太1000ml、ウィスキー一口だけ

200グラムふとっちまったけど、無事6月最後の体重を83.0キロで通過。その結果、6月のダイエットは3.2キロというひょうたんからコマ、棚からボタモチとついついうれしくなってことわざを並べ立ててみたくなってしまった。ただ、学がないためにこれ以上都合の良いことわざが出てこない・・・悲しい。

6月はほんっとに体重が停滞した月だったから、まっさか3キロダイエットのノルマを達成できるとは思っていなかった。やっぱ、6月頭にどかんと作り上げたアドバンテージが効果テキメンだったのだろう。さて、この83キロという輝かしい数字がまぐれ当たりなのかそれとも「いやいや、これまでの努力のたまものでやんす」となるのかは、明日以降の体重が教えてくれるだろう。

そういえば、ものすごく久しぶりなおにぎりである。「ぱりっ」と海苔をかみ切ったとき、「あ、そうだそうだこれが僕の一日のはじまりだっけ」という妙なのすたるじぃを感じてしまった。それくらい、ここ最近の食生活は乱れていた、ってこと。これから7月、ダイエットの正念場を迎えるにあたってさい先のよいスタートなんじゃなかろうかしらん、なんて勝手な解釈をしてみたりなんかして。

午前中打ち合わせ、午後お客様とでずっぱりのスケジュールだったため、珍しくお昼ご飯が外食になった。豚汁定食なぞ頼んでみたが、非常においしゅうございました。時には外食ってのもいいもんだ。

食後、上司と打ち合わせかねがねドトールでコーヒーを飲んだ。私はもちろんノンシュガーでクリームも入れない主義なのだが、このアイスコーヒーはたまたまかそれともそういう仕様なのか、妙に苦いのでしぶしぶ砂糖クリーム一緒に入れて混ぜ倒してやった。うみゅ、カロリーが・・・。

3年前までは、コーヒーにしろ紅茶にしろ甘いのが大好きだった。だけど、ちょっとだけダイエットやってみっかな、というむらっ気を起こした時があって、そのときに砂糖クリームをやめて以来今に至っている。なに、簡単だ。「コーヒーってこんなモンだ」という認識を一度抱いちゃうと、砂糖なんて入っていたら甘くって甘くって、シロップ飲んでいるような気分になるから。

ま、そもそも僕は甘いものを全く口にしない。高校の頃から徐々に甘いものに手を出さないようになり、お酒を飲むようになってからは決定的に甘いものは口にしなくなった。正直言って、苦手な部類だ。いや、私は好き嫌いの無い人間なので、ケーキとかようかんとか出されたら「おいしいおいしい」って食べる。しかし、積極的に食べたいとは全く思わないのだな、甘いものって。できたら避けたいナ、でも出されたらおいしく頂くけど、という心境。ケーキバイキング?うはあ、カンベンしてください。

もう一度このダイエット日記を読み直してご覧。甘いものってのをほとんど食べていないから。いや、ひょっとすると全くないかもしれない。こういう下地が、痩せやすくしているのかもしれない。

場所を移して上司と延々と打ち合わせを続けていたが、無性に喉が渇いたので、水分補給。すでにコーヒーで水分補給をしている上に、お昼ご飯の時だって水を何杯もおかわりしたというのに、まだ喉が渇くなんて・・・我ながら呆れる。水タンク、なんて表現をよく使うけど、そんな表現はまだ甘いな。「水がめ」って表現が一番しっくりくる。ほら、よく水不足の時にニュースで言うじゃない、「東京地方の水がめ、奥多摩湖の水位は・・・」って。これだけ僕は今日一日で水分補給をしているんだから、きっと水不足になったときに市民のみなさんのお役に立てるんじゃないか。本気でそんなことを考えてしまったりするワタシ。あ、そういえば僕の星座って「水瓶座」だっけ。

それにしても、これは笑い話で済ませるわけにはいかない問題だ。これだけ水をがぶがぶ飲むということは、体重にも確実に影響を与えるのだから。今までも、前日夜にビールをしこたま飲んだ翌朝の体重は増えているということがよくあった。これはビールによって太った、というよりもビールの水分が体内にあるから。これと同じ事が毎日がぶがぶ飲む水によってもたらされるワケだ。冬の頃は、そんなに水を飲まないから体重だって誤差が少なくて済む。だけど、これからの季節は「水を多く飲んだ後は太り、あまり飲んでいない時は痩せて見える」という事になるわけで。さて、どういう対策をとるべきだろうかね・・・。

「ひょっとすると今日はお客様のところから直帰かもしれない」という淡い期待を持っていたんだけど、結局仕事が山積していた関係で会社に戻った。そのおかげで、寮の食事を食いそびれる始末。「ならば」と、天丼でも食べて帰ることにした。

しかし、天丼屋の前になにやら人だかりが。何だ?そんなにこのお店、繁盛していたっけ・・・と目を凝らしてみると、体育会系の学生諸君だった。頭を坊主にして、おそろいの学生服を着ている。その彼らが店に入ろうか入るまいかと議論をしているのだ。人数にして7,8人いるから、こんな輩と肩を並べて食事をするとなると相当息苦しかろう。「頼むから店にはいらんでくれ」と念じつつ、ぐるりとお店の周りを回って時間をつぶし、ひょいとお店をのぞいてみたら・・・あちゃーっ、全員見事に肩を並べてお店のカウンターに座ってやんの。こりゃたまらん、とすぐ横にある牛丼松屋に待避。食べたくもないハンバーグ定食なんぞ注文してみた。

これはこれで好きなんだけど、本命の「保険」として用意されたメニューなだけに、どうも食べている方としては「ぬおお、夕食食べてるゥゥゥ」という実感がなし。おかげでどうも食べた気がしなかった。スナックを食べている感覚で、ひょいと食べ終わって「ごちそうさま」とあっけなく退席。うーん、煮え切らない!

この煮え切らない思いを、自宅でウィスキーをちょろっと飲んで晴らそうとウィスキー、チップスターをスタンバイしてみた。ああ、チップスターおいしい・・・。でも、ウィスキーおいしくない。やっぱり、ポテトチップは牛乳に限る。誰がなんと言おうとも、ポテトは牛乳とあわせるのが一番だ。日本国憲法の前文に追加したいくらいだ。ということで、「まあ2日かかりくらいで消費すればいいわな」と思って買った毎日骨太を1本飲み倒し、チップスターも1本からにし、それでも飽きたらぬとばかりにストックとして転がしてあったカップラーメンまで手を染めてしまった。頭のなかでは「やめろ、やめてくれ」と叫んでいるんだけど、どうも歯止めが利かないようだ。「いやあ、ムチャしてるなあ僕って」と他人事のように感心しつつ、全てを迅速に平らげて任務遂行完了。そのままベッドに転がり込んだ。

【07月01日(水曜日)】<83.4キロ>

昼食:かぼちゃのミルク煮、納豆、ご飯、おみそ汁
夕食:ビール1500ml、まぐろ切り身、油揚げ2枚,野菜コロッケ3個,スーパーカップ1.5

太りましたねえ。いつもだったら、「あちゃぁ」と頭を抱えてしまうか「けっ、やってられっか」と開き直ってニヤリとしてしまうんだけど、今日は「はあ・・・まいったな」とため息。やっぱり、6月中旬の停滞からの脱却はできちゃいないのだな。ようやく82キロ台突入とあいなったわけで、「よしこれで過去の悪夢から脱却できたぞ」と勝手にきめていたのだけど。やっぱり暴飲暴食のクセは身についてしまったようだ。仕事のストレスを食べ物に向けてしまっているのだから、タチが悪い。ストレスを感じないようにする、ってのは仕事やめろと言ってるのと同じ事だから無理もいいとこ。やっぱり、ダイエットってのは全てにおいて超越した人間じゃないとできないものなのかねえ・・・。

とかいってため息ついていたが、よく考えて見ればこの僕だって実はきっちり20キロ減は達成しているんだっけ。スタートが104キロだったワケだから、今の体重だと20.6キロ減。なんだ、オレって「超越した人間」じゃん。

ということで、あらためて今後どれだけの道のりが待っているのかを考えてみた。ダイエット終着点を当初計画通り75キロに設定した場合・・・総ダイエット数29キロ、あと8.4キロ痩せる必要あり。標準体重の70キロを目標にした場合・・・総ダイエット数34キロ、あと13.4キロ痩せる必要あり。75キロを終着点にすると、ゴールインは予想以上に近いところにあったんだなということにようやく気づく。じゃ、こんなところでちんたら停滞してるわけにはいかないじゃない!

しっかし、ここまで痩せたんなら標準体重まで体重を減らしたいものだ・・・と欲張っちゃうと、「なんでぇまだまだゴールは先じゃん」って事になり、結局「まあ長い目でなるようになるわなあ」となってしまうのだな。

どちらにせよ、6月の停滞というのは僕のダイエットの流れに暗雲をもたらしたのは確か。やはり3キロのノルマというのは今後のダイエットでは無理くさい。一カ月のノルマは2.4キロに設定しておこう。

ロクなメニューが残っていなかったので、結果的に何やらわけのわからない料理をピックアップしてしまった。鶏の磯辺揚げが魅力すぎるほど魅力だったけど、一皿で650kcalもあったのでやめにした。お昼はこれだけ抑制ができるのに、夕食になるととたんに歯止めが利かなくなるのはなぜだろう?

飲む必要性など全く存在しなかったと思うんだけど、なんだか仕事とプライベートとの切り分けみたいなものを無性にしたくなって、ついつい飲んでしまった。飲むだけならまあいいとしても、なぜかカップラーメンを食べている僕。たまたまスーパーで「1個88円」で売られていたので、「わっ、これは安い!」なんて買ってしまったからに他ならないんだけど、やっぱダイエットを考えているんだったら買いだめってのはやっちゃダメだな。その数十円の安さのために、体重が数百グラム太るってのはどう考えても割にあわない。

【07月02日(木曜日)】<83.8キロ>

昼食:ひじきと牛肉の和え物(小皿),パンプキンサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:ビール、おつまみ各種
夜食その1:味噌一ぴり辛ラーメン
夜食その2:サンドイッチ2袋,牛乳500ml

さらに太った。まあ、こういう食生活をしてりゃ当然か。これで痩せたとすれば、それはそれで問題だ。ガンか何かじゃなかろうか、なんて余計な心配をしなくちゃいけないのだから。人間、こういうところデリケートだわなあ。ナニゴトもいきすぎはイカン、ってことか。

まあ、400グラム増量で済んだということでよかったよかった、としておくべきなのだろう。数カ月前だと、ちょっと飲み過ぎたり食べ過ぎたら、1キロ近いオーダーで太っていたような気がするんだけど。・・・あれ、ということは今は栄養が吸収されにくい体になってしまったって事か?それはそれでやばいんでは?

「残り物には福がある」なんてことわざがあるけど、あれってスタートダッシュかけられなかった輩が使う負け惜しみだよね、きっと。残り物に福がある?んな馬鹿な事をいっちゃいかん。じゃ、何でちまたの奥様方はバーゲンセールでとっくみあいをしながらお目当ての品を選んでるんだろう。残り物には福が無いから、できるだけ早くお目当てを確保しようとしてるんじゃないのか?

とまあ、長い前置きをしておいて私が何を言いたかったのかというと。食堂のメニューに関して言うならば、確実に「残り物には福がない」のだな。そりゃそうだ、どんどん売り切れていくんだから、時間が遅くなればなるほど選択の余地が減っていくんだから。で、この日残されていたのはひじきに牛肉が入ったものだった。なんじゃあそりゃあとココロの中でさけびつつセレクト。「まあいっか、ひじきってローカロリーなはずだから・・・」

しかし、さすがに「残り物には福がない」だけある。か、辛い!辛すぎるのである。スパイシーな辛さだったら大歓迎なんだけど、塩辛いってのは大いにいただけない。よくマンガで「塩と砂糖を入れ間違える」という微笑ましいギャグがあるが、これは喜劇であるが、塩がキツすぎるってのは悲劇だ。「ひょっとしてこれはご飯の上に塩からのように乗せて食べるものなのか?」などと調理人を何とかかばおうと頭を働かせてみたのだが、どうもそうではないようだ。調理人にとっては、この塩辛さが一番美味だと感じたのだろう。こんな調理人の料理を毎日たべていたなんて・・・と愕然としてしまった。他の料理だって一体何が入っているんだかわかったもんじゃない。

夜は、先日行われた事業部長杯ゴルフコンペの打ち上げが開催された。席上、同期の友達が「ダイエット日記に登場させてくれー」という売名行為を持ちかけて来た。なんて奴だ。S井K光、キミの事だ!先日も、いきなり「いつも楽しく拝見しています」というメールをよこしてきたので、「一体ナニゴトか」とめんくらったが彼の行動パターンは読めない。だってそうじゃない?見知らぬ人から「いつも楽しく拝見してます」というメールが来たら、「あ、ダイエット日記を読んでメールくれたんだな」って気づくけど、いつも同じ職場で働いている同僚がいきなり「いつも楽しく・・・」ってメールを送って来るんだモンな、「何を楽しく拝見してるんだ?」ってこっちはちょっと戸惑ってしまった。

おっと、話がそれた。で、そのS井クンだが、この日記を結構細かく読んでいるようで、「いやいやゴルフに引きずり回された」とかそういう表現を事細かに記憶してやんの。これにはマイッタ。この日記、「身近な人は読まないだろう」という想定に基づいて書いているから表現がどきついのだな。今回のゴルフコンペだって、いやだいやだといいつてつも結構楽しんじゃった自分がいるんだけど、日記じゃ「ゴルフが嫌いになる寸前だ」みたいな表現してるわけ。で、それを身近な人間・・・まあ要するにS井クンのことだが・・・に読まれ、「ははあおかでんはゴルフいやいややったのね」と真に受けられちゃうと、こちらとしてもたまったもんじゃない。やっぱ大げさな表現はいかんわな、とつくづく実感した次第。JAROにいいつけられる前に過当な表現は控えておこう。

ちなみにこのS井クン、合コンの相手を探しています。いい奴なんで、我こそはと思う方がいらっしゃったら連絡ください。・・・って、何やってるんだろ、僕ってば。

ビールばっかり飲んで、おつまみはほとんど食べなかった関係でビールごときで結構酔ってしまっていた。で、おなかは空いたままだったので味噌一にいってラーメンをいっぱい。ああ、おいしい・・・またもやスープを全部飲みきってしまいそうになり、あわててレンゲをおいた。

これが98年6月以降からのダイエット停滞の象徴なんだな。食べなくてもいいものを食べなくていいタイミングに食べる。しかも、その後に罪悪感なんてあんまり感じなくなってしまっているんだから・・・胃袋のどこにそんなものが入るんだ、と自問自答しながら、コンビニで買ってきたサンドイッチを2個も食べてしまった。結局、当然といえば当然だけど気分が悪くなってしまい、トイレに急行。酔ってトイレってんだったらまだご愛敬だけど、食べ過ぎてトイレってんだから情けない話だ。ホントにダイエットやってるんだろうか、僕ってば。

【07月03日(金曜日)】<83.8キロ>

朝食:レタスサンドイッチ1袋
昼食:居酒屋のランチメニュー
夕食:かき揚げ丼

吐いた関係で、体重は横這い。まあ、増加傾向を抑えた・・・と素直に喜べないな、吐いたんじゃ。オトナしく今日の結果は承っておこう。要するに、これから先の週末でどれだけリカバリーショットが打てるか、ってことにかかってるんだから。

昨晩、実は3つサンドイッチを買っていたのであった。その残り1個を平らげた。敗者の味がした。

今日は朝から3件のお客様をハシゴする事になっている。直出、直帰。相当ストレスがたまる。ん?ということは今晩も暴飲暴食かあ?

最近・・・なのかどうかは知らないが、居酒屋がランチメニューをやっているお店が増えた。居酒屋の一品料理そのものは結構お手軽なお値段なので、それにご飯とおみそ汁がついたとしてもそれほど高くない。東京っつー都会は、お昼食べるんでも相当財布の覚悟をせにゃならんところぢゃ、とオラぁ認識しとったが、居酒屋のランチメヌーってのはなかなかええのお。

結局、この日食べたのはサバの塩焼きと牛スタミナ焼きが一皿に盛られている奴とご飯、おみそ汁、香の物。おいしゅうございました。

食後、「ランチサービス」ということで110円でコーヒーが飲めると言うことで、コーヒーを注文した。時計を見ると、ランチサービスのリミットぎりぎり12時55分。上司に「わあ、よかったですねえ、ぎりぎり安くコーヒーが飲めますよ」なんてニコヤカな顔をしていたんだけど、コーヒーを飲みながらふとそのメニューを読んでみると、13時以降はコーヒーが50円だという事に気がついた。げっ、お昼の方が高いのか!

まあ、考えて見りゃアタリマエだ。コーヒーなんてお昼のかきいれ時にのんきに飲まれちゃ、お客の回転率が下がって仕方がない。だから、お昼だけ値上げしているんだろう。しっかしなあ、それだったら「ランチタイムサービス」なんて表現するのはやめてくれよなあ・・・。

お酒飲むには体力がいる。かといって、ぴんぴんしている時ってのもお酒はのみづらい。そこそこ疲れて、「ああ今日も一日お疲れさまでした」という状態が一番お酒がおいしい。疲れすぎていると、お酒のむ根気もない。で、今日はどうかというと、根気がないのだな。結局、池袋のいつもの天丼屋で天丼を食べて帰ることにした。

さて、「天丼屋のメニューを完全制圧だ」なんてうそぶいている僕が今日手を出したのは、かき揚げ丼であった。今日は、この天丼屋に女性店員がいた。「あ、前回の時みたいに東南アジア人ばっかりじゃないんだ、よかった(何が良いんだか?)」なんて思っていたのだが、この女性店員までもがどうやら東南アジア人らしい。一体このお店はどうなってるんだろう。日本人が全くお店に居ないってのはなぜ。

さて、かき揚げだけど、丼からはみ出る寸前のサイズ。なんじゃあ、こりゃあ。下のご飯が全く見えないのだ。こりゃものすごいボリュームだ。もう、ひたすら食うべし、食うべし、食うべし。

ここの店員、「いらっしゃいませー」「ありがとうございまーす」という発音がものすごく良い。店員さんの顔をみなけりゃ、日本人に違いないと思うほどいい発音なのだ。ネイティブなのである。普通、ちょっと訛くらいは残るはずなのに・・・こりゃ相当努力したんだろうな、と感心していたんだけど、よくよく様子をうかがってみると、それ以外のボキャブラリはあまり無いようだ。その証拠に、「○○入りましたー」と、オーダーを厨房に伝える時の発音になるととたんに「ごく普通の外国人さん」になってしまっていた。

【07月04日(土曜日)】<83.0キロ>

昼食:チキンカツ、ご飯
夕食:ビール1500ml、まぐろぶつ切り、ししゃも5匹、いかの刺身

土曜日なんである。「救われたぁ」という感じ。この一週間は仕事で職場内を走り回ってしまうくらい忙しかったので、この週末は体力温存につとめることにした。ここ最近山から遠ざかっているので、山がおいでおいでをしているんだけど相手してやるゆとりなど、ない。

ということで、今日のテーマは「朝寝しまくるぞぉ、コラぁ!」なんである。自信満々に寝ていたんだけど、目が覚めたら朝の8時。なんだ、平日の起床時間と比べて1時間も差がなかった。一度起きたら寝るのもしゃくに障るので、しぶしぶ起きだした。

せっかくなので、お昼ご飯は一度ものれんをくぐったことのないお店に突入してみた。案外人間ってのは散歩の犬と似ているモノで、なじみの店ができちゃうと冒険しなくなってしまう。だから、自分の家の周りに食事をするお店なんて結構あるにも関わらず「ああ、ウチの近所ってホント食べる所ねーなぁ」なんてボヤいたりするのだな、これが。「これじゃいかん」と、週末は積極的に行ったことのないお店に打って出ている次第で、徐々にお店のれぱーどりーも増えてきている。

さて、このお店だが、なぜかお皿が金属プレートなのである。チキンカツを食べようとしてナイフとフォークを使っていると、「ききき・・・き」といやーな音がするではないか。これじゃ、ナチスの拷問だ。おいしいモノだっておいしく無くなるではないか。ほとほと参ってしまった。

さらに途方にくれたのが、おみそ汁の扱い。卓上にあるのはナイフとフォークだけ。おい、これでどうやっておみそ汁を飲むのだ?・・・ご飯だったら、フォークで食べることはできる。でも、おみそ汁をフォークで頂くってのはなんだかエギゾチックジャパーンな気分。

カー用品のお店で、カーオーディオを物色していたらやたらと一方的に話しかける店員に捕まってしまった。おかげで30分間、その店員の「オススメ」を聞かされるハメに。しかも、こっちも見栄を張ちゃって「お持ちのお車は?」なんて聞かれて「ええ、インテグラを・・・」なんて答える始末。車なんてもってねーっつーの!もう自らが情けなくなってしまった。「クルマ持ってません、買う計画はあるけど」って正直に答えていれば、30分の地獄につきあわなくてよかったのに。ちょっとした見栄が、身から出た錆。

なんとか話を打ち切る方向に持っていきたかったんだけど、「いやー、あなたのオススメの品は値段が高いから、また今度お金が貯まってからにするわぁ」と言おうとしてはたと壁の表示に気がついた。「12回払いまで金利不要」「冬・夏のボーナスでお支払い可能、金利なし」・・・こりゃ駄目だ、お金うんぬんの話をすると、向こうがよけい調子に乗ってお支払いの話をしだすにきまってる。

なんとか店員を振り払い、カー用品店から転がり出てきたがもうぐったり。その後の予定を全てキャンセルして寮に戻って静養することにした。

気がついたらお魚でお酒を飲んでいた。お昼の一件でぐったりしてしまったためか、油モノを受け付ける状況にないのだから仕方がない。でも、ホントにお魚がおいしく感じるようになってきた。ダイエットのたまものなんだろう。逆に、昔はよくお酒のおつまみだ・・・として焼いたり揚げたりしていた肉が徐々に疎遠になってきている。このままいけば、菜食主義になってしまったりしないだろうか。どきどき。

久しぶりに1500mlものビールをぐいぐい飲んだ。おいしかった。ビールだけは、ダイエット続けていようがなんだろうが嗜好ってのは変わらないようでして・・・。

(つづく)

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