1998年07月第1週(07/05-07/11)

【07月05日(日曜日)】<83.2キロ>

朝食:スーパーカップ1.5しょうゆ
昼食:チップスターのりしお
夕食:ビール350ml、ワイン1杯、讃岐うどん、鶏の軟骨串焼き10本

おいしいビールにはとげがある。まあ、太るわなあ。文句いいっこなしでしょう、ビール飲んだんだから。

また例のごとく朝8時に起きてしまったので、一生懸命ピアノの練習をする。midiデータをインターネット上で購入して、そのデータを楽譜に変換し、変調し、必要なパートだけ切り抜き、印刷する。えっらく手間がかかるんだけど、いろんな曲を演奏できるのが楽しい。

10時になったので、田原総一郎が各党党首と中継を結んでいろいろ問いただす番組を見た。党首に必要以上に感情移入し、「そうだ!お前の言ってることはすばらしい!泣けるねえ、くうう」だとか「さすが日本を憂う共産党だ!」なんて涙ぐんでみたりヤジとばしてみたり。選挙番組ってのは、こうやって野次馬根性丸だしで感情移入しまくるのが一番楽しい。なーに、国民は政治に無関心なんじゃない。国民が政治を横目で見て楽しむというテクニックを知らないだけの話だ。

会社から持ち込んだ仕事を始めつつ、お昼ご飯代わりにチップスターをつまんだ。自室にエクセルなんて持っていると、ついつい仕事を持って帰ってしまうのでこれはこれでヨロシクないことではあるよ。しまいには、パワーポイントの提案書とかも会社から持ち帰って作るようになるんだろう。すでにそのインフラだけは整っているからなあ。SOHO、なんて聞こえはいいけど、ただ単にお部屋で残業しているだけ。だから、Small Office,Home Officeに加えてLarge Work、すなわちSOHOLWってのが正しいような気がする。考えすぎか?

鶏の軟骨がおいしそうだったので買って帰ることにしたが、悲しいかな10本1パックでしか売られていなかった。やたらとでかいパックを抱え込み、帰還。ビールのお供に楽しんだ。

ついでに、よせばいいのにまたもや讃岐うどんを買ってきて、自分で鍋片手に調理。今回は冷凍麺の範疇を越えた味を見せてくれる、加ト吉の麺を導入。具は面倒なので野菜炒め用に売られている野菜細切れパックを導入した。しっかし、中にピーマンなんて代物が入っていたから汁が妙に青臭いというか苦い味に化けてしまった。「こらいかん」とあわててみりんを入れてみたら・・・甘くなりすぎた。典型的なドツボにはまるパターン。諦めてずるずるとうどんをすする。

【07月06日(月曜日)】<83.4キロ>

朝食:赤飯おにぎり、うどん1杯、毎日骨太300ml
昼食:豚汁、サラダ、納豆、ご飯
夕食:ビール1500ml、ボリュームチキンかつ弁当、冷やし中華、うどんの残り

毎回、うどんを自分で作って食べた翌日ってのは感心するくらい太ってきた。外食でうどんを食べる時は汁を残すのに、何でか自分で作ったうどんは一生懸命汁まで飲んでしまうからだ。そりゃそうだ、外食のうどんはかつおだし。自分で作るうどんは懐かしいいりこだしか昆布だし。「おお、久々の味だ!」とうれしくなってしまって、ついつい汁を飲んでしまうのだな。

さて、今日の体重はいつもの「激増」から考えると良心的な値で落ち着いてくれた。まあ、昨晩食べたうどんは1杯半程度だったのだから、それで太ったとすれば詐欺だ。・・・なんて安心しているけど、実際のところは200グラム増なワケで、決して喜ばしい事じゃないんだけど。

思ったより太らなかったお礼に、っつーわけでもないんだけど、通常の朝御飯に加えて昨晩の残りものであるうどんを1杯、ずずずっ。あかん、冷めてしまったらよけいうどんの味つけバランスの悪さが際だって感じる・・・。

お昼ご飯はカロリーを考えると、選択の余地が全くなかったために仕方なく上記の選択となった。「メインディッシュ」に該当するモノがないので、さぞやカロリーが低かろう・・・とたかをくくっていたのだけど、よくよく豚汁について考察してみるとこのたったいっぱいで300kcal以上あるんだっけ。おみそ汁が30kcal程度であることを考えると、アホらしいったらありゃしない。納豆はよけいだったかな?

週明けからお仕事が忙しかったので、慰労の意味もこめてビールを飲むことにした。しかし、最寄り駅に到着したときはすでに11時近く、開いているスーパーなどどこにもない。コンビニでおつまみをみつくろうしか無いワケで・・・さて、困った。

困ったおかげで思考回路がスパークしてしまったらしく、何を血迷ったか今までガマンし続けてきたボリュームチキンかつ弁当に手を出してしまった。ホント、一体どうしちゃったんだろう。「お酒のつまみになり、かつ晩ご飯になるモノはないか・・・」と探した場合、意外とコンビニって何も無いモノなんだな。で、「ゴハンは夕食として食べて、カツはおつまみとして食べて」ができるボリュームチキンカツ弁当に流れてしまったというのが事の真相ってヤツでして。

さらにとほほなのが、ビール飲んでいる間にカツを食べきってしまい、ゴハンだけ余ってしまったということだ。「これだけじゃ食べられない」となって、「もう捨ててしまえ」と思っていたうどんの残りをおかずに、ゴハンを食べてしまった。あーあ、うどんによる体重激増の悪夢が再来しそうな気配・・・。

【07月07日(火曜日)】<84.2キロ>

朝食:しそ昆布おにぎり
昼食:太刀魚の塩焼き、ミモザサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:ラビオリ1個、ビールコップ3杯程度、ジャンボ天丼

未明、激しいのどの渇きを感じ、枕元に転がっていたウーロン茶のペットボトルをラッパ飲みした。量にして500mlくらい。これで確実に太ったな・・・と夢うつつの中で感じたけど、その予感は的中しおった。84.2キロ!いやね、太る事自体はもうどーだっていいんですよ、最近慣れっこになってきたんで、太った事に関して腰が砕けたりがっかりして白髪の本数が増えたり、なんて事はない。だけど、84キロ台に逆戻りした、っつー事実がなんともはや悲しいじゃありませんか。83キロ台の中で「800グラム太った!」とかわあわあ騒ぐのは別にいいんだけど・・・とほほ。

やはり、この体重にまでダイエットが進展すると、今まで通りの「のほほんダイエット」では済まないんだろう。それなりの努力っつーものを要求されちまうワケだ。うむ、やはり「ダイエット!?」は卒業せにゃいかんのかなあ。

となると、差詰め目に付くのがお酒、って事になる。お酒やめちゃうのが一番効果的なのは火を見るより明らか。ちまちまと運動をするより、日々のお酒やめるべきなんだろうな。うむ、では、ちょっとルールを作ってみよう。

ビールは1日に500ml缶1本までとする。そのかわり、毎日飲んでも良い。
ビールを飲まずにストック(翌日持ち越し)する事は可能である。ただし、ストックの上限は1000mlとする。オーバーした分は権利放棄とみなす。
ストック期限は1日。それ以降は抹消。
ビール飲酒禁止。発泡酒のみ飲むことを認める。
外部で他人と飲酒する回数・量に制限は設けない。ただし、外部飲酒の翌日は禁酒とする。外部飲酒日・その翌日の分はストック扱いとはならない。
ウィスキーには当面制約は設けない。
ワイン・日本酒は原則として飲まない。飲むのであれば、高級なお酒であること。
さて、厳しいようで実はめちゃめちゃ甘いルールのでき上がりだ。ビール飲めない代わりに、ウィスキーはいくらでも飲んでいいのだから全然制約になっていないのだ。なぜか。要するに、今回は別にアル中防止のために禁酒するってワケじゃないわけで、痩せるためにアルコール量を控えるのが目的だから。何、理解できない?そんなアホな貴方の為にもう少し細かく説明すると・・・

僕は夕食兼おつまみとしてビールにあわせて大量の食べ物を消費するわけだ。ビール飲むんだから、食もどんどん進む。これが痩せない最大の理由だな、と最近気づいたワケだ。じゃ、ビール飲むのをやめないまでも、量を減らせばそれにつられて食事の量だって減るはずだということ。

じゃ、何でウィスキーは有りなのか、というと。ウィスキー飲みながら焼きそば食べたり、焼き鳥食べたりはしないでしょ、って事。ピーナツ程度の軽いモノをつまみながらウィスキーを飲むことになるのがほとんどなので、胃袋に与える負担が少なくて済むと言うわけだ。(いやね、でもピーナツそのものはカロリーが相当高い食べ物なんだけど・・・一袋まるまる食べるわけでもないし)

さて、どんなルールであれ、それを守れるか守れないかというのが重要なワケで、僕自身このルールを作りながら「さて最短何日でルール破りをやらかすかな」なんて舌を出してたりするんだけど・・・はてさて。

最近、最寄りのコンビニで「毎日骨太」が売り切れ傾向にある。機会損失だ!コンビニが一番やっちゃいかん事を平気でやらかしているんだから、救いようがない。店長出てこい、発注量を倍になぜしない・・・と憤慨してみたところで、すでに毎日骨太は飲み物コーナーの中では異常きわまりない5列を確保している状態。これ以上増やすと、他の商品があぶれてしまう。しっかし、5列も骨太を用意しておいても、僕が来店した頃にはもう消滅しているんだからいかに売れまくっているかがわかる。テレビじゃ、「日本人は実はビタミンCとかは十分足りている、実は足りないのはカルシウムだ」とか「骨粗鬆症に注意!」なんて大騒ぎしているから、にわかにカルシウムブームがおきているのかもしれない。

太刀魚なんて珍しいね、ということで、お昼ご飯にピックアップしてみた。他にカロリー考えると選択の余地がなかったという理由があるからこそなんだけど、それにしても見るからにおいしくなさそうなお魚だ。全然かわいくない。

実際食べてみると、骨だらけ。縁側の部分にも堅くて太い骨があるし、骨はごつごつしてとがっているものだからきれいに身がほぐれない。間違って骨をたべてしまったら、他の魚の時みたいに「ええーい、飲み込んでしまえ」ってわけには行かないぐらい「骨だぞ、コラ」と自己主張をしているのだ。おかげで、骨と格闘しているんだかお魚を食べているんだかさっぱりわからない状態。しかも、味そのものもあんまりおいしいとは思わなかったし・・・

今日の結論。マイナーなお魚ってのは、それなりに意味がある。

フランスに出張していた職場の先輩が戻ってきたと言うことで、担当で軽く飲み会が開催された。僕は仕事があったので遅れて出かけたんだけど、そのおかげでおつまみはなにやらラビオリらしきものを1個食べ、ビールをちょっと飲むにとどまった。ということで、夕食は二段構え。天丼屋で天丼を食べて帰った。

寝る直前にベッドから数十センチの壁に巨大なゴキブリ出現。腰を抜かしてしまった。このゴキブリ、引き出し棚の裏側に潜んでいるらしい。一週間ほど前にも一度ちょろっとだけ出現し、ゴキブリが大の苦手である僕を「ひぃぃぃ」と叫ばしてくれたのだが、まだトンズラしてなかったのか・・・とあらためて顔が青ざめてしまった。

ゴキブリが繁殖する条件など、無い部屋だ。そりゃ、自炊まがいの事を時々やっているし、食事の残骸などは転がっている。だけど、冷蔵庫やキッチンがあるわけでもなし、どうやったらこんなデカいゴキブリがウチの部屋に入ってきたというのだろう。・・・部屋を見渡すと、ここしかないというポイント発見。部屋の入り口扉が、床との間が少しだけ開いていたのだ。・・・だから部屋でサバを焼いたらフロア中が生臭くなるのだけど・・・。この隙間から侵入してきたに違いない。だったら、僕自身の部屋の不潔がゴキブリを発生させたワケでもナンでもないわけで、よけい腹が立ってきた。

しかし、殺そうにもキンチョールなど持ち合わせていない。隠れている棚をがたがたさせて陰から追い出し、そこをブン殴ってやっつけるというもっとも原始的かつ効果的な方法もあり得るんだけど、それはゴキブリが苦手な私には無理な話。とりあえず「明日は絶対に殺虫剤買って帰るぞ」と念じつつ、寝た。

【07月08日(水曜日)】<84.2キロ>

朝食:紅鮭おにぎり、低脂肪カルシウム牛乳500ml
昼食:カレー風味肉じゃが(小皿)、サラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:発泡酒1000ml、鯛、まぐろ、かつおの刺身、菓子パン2個

うなされた。徹底してうなされた。足元数十センチのところに、確実にゴキブリが潜んでいる事がわかっているので「寝ている間に体中をはいまわったりするんじゃなかろうか、どこかかみつかれたりしないだろうか」と考えると、もうたまらない。しかも、それまでやってきた仕事が頭から離れずに、エクセルの表やらパワーポイントのクリップアートやらが頭の中をうごめき、浅い眠りの中悶絶してしまった。朝、目が覚めたら夜寝るときよりも疲れ切っていたんだから悲しい。

「きっと昨日の体重はイレギュラーなものなんだろう、こんなに太っているワケがない」とたかをくくっていたのだが、今日の体重を見る限りそのカンガエは甘かった、としかいいようがない。現状維持。横這い体重という重い現実を見せつけられると、そのまま「うーん?」と考え込んでしまった。

だって、そうじゃない。今月は83.4キロでスタートしたんだけど、ノルマ2キロ減に近づいているどころか、1キロ近くも太った値でふらふらしているんだから。しかも、もう7月も一週間以上が過ぎ去っているというのに。

ひょっとすると、今月末は82キロ台で終わる、なんてことも十分にあり得る。今後は1カ月で1キロ減が限界というパターンだ。さすがにそれじゃダイエットもくそもあったもんじゃないが、可能性としては非常に大きい。恐ろしい事だけど・・・

失敬なことに、昨日の夜もコンビニで「毎日骨太」を確保できなかったので、森永の低脂肪乳をゲットした。500mlだから、結果的には相当カロリーが高いだろうなあ、とおそれていたんだけど、実は500mlの森永牛乳と300mlの「毎日骨太」とのカロリーがほぼ同じだ、という事を発見。牛乳一つとっても、ここまでカロリーってのは違うモノなのだな。ちょっと得した気分。

昼食は選択の余地が無かったので、小皿のカレー色した肉じゃがをゲット。しかし、いざぱくついてみると「これって結構カロリーあるんじゃないかぁ?」という疑惑急浮上。そういえば、肉じゃがってコンビニで売られているような小さなパックものでも、350kcal程度ある。ということは、今回のコレだって、小皿とはいえ当然それくらいのカロリーはあるわけだ。し、しまったぁ!「小皿=ローカロリー」という単細胞的な発想で高カロリーな食べ物をピックアップしていたぁ!

帰宅途中、薬局で、キンチョールとアースレッドを購入。たった一匹のゴキブリ退治だけのために1000円近くかかってしまったが、背に腹は代えられない。もし今晩撃墜できなければ、また悪夢でうなされなければならなくなるんだから。

「留守にしている間に、移動しているかもしれない」と、帰宅して部屋の扉を開けるときにおそるおそる部屋をのぞき込む。もう徹底してゴキブリが駄目になってしまっているのだ。いつの間にこんなになってしまったのだろう?・・・部屋の電気をつけるまでは足元が暗くて見えないので、「ひょっとして足元にゴキブリがわさわさと歩いていて踏みつぶすかもしれない」なんて勝手な連想をし、一人で震え上がる始末。

さて、部屋の明かりをつけるなり買ってきたばかりのキンチョールを噴出。隠れていると思われる棚を上から下から横から、スプレーの1/3を使うほどの物量攻撃で責め立ててみた。まあ、そんなのでやっつけられるとは最初から考えておらず、「明日朝のアースレッドで解決だろう」とふんでいた。

棚周辺の空気が真っ白になったあたりでようやく満足し、「これでヤツもあわてていることだろう」とニヤリとしながらパソコンの電源を入れ、棚に背を向けて作業開始。。。というのもつかの間、僕の視界の端っこでなにやら動く姿を発見。あっ、ゴキブリだ!棚から1メーターほど離れた、MIDIキーボードとビデオデッキのあるゾーンにてわさわさとうごめいているではないか。「わあああ、出たああ」と柄にもない悲鳴をあげ、横山やすしがメガネを探すがごとく、あわててキンチョールを手にした。もう、こうなると「恐怖」の二文字しか頭の中にはない。そんなに力を入れなくてもいいのに、指が白くなるほど強くスプレーボタンを押してゴキブリがいた周辺を攻めあげてやった。

またもやあたりが真っ白に包まれるまで噴射し、「さあどうだ」としばらく様子をうかがってみるが、どこにもいない。手が届かない隙間の奥の方に隠れてしまったのだろうか。「んー」なんていいながら、MIDIキーボードの下をのぞき込んだら・・・わあああ、またいた!今度はMIDIキーボードの裏側に命からがら待避していたのだ。もうホラー映画だ、こうなると。スプレーを直接噴射したら、さすがに苦しがって今度はカーテンをもつれる足でえっちらおっちら登りだした。こうなるとお天道様の下にさらされているワケで、こっちが圧倒的に有利。ゴキブリそのものに直接噴射を続けた。しかし、死なないんだな、これが。結局、ゴキブリはカーテンレールまで登りつめて「逃がしてくれ」と嘆願してきたが、ここで許してしまうと後悔するのは僕に決まっている。「駄目だ、死んでくれ」とカーテンレールに向かって噴射していたら、しばらく悶絶したあと下に墜落した。まるで映画で悪人が死ぬ時みたいだった。

で、これで完結、じゃないのが映画っぽいゆえんなんだな。もがきながら落ちていったから、まだ死んだわけじゃない。しかし、その姿は書類の山の陰に落ちてしまったらしく、発見できなかった。僕自身、死にかかってもがいているゴキブリの処分がイヤだったこともあり、「まあこれで成仏してくれるだろう」と落ちたと思われるあたりに最後の噴射を行い、事件を収束させた。

【07月09日(木曜日)】<83.8キロ>

朝食:菓子パン1個
昼食:豚角煮ラーメン、海草サラダ
夕食:吉野家・けんちん汁定食

ゴキブリが死んだ(と思われる)おかげで、熟睡できた。ああ、生き返った気分だ。今日もがんばろう。だけど、ここで念には念を入れなければならない。なぜなら、ヤツはまだ死んでいないかもしれないし子供を作っているかもしれないからだ。最後の仕上げとしてアースレッドに点火し、出社した。これで、ゴキブリはおろかダニも一網打尽だ、ざまーみろ。

ゴキブリ騒動が落ち着いたからか、昨日お酒飲んだにもかかわらず体重は減。やれ助かった。いや、ひょっとするとゴキブリに対する恐怖でやせ細ってしまったのかもしれない。それはそれで相当みっともない事だけど・・・。

何でゴキブリが苦手になってしまったんだろう。昆虫はカブトムシにしろアゲハチョウにしろ、好きだ。だけど、ゴキブリだけ何でこうなんだろう?大学時代に住んでいた寮には、ゴキブリは米粒程度の奴しか存在していなかったので、ゴキブリに対する耐性が落ちてしまったのだろうか?

いや、やっぱり何が怖いって、結構密封された状態の部屋の中に、ゴキブリが存在しているという事実なのだろう。古い木造建築だったりすると、「気がつかないウチに隙間から外に逃げているかもしれない」なんて可能性もあるわけだけど、比較的新しい洋風建築の家なんて、機密性が高いもんだから逃げられっこない。よって、一度ゴキブリがさまよい込んだらこの狭い6畳一間の部屋の中にこの僕と数十センチの距離で共存していかなくちゃいかん、というワケだ。

なに、ゴキブリにしてみりゃ夜中わさわさと這い出てきて僕の耳たぶをかじったりするのは造作のないことだ。たった数十センチ動くだけで、そこには天敵の人間様がいるんだから。うう、それを考えただけでまた恐ろしくなってきた。

大体、このダイエット日記は食事の話がほとんどになるように、意図的に話題を選んでいる。旅行に行った時の話なんて、全然してないでしょ、これって、旅行日記に化けてしまいそうだから避けているわけ。だというのに、ゴキブリの話になると急にこんなに饒舌にしゃべりだしちゃうんだから・・・よっぽど恐怖なのだろう。

お昼。豚の角煮をラーメンに入れるというのは、熊本ラーメンのお店「桂花ラーメン」が有名だけど、さて我が会社の食堂だとどうなるか・・・あーあ。普通のラーメンのトッピングがメンマとなるとの代わりに豚角煮に化けただけだよ・・・やっぱり。

そんなもんで、味だってなんか豚の角煮だけ浮いてしまっていた。しかも、おそれた通り煮かたが甘かったために肉がちと固かった。うみゅ・・・。まあ、こんなラーメンを500円ちょっとで食べられるんだからゼイタクはいっちゃいかんのだろうけど。

上司から「これあげる」と、手渡されたものは「吉野家けんちん汁定食50円割引券」だった。いつの間に吉野家はこんなメニューを始めたのだろう。はて不思議なと思っていたら、どうも会社の近くのお店限定でやっているものらしい。「けんちん汁ぅ?夕食にけんちん汁ってのはちょっと色気ないなあ」なんて馬鹿にしていたんだけど、帰宅が遅くなって「うう、家の近くで食事ってのは我慢できん、今すぐ夕食せねば」ってシチュエーションになってしまったのでけんちん汁定食をおためししてみることにした。

けんちん汁定食のラインナップは、ご飯、けんちん汁、牛皿(ごく少量)、しば漬け、である。牛皿よりもしば漬けの方がボリュームがあるんじゃなかろうか、という妙なバランス感覚なのだが、まあ深くつっこむまい。で、けんちん汁のお味はといえば、これが結構おいしかったのだ。予想外だった。野菜がいっぱいはいっていたし、七味唐辛子をてんこ盛りにして食べれば結構すぱいしぃで美味。「こりゃ予想外だわい」とにこにこしながら帰途についた。

【07月10日(金曜日)】<測定結果なし>

朝食:こんぶおにぎり、毎日骨太300ml
昼食:ちくわの磯辺揚げ(小皿)、きのこサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:吉野家けんちん汁定食
晩酌:ウィスキーロックで数杯、ピーナツ

今日は朝一発目からお客様のところだったので、会社に寄らずに直接お客様ビルへ。だから、ちょっと朝寝ができる状態だった。「やれうれしや」とヨロコビいさみ、昨晩は珍しく夜更かしなんてしてみたりしたのだが、さて朝ふっと目が覚めると・・・わっ、出発予定時刻の5分前じゃないか!なんと、目覚ましの針だけはあわせておきながらスイッチを入れていなかったのだ。大失態!あわてて、そこらへんに転がっているネクタイを締め出発。なんと5分で支度を完成させてしまった。人間、やれば何でもできるのだな。

新橋駅のプラットフォームで朝御飯をあわただしく食べた。ついでに、スーツのポケットに潜ませておいた歯ブラシを引っぱり出し、軽くブラッシング。駅のホームで飯を食べている人ってのは珍しくないが、歯を磨いている輩なんてそうざらにはいるまい。

結局、予定時刻より10分早く到着。何だ、余裕があったんじゃないか・・・。しかし、ヒゲを剃らずに家を飛び出して来たので、「こりゃいかん」とできるだけ上司には顎のあたりを見せないようにちょっと顎を引き気味にしている自分。なんだか馬鹿みたいだ。

そういえば今日はまだ体重を測っていなかったっけな、とお昼になってようやく気づいた。しかし、洗面所の鏡で自分の顔をみれば、「あ、今日は痩せているぞ」というのが一発でわかる。面白いモンで、数百グラムの増減でも鏡を見ればわかるようになってきた。どこがどうだったら太ってるとわかるのか、痩せてるということがわかるのかってのは断言できないんだけど、なんとなく。

まあ、よーするに今の体重で停滞しちゃったもんだから、太った・痩せたの判断がしやすくなっただけなんだろうね。するするとやせていってれば、常に顔のカタチなんて変わるんだから判断できるわけがない。あら悲しや。

おなかが空いて、家に帰るまで我慢できないので昨日同様会社近くのお店で食事を済ませてから帰宅することにした。「まさか二日連続で吉野家はないだろう」ということで、中華料理屋に入ろうとしたんだけどすでに席は満席。「オレってアホ?すっごくアホ?」なんて自問自答しながらまたもや吉野家ののれんをくぐっていた。

寮の最寄り駅に到着して、てくてくと寮までの道のりを歩いていると、「ああ満腹だなあ」という実感がひしひしと体を包み込んできた。なるほど、会社のそばで食事をすると、ちょうど家の近くに着いた頃に消化されて栄養が体内に吸収されるのだな。これだったら、コンビニに立ち寄って暴飲暴食ツールを買いだめする危険性も薄れる。ありがたいことだ。

しかも、けんちん汁そのものはカロリーが低めの料理だし、野菜がたくさん入っているしで文句無し。来週一週間、ずっと毎晩けんちん汁を食べ続けたらどうなるかってのを試してみようかな?

「一週間お疲れさまでした」晩酌なのである。なぜこの僕がけんちん汁で納得していられるかというと、「ビールがだめでもウィスキーがあるじゃない」と自分自身のたぎるアルコールへの欲求を押さえ込んでいるから。そうでもなけりゃ、大量の食材とともにビールが胃袋の中に収まってしまうことになり、確実に太ってしまう。

【07月11日(土曜日)】<83.0キロ>

昼食:菓子パン3個
夕食:ビール1500ml、スパークリングワイン1本、もやし炒め、豚タン、ハツ、レバーの焼き肉、もつ鍋

ほほぉ・・・と感心してしまった。痩せたねえ。ようやくこれで「ダイエット!?日記」らしくなってきた。復活ののろしに値する数値だ。満足いく値だ!・・・といっても、6月の時に叩き出した自己最低記録は7月中旬に入ったというのにまだクリアできていないのだから、ダイエットも何もないんだけど。7月も11日にして、ようやくダイエットに突入する体制が整ったというワケだ。さて、あと20日で3キロ痩せなくちゃいかんとなると、どうだろう。一週間で1キロのダイエット。何をどうすればそんなに痩せる事ができるのだろう?無理に決まってる。ハードな運動をするか、血を抜き取るかしなくちゃ無理だな。まあ、いい。ダイエットのスピードが落ちるのは当然のことだ。実家の両親を驚かせる予定のお盆までに79キロ台に突入してればいいや。

ちなみに実家の両親は、僕とは正月以来顔を合わせていない。正月といえば、102キロ前後をふらついていた時期だけに、今度あうときは20キロ以上減ったこの私めを目の当たりにすることになるのだ。一体どんな顔をするのだろう。

ただ、多分こちらがわくわくして期待しているほどのリアクションは無いんだろう。「わあ・・・痩せたねえ」と言われ、しばらく興味深げに体を上から下から眺めておしまい、といった程度か。こちらの希望としては、玄関先で我が息子を出迎えたまま僕の姿を見てその場に立ちつくしてあぜんとする、こんなのがいいんだけどまあ無理だろう。親には現在の体重がすべて筒抜けになってしまっているからだ。インターネットの弊害だな。おやじさんからは「ダイエットは健康のための手段であり、目的そのものではない、そこらへんを勘違いしないように」という警告メールが送られてくる始末だし。

気がついたら、菓子パンを3つも食べてしまっていた。いかんいかん,これだから痩せないのだ。どうしてついつい菓子パンの場合食べ過ぎてしまうのかと反省をこめて考えてみると、どうもあのお店の形態がいかんのだろうという結論に至った。「どれにしようかな・・・」と,トレイとトングを持って店内を物色する,その形態。ついついとりすぎてしまうのもこれじゃあ無理はない。

・・・とお店のせいにしていたのだが、これってよく考えるとスーパーで「今晩はどれにしようかな」と,買い物かごさげて物色するのとまったく一緒だった。なんでぇ、パン屋のせいじゃないのか。

しかし、一日家にいたことをいいことに体重計にひんぱんに乗ってみたら、菓子パン3個という逆風にもめげずにどんどん体重が減って行くではないか。おお、ついにびっぐうぇーぶはずかみんぐ、なのだなとちと感動。結果、夕食直前までに82.6キロの瞬間最大風速をマーク。やればできるじゃん!

友達が部屋に来て自炊をしながらお酒を飲もう、という事になっていたので、友達の部屋をノックしてみたのだが不在。「ちくしょうダマされた」と失意のまま買い出しに出て、適当に食材をピックアップした。で、まさに調理開始でフライパンに熱がこもってきた頃になって「遅くなりました」と友達が登場。よっぽどそいつをミンチにして,焼き肉と一緒に食べようかと包丁に手がのびかかったが、きっと普通の焼き肉の方がおいしいに違いないのであと一歩のところで思いとどまった。

もつ鍋はなかなかのデキ。でも、自炊で汁物を作った時のお約束として「太るんじゃないの?」という疑惑がふつふつとわきあがってくる・・・はずだったけど、適度に酔ってしまっていてそんなことみじんも感じなかった。

ワインのつもりで買ってきた奴が、どーもシュワシュワを泡を出すので大弱り。スパークリングワインだったらしい。

(つづく)

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