1998年12月第1週(11/29-12/05)

【11月29日(日曜日)】<80.4キロ>

昼食:キムチチゲほうとう
夕食:ビール1000ml、焼き鳥4本、焼きそば少々、鶏の唐揚げ
夜食:キムチチゲほうとうの残り

どうもこの週末、体調がすぐれない。先週は露骨に風邪をひいてしまっていたんだけど、今週は疲れが全然とれないのだ。仕事のストレスだろうか?朝起きたら午前11時半、という事実にあぜんとしてしまった。あーあ、せっかくの日曜日朝が潰れてしまった。

キムチチゲを作ることにした。なーに、手間はあまりかからない。「けんちん汁セット」のすでに刻まれた野菜真空パックを1つ買い求め、白菜1/4、桃屋キムチの素、豚バラ肉。これをどばーんと鍋に投入して煮込めばおしまい。たくさん作ってもうっとおしいので、今日はちょっと食材を少な目に調達しておいた。

しかし、肝心の豚肉を買い忘れるチョンボをやらかしてしまうやら、具が少ないのにつゆの量はいつも通りの鍋いっぱいにしてしまったために、もうめためた。味噌やら醤油やら投入してなんとか味は調えたけど、あまりに悲しい鍋ができ上がってしまった。しょうがないので、非常食用に確保してあったほうとうを投入し、なんとか体面を整えたが・・・

味のほうは、激辛に調整。もともとキムチチゲってのは辛いんだけど、さらにカイエンペッパーだの一味唐辛子だのを投入した。しかし、思ったよりからくならずにがっかり。「刺激物」としての認識はあるんだけど、「ひー、辛い」というレベルではない。うーん。ついつい3杯食べてしまった。

お総菜の焼き鳥を買ってみたが、恐れたとおりおいしくなかった。たれがゼラチン状になってしまい、ぷよぷよしている。煮こごりか、これは?しかも、串がべったりたれまみれになっているので、手がべとべとするし。

お椀いっぱい分のキムチチゲほうとうが残っていたのだけど、そのまま放置するのもなんだか気になる存在だったので、寝る直前にぺろっと食べてしまった。あーあ、ここらへんの歯止めが利かないあたり、やっぱ最近おかしいよ・・・。

【11月30日(月曜日)】<83.2キロ>

朝食:スクランブルエッグ、納豆、ご飯、おみそ汁、バナナ
昼食:田舎風カレー、海草サラダ(小皿)
夕食:サワー1000ml、おかか弁当

げっ。
先週が体重の女神出血大サービス週間だったとすると、今週はあっけなく「サービス期間終了です」とばかりに僕を見放してくれた。体重、大増量。近年稀にみる大増量。景気もくれくらいどーんと跳ね上がってくれればうれしい限りなんだけど、跳ね上がるのは体重ただ一つあるのみ。これが世知辛い現実なんだな、としんみり。

まあ、でも太るだけいいもの食べてる、ってことなんだから自分自身にとっては景気がいいんだろう。あまり嘆くのもよろしくないかも。

・・・いや、しかし金持ちは太り、貧乏人は痩せるっていう公式は本当に正しいのだろうか?日記を書いているうちに疑問に感じるようになってきた。

学生時代、自由にできるお金がそれほど無かった頃というのは何よりのビールのおつまみがコロッケだった。4個で200円。重宝したなあ、これ。安くて、ボリューム感あるお総菜の代表格だね、コロッケって。で、コロッケが売り切れたりしていたら、天ぷらやカツ系のお総菜に手を出していた。トングで好きなモノをピックアップするやつ。これがまたビールによくあう上に比較的安いときたものだ。大学時代の食生活の代表・・・ってほどではないにしろ、ホントお世話になったものだ。

しかし、しかし。肝心な事を忘れてはいけない。コロッケにしろカツにしろ、カロリーが滅茶苦茶高いという事を。こんなものをおかずとして食べてばっかりいると、太らないわけがない。

そう、つまり、金持ちほど健康に気を使った食事をするので太りにくい環境にいて、貧乏人ほどなりふり構わずに「質より量」なものだから太りやすい、って事なんだな。糖尿病の事を昔は「ぜいたく病」なんて言ったものだけど、これなんか大うそ。貧乏人ほど健康に気を配るコトができないんだから。

これだけ太ってしまった状況で、朝ご飯にバナナが出たというのでちょっとばかり悩んでしまった。バナナは言わずと知れた高カロリー。こんなものを朝から食べてしまうと、ますます太ってしまうのではないか・・・というわけだ。しかしまあ、今さらバナナの1本や2本でわーわーいう事もあるまい。観念してバナナをおいしく頂戴した。

お昼は選択の余地が無かったので、600kcal強の田舎風カレーをセレクトした。「ビーフカレー」「ポークカレー」が別メニューで存在して、なおかつ「田舎風カレー」があるんだからよくわからない。「田舎風」というだけあって、味はごくごく普通の家庭で作られるようなカレー味。ジャガイモやにんじんがごろんごろんと存在しているカレー。じゃ、「ビーフ」や「ポーク」のカレーはどうかというと・・・うむ、ジャガイモの塊が存在していない。なるほど、その違いか。ばかばかしいようなこそばゆいというか・・・。

夕食食べようかどうしようか、仕事しながら悩んでいたら、すっかり夜が遅くなってしまった。さっさと帰宅できるのではないか、と甘い期待をしていたので夕食を食べるタイミングを失ってしまった。さて、「やれどうしようか」と思っているうちに気がついたら自分の家の近くまで戻ってきてしまった。ここ最近、夕食は会社近辺で食べるパターンばかりだったので、結構遅い時間に、なおかつ家の近くでというシチュエーションにおいて何を食べればいいのかすっかりわからなくなってしまっていた。

結局、コンビニでおかか弁当を買ってきて、それをつまみにサワーを飲んで寝た。ああ、なんか不毛だなあ。

【12月01日(火曜日)】<81.6キロ>

昼食:唐揚げ定食
夕食:さばの塩焼き、肉野菜炒め

朝、やけに外が明るいなと思って時計を見ると、いつもの起床時間よりも40分も寝坊していた。目覚ましが鳴らなかったらしい。「どうなってるんだ、この目覚ましっ!」と目覚ましを揺すると、ようやく寝ぼけたような音でじりりりりり・・・と鳴り出す始末。冗談じゃない、目覚し時計に休日があってはならないというのに。絶対ボーナスでたら買い換えてやる。今の時計はリストラじゃ。

こういうとき、社会人になってつくづく良かったと思う。毎朝決まった時間に起きるというクセができているので、自然と体内時計が正確になっているんだろう。「もうそろそろ起きなきゃいけない時間じゃないの?」って無意識のうちに眠りを浅くしてくれるので、今日みたいに目覚し時計がならなくても目を覚ましてくれる。

結局、朝ご飯を食べる時間などどこにもなく、朝食抜きになってしまった。ぐう。

打ち合わせのため外出していたので、外食になった。外食のお昼ってのはどうしても気が大きくなってしまい、気がつくと結構なカロリーの食事をしてしまうものなんだけど、今回もご多分に漏れず唐揚げ定食をチョイスしてしまった。から揚げに加えてコロッケまでついているメインディッシュ。「朝ご飯抜いたんだからこれくらいは許容範囲だろう」なんて口からでまかせなイイワケをしながらおいしく頂戴した。

急に野菜炒めが食べたくなったので、お酒を飲まないのに自炊をした。普通、僕における自炊ってのはお酒のつまみを作るためのものであって、それ以上のものではない。だから、お酒抜きの自炊ってのは非常に珍しいコトだ。ためしに過去の日記を振り返ってみるといい。必ず自炊とお酒がセットになってるから。

さて、野菜炒めはおいしく食べることができたのでよかったのだが、それだけじゃ足りないだろうということでさばの塩焼きを一匹分焼いたのがまずかった。半身になっているさばを2枚焼いたので、部屋中に煙が充満してしまった。煙がでにくいように、魚を焼く網じゃなくてフライパンで焼いているというのに全く効果無し。あまりの煙たさに数メートル先の窓すらぼやけるくらい。涙が出てきてしょうがなくなったのであわてて窓を開けた。それにしても、つくづく僕の部屋にある火災報知気が煙探知型じゃなくて良かった。もしそうだったら、過去に相当数警報を鳴らしてしまっていたに違いない。

【12月02日(水曜日)】<80.8キロ>

朝食:たらと豆腐の煮物、ハムサラダ、納豆、ご飯、おみそ汁、ヨーグルト
昼食:鮭のちゃんちゃん焼き、きのこサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:ニラレバ定食

昨日が1.6キロ減だとすると、今日は800グラム減。やっぱり、一度にどかんと太ったって恐るるに足らず、ってことなんだろう。一度に太れば、一度に痩せる事だって簡単にできるはず。だから、たった2日間で2.4キロも痩せてしまった。まあ、これは「痩せた」というよりも「元に戻った」というほうがニュアンスとして正しいんだろうけど。

珍しく朝食にヨーグルトが用意されていた。しかし、スプーンを用意しわすれてしまったために、箸で食べる始末に。生まれてはじめてヨーグルトを箸で食べてみたけど、これほど食べにくいとは思わなかった。悪戦苦闘しながら、妙に感動していたりなんかして。

鮭のちゃんちゃん焼きってのは、鉄板の上に野菜を敷き詰め、その上に鮭を載せて蒸し焼きに近いカタチにして食べるものだ、って認識を持っている。しかし、そんなものを会社の社員食堂で提供できるわけがないのだが・・・

案の定、炒めた野菜をまず皿に盛って、その後に味噌焼きにしたしなびた鮭をトッピングしていた。完成図はちゃんちゃん焼きに似ているかもしれないが、実は似て否なる料理だった。まあ、こういうオチは目に見えていたんだけどカロリーの事を考えると、これしか選択の余地がなかたのだから仕方が無い。

夕食。昨日同様、なんか野菜炒め系統の料理に飢えていたのでニラレバ定食を注文した。普通、この料理は「レバニラ」と表記されるもの。ナゼこのお店は「ニラレバ」なんだろう、とちょっとどきどきしてしまった。ひょっとすると圧倒的なニラとほんのちょびっとのレバーが出てくるんじゃなかろうか、とか「レバ」とは「レバー」の事ではなくて全く違うシロモノなんじゃなかろうか、とか妄想は膨らむ。

いざ出された料理を見ると、ごくごく普通のレバニラ炒めだったので、思わず「なーんだ」と口に出してしまった。口に出した瞬間、「あ、いかん店員にこんな発言を聞かせるわけにはいかない」ってあわてて口を抑えてしまったくらいだ。

【12月03日(木曜日)】<80.2キロ>

朝食:鮭の切り身、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:ねぎとろ丼、かぼちゃサラダ、おみそ汁
夕食:宴席

体重減はまだまだ続く。今日は80.2キロ。ほんと、ここ最近は80キロ台で安定したねえ。体重がどんと増えるときがあっても、すぐに80キロ台に復帰できる。それはそれでうれしいんだけど、次のステップに全く進めないのは頂けない。

考えてみれば、ダイエットがスタートしてからはや1年が経過しているのだな。昨年11月30日がおかでんの人生でもっとも体重があった、104キロ。これを目の当たりにして「こりゃいかん、さすがに痩せないと」と思ってはじめたのがダイエットであり、このダイエット!?日記でもあるわけ。1年365日かけて、24キロの減量達成なんだから順調なダイエットなんだろう。来年の今ごろは果たして何キロなんだろう?さらに24キロ痩せて、56キロだったりして。

ここ最近、毎朝納豆が出てくるので非常にうれしい。いつのまにか納豆のとりこになっている自分。

それにしても、スーツがくさい。サバくさいのだ。あーあ、昨日はサバで部屋を燻製してしまったからなあ。部屋の片隅にひっかけてあったスーツがくさいのは当然か。多分、満員電車で僕と隣り合わせになった人は相当まいってしまったに違いない。何しろ、スーツからさばの臭いがするんだから。

生まれてはじめてねぎとろ丼を食べた。カロリーの都合上、ねぎとろ丼しか選択の余地が無かったので、仕方なしにチョイスしたに過ぎないんだけど。初体験のお味はどうだったかというと、淡白でいまいちだった。サラダのほうが、まったりしておいしく感じたくらい。ホントにねぎとろ丼ってこんな面白くない味なんだろうか?きっと、バッタ物をつかまされたんだと思うけど・・・

お客さんのところの忘年会に出席。そうか、もう忘年会シーズンなのか。で、この宴会は飲む量が半端じゃないということで「ガマン大会」と言われるくらいなので、こっちもそれなりの覚悟を決めて会場の敷居をまたいだ。

いざ始まってみると、50人近い出席ということもあって「ガマン大会」という様相は特に無し。「あ、よかった・・・」と安心したのもつかの間、顔と名前を覚えてもらおうと出席者全員にお酌しにいったのが間違いだった。ほとんど何も食べていない状況で、返杯を受けてばっかりいたものだからてきめんに酔ってしまったのだった。自滅。何をやってるんだか。

相当顔色が悪くなっていたようで、周りから「顔色悪いけど大丈夫?」って心配される始末。あー、情けない。普通の人は、お酒を飲んだら血行が良くなって顔を赤くするものだ。しかし、僕の場合は顔から血の気がうせていくという逆のパターン。しばらくは顔色を全く変えず、ろれつが回らないくらいによってくると顔からさーっと血の気がうせるというパターン。多分、アルコール分解のために肝臓に血が集中し、末端の毛細血管の血流量が減るのだろう。だから、握手を求めてきた人が僕の手を握るなり「わっ、冷たい手をしているなー」と驚いていた。

ろれつが回らない程度に酔ってしまうと、山手線をぐるぐると回るという悪習がある。気がついたら2周半とか。しかし今回はナニゴトもなくつつがなく帰宅できた。まあ、座れる座席が無かったから、ずーっと立っていて寝ようにも寝ることができなかった、っていう事情があるんだけど。

【12月04日(金曜日)】<80.0キロ>

朝食:ハンバーグ、肉じゃが、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:揚げ焼売(小皿)、じゃがいもとウィンナのコンソメスープ煮、ご飯
夕食:パン3個、チーズ、赤ワイン2/3本

体重は80キロジャスト。朝5時くらい、のどの乾きで目がさめたときに図ってみたら79.6キロだった。この400グラム増は水分補充によるものらしい。

朝から何でハンバーグと肉じゃがなのかな。夕食並みのカロリーじゃなかろうかしらん。ハンバーグといっても、お弁当に入れるような奴なのでカワイイものではあるんだけど・・・「これだから痩せないんだよな、ケッ」とか自分の体重が減らないことを朝食のせいにしつつ、もりもり食べた。お酒を飲んだ翌日は、きっちりご飯を食べておかないとどうも胃袋が落ち着かないのだ。

ご飯+おみそ汁+料理、という構成を今回はいじってみた。スープをセレクト。カロリー?いや、全く考えていません。たまにはこういうのがあってもいいかな、と。

パンとチーズでワインを頂いた。なんか最近、こういうスタイルがお気に入りだ。調理の手間がかからないし、箸がいらずに皿だっていらない。楽ちんだから、ってのもお気に入りになっている理由の一つだろう。「こんな事だってできるんだからっ!」と、ベッドに体半分突っ込んで、テレビをみながらパンとワインを楽しんだ。箸を使う料理を食べる場合、さすがにこうはいかない。

しかし、物事には裏目ってのが常にあるものだ。気がついたら、食事の途中に眠りこけてしまった。あーあ。

【12月05日(土曜日)】<80.8キロ>

昼食:パン2.5個、チーズ、さらさらトマト350ml
夕食:焼鳥7本、ビール1000ml

週末は体重を減らす格好の機会。なんでかしらないけど、週末のほうが体重が減るんだから不思議だ。平日、お客のトコロに訪問するだとか体を動かしているのがバカバカしくなってくるよなあ・・・。どうして週末に痩せるのか、考えてみた。

理由その1:週末はコーヒーなどカフェインを飲む回数が増える。だから、利尿作用で水分を体から搾り出すことにより、体重が「一時的に」減るのだ。

理由その2:朝食抜き、が大きい。週末は朝が遅いので、朝ご飯兼昼ご飯というカタチになるのだけど、このために摂取カロリーが低く抑えられえるから痩せる。

うーん、どっちにせよなんだかネガティブな痩せ方なんだよなあ。運動してどーのこーの、とかそういう健康的な世界とは無縁でやんの。寝ている人の鼻と口を塞いで窒息させちゃおう、ってくらい陰険だよ、これは。

そういえば、最近自分の姿を鏡で見てつくづく思うことがある。「プラマイゼロ、だな」と。痩せた事によって腹回りがすっきりとして、胴が逆三角形に近いシルエットになった。「おおお」と我ながら感心してしまうんだけど、ふと目線を上に上げて胸周りを見ると・・・あーあ、なんだかみっともないんだな、これが。

太っていた頃は、大胸筋に相当する部分にも脂肪がついていたので、胸が大きく見えた。そんなこんなで、自分自身マッチョだと勘違いしていたわけだけど、いざ痩せてみると脂肪がストーンと落ちてしまい、ぺったんこな胸が現れたというわけ。化けの皮がはがれたとはまさしくこのこと。筋肉つけなくちゃ、いけないのかねえ。

昨晩の残りのパンを食べた。昨晩アレだけ食べて、まだ残っていたんだからどれだけアホな買い方をしていたかがわかる。お店を買い占めるわけじゃないんだから、そんなに一気に買わなくっても・・・。

ぶっちゃけた話、この他に焼きそばが焼けるように食材の準備がしてあったし、ビールだって500mlの予備があった。しかし、焼鳥をもぐもぐ食べているうちにおなかがいっぱいになってしまい、全く食べることができなくなってしまったのだ。この異常事態に当の本人が当惑してしまったが、さすがにもう一本焼鳥を食べる気力すら起きず、断念。うーん、どうしちゃったのだろう。

昔は、「あっ、今日は食欲が無い。らっきぃ、これで痩せる」なんてちゃっかり喜んでいたものだけど、ダイエットはじめて1年経ってしまうと、当初の「痩せるぞ!」という理念はどこへやら、「おかしいな、食べれるものが食べられない」とクビをひねって悩む。ここら辺に、体重減が停滞している理由が隠されているのだろう。

(つづく)

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