1998年12月第3週(12/13-12/19)

【12月13日(日曜日)】<80.2キロ>

朝食:ソーセージ2本
夕食:パン2個、そば

体重横ばい。まあこんなものだろう。新しいダイエット薬を手に入れたとはいえ、しょせんあの薬は「食事の量を抑制する」もの。脂肪を燃焼させるとか栄養の吸収をブロックするとか、そういうポジティブなものではない。要するにネガティブなのだ。暗いのだ。陰気なのだ。そんな後ろ向きなダイエットに手を染めるというのも如何なものかとは思うけど、まあギムネマ茶よりはマシな気がするのでよしとしよう。

昨晩食べようとして食べられなかったソーセージが、ボイルされたまんまの状態で放置されていたのでこれを朝食にした。もちろん、食べる前には薬をいただくことを忘れちゃいけない。

しっかし、ぜんぜん満腹感なんてないんだよなあ、これが。感心してしまうくらい、素でやんの。ほんとうに胃袋の中で膨れ上がっているのだろうか?いくら錠剤タイプとはいえ、これが60倍にも膨れるとなると相当なサイズになるような気がするのだが。試しに吐いてみようかしらん、なんて考えたけど喉に詰まって窒息するのはいやなのでやめにした。ダイエットファイバーを喉に詰まらせて窒息死、トイレで変死体発見・・・なんて、末代までの笑い者だ。

今まで試してきたダイエット薬ってのは2種類あるんだけど、その両方とも食事制限せい、という類のものではなかった。だから、食事の量に神経質にならなくてもよかった。しかし今回は露骨に食事の量にかかってくるのだから、結構シビアだ。なにせ、薬飲んでもおなかがいっぱいにならないのだ、「えい、今は満腹感でいっぱいなんだ、僕はもうおなかいっぱいだ」と自己暗示をかけてぐっと食事をこらえなくてはならないこの情けなさ。おいおい、薬の意味って一体なんなんだ。

よーするに、だ。薬そのものは思ったとおりっていうかなんというか、ほとんど満腹感を導き出してはくれないわけだ。だけど、せっかく薬をお金だして買ったわけだし、少なくとも食事制限のふりくらいはしておかなくては、っていう事で食事の量が減ると。本末転倒なんだけど、まあ痩せれば結果オッケーってところか?納得いかんけど。

何の気なしに体重計に乗ってみた。いつもどおりの表示がデジタルで出たのだけど、一瞬その「意味」が理解できなかった。「なんだ、この文字列は」とぽかんとしてしまったのだ。なぜなら、数値が「79.0」を示していたからだ。あれっ、瞬間最大風速だ!過去最高記録に到達じゃいか。数秒たって、ようやく事の重大さに気づき、うれしくなって狭い部屋を熊みたいにぐるぐると回る。

それにしても、今まで80キロの壁をやぶるのがせいいっぱいで、79.4キロより先は全く見通しがつかないくらい、はるか彼方の存在だったのが、こうもあっけなく「うっふん」ってシナつくってていいのかねえ。なーんか違うような気がするんだよねえ、いいのかなあ。うれしいというよりもあぜんとしてしまうよな、こんなにあっけないと。

どうやらお昼にコーヒーを多めに飲んでいたのが体重減の引き金になったらしい。ということは、利尿作用でトイレに多くいったから、ここまで痩せたのだろう。ギムネマ茶亡き後はやっぱコーヒーだな。

紳士服屋におでかけ。でたばっかりのボーナスをスーツ購入にあてるためだ。いままでは体型が体型なだけに、イージーオーダーでスーツを作っていた。しかし、スマートになった今となっては、大手を振って既製服を買うことができるのだ。わはは、ついにこの日が来たか。できるだけチープなスーツをかったるでぇ、とやる気満々なおかでん。そう、普通の人は「ああ、たまにはオーダーものの背広がいいなあ、高いからちょっと手が出ないけど」って思うのだけど、僕の場合は「ああ、手を伸ばせばすぐに買えるような既製品の背広が欲しいなあ」と憧れているんだから、人間全くわからないものである。

さすがに、今着用しているスーツはどれもこれもぶかぶか。おかげで「ズボンが一昔前のヤンキーが履いていた奴みてぇ」なんてからかわれる始末で。そりゃそうだ、ズボンとおなかの間にこぶしが二個はいるくらいのぶかぶかなんだから。イージーオーダーだから、作った当時はジャストフィットのはずだったのに・・・。

さて、自分のウェストサイズすら実は全く把握できていないということなので、店員に測ってもらったところ79センチであることが判明した。今はいているズボンがぶかぶかなワケだ、サイズは96センチだもん。なんと17センチも1年間で細くなってしまったらしい。我ながらすごい痩せかただ。しかも、「お客様の場合でしたらAB体じゃなくてA体でも入りますね」なんて言われたひにゃ、もう舞い上がってしまい危うく店員の口車に乗せられて高いスーツを買ってしまいそうになってしまったほどだ。

結局、二着新しいスーツを購入。そのうち一着は3つボタンのスーツにした。デブがこれを着ると、むちむちになってしまうのでみっともないというスーツにもついに手を染める事ができたのだなあ、と感無量。

いやね、女の子のダイエットで「痩せたことによっていろいろおしゃれな服を着ることができるようになって幸せ」なんて話、よく聞くじゃないですか。あれと全く同じトキメキを今自分自身が味わっておるのだなあ、と考えるとものすごく気恥ずかしいものがあるわな。少年のココロってやつだろうか。

激しくおなかが空いたけど、ここで食べてしまっては元の木阿弥。この薬、一瓶130錠だけど一週間で飲みきってしまう。要するに、一週間の我慢だ。せめてこの瓶が空になるまではそれなりの悪あがきはしてみても悪くはなかろう。たった一週間、たった一週間なんだから・・・。と自分を言い聞かせてみたりなんかして。

何の気なしにまた体重計に乗ってみたら、驚いたことに体重はさらに減少。一気に78.4キロに突入していた。信じられない値だ。もう、好きにしてっ!っていう値だ。一昼夜煮込んだ豚の角煮みたいに、とろける寸前だ。よくもまあここまで・・・。でも、断じてダイエット薬のおかげじゃないことはいえるな。相変わらず薬を飲んでも満腹感が無い。

結局、「我慢がまん」という言葉をお経のように唱えつつ、質素な食事で済ませてしまった。まあ、食事の量の割にはおなかがぐーぐーいわないところをみると、ある程度は胃袋のなかで薬が働いてはいるようだ。

【12月14日(月曜日)】<78.4キロ>

朝食:スクランブルエッグ、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:大豆のトマトソース煮(小皿)、海草サラダ、ご飯
おやつ:りんご3切れ
夕食:握り寿司8かん、カップラーメン

朝起きて、体重計にのる。78.4キロ。しかし、やっぱり昨日同様この体重の意味するところを理解するまでしばらく時間がかかった。値が表示されたとき、「なんだ、やせてねーじゃん・・・・って、あれえ、78.4キロ?・・・前日比1.8キロ減?うひゃあ!」ってな具合。体重に「8」という数字が含まれていたため、80キロ台のイメージをしてしまったらしい。それくらい、まだなじみのない体重・・・未体験ゾーンなのである。

さて、朝ご飯の前に薬を飲むべきかどうか、悩んでしまった。ここで薬を飲もうが飲むまいが、食堂で出された食事は平らげるのが礼儀。結局、薬を飲んだから満腹で食事の量を減らす、っていうわけにはいかないのだ。じゃ、飲む意味ってほとんどないような。

まあそうはいっても、意識の持ちよう。「薬を飲んだんだから食事の量は控えなくちゃ」って気持ちになれば、引き締まってダイエットに励めるかもしれない。無意味とは悟りながらも、薬はとりあえず飲んでおいた。

朝食。結局自分の采配で量を加減できるのはご飯とおみそ汁の量だけ。ご飯を通常の2/3ほどにしておいたけど、果たしてこれで何キロカロリーの節約になるってんだろう。70kcal程度か。これじゃ、100グラムも痩せられないぞ。とほほ、あほくさ。

お昼ご飯だって、薬を飲む飲まないという次元ではない。もともと昼食はこれ以上削ぎようがないってくらいの食事をとっているからだ。普段はご飯+おみそ汁+サラダ+メインディッシュの小皿という構成をとっているので、せいぜいサラダをあきらめる程度か。まあ、でも取り合えず薬を飲んでおく。ほんと、なんのために薬を飲んでいるのだかさっぱりわかりゃしない。

それでも、食事には意識をし、汁物系のおかずを選んでおいておみそ汁はセレクトしなかった。これで30kcal節約。ますます馬鹿馬鹿しくなってきたぞ。

先週末、お客さんのところからもらってきたりんごが、職場に振る舞われた。3切れ、非常においしく頂戴した。・・・けど、これで軽く数十kcalはあるだよな。結局、今日のちまちました努力は水の泡となってしまった。

ついでに言うと、今日は朝から結構な量の水分を補充している。薬は、たっぷりの水といっしょに飲む必要があるということなので「よーし、胃の中で大きく膨れろよぉ」と念じながら、ぐいぐい水を飲んだのだ。しかも、ギムネマ茶をだ。まだ残っていたんだな、このお茶。しっかし、飲んだ水分が全くトイレに還元されていないのだ。要するに、体がため込んでしまったということ。これが何を意味するか、というと・・・今朝の段階では、体は水分不足の状態であったということ。要するに、今朝の体重は脱水症状のいかさま体重だったというわけ・・・なのか?うむ、がっかりさせてくれるじゃないの。

まあ、いくらなんでも明日の体重が80キロ台に逆戻りって事はないと思うけど快進撃を続けるってのは無理くさいな、ってのがうすうす気が付いてしまった。ああ、現実はかくも残酷なものなり。

あの薬、確か「7日間で5キロ目標」ってかいてあったよな。たった一日で1.8キロ痩せてしまったから、「ひょっとすると」なんて一瞬でも思ってしまった僕が馬鹿だったかもしれない。

まあ、結論はまだ出ていない。ちょっと今週つらいかもしれないけど頑張ってみるべえ。

夕食時になると、猛然とおなかが暴れ出した。「何か食わせろ!」と。まさしく、これは暴動だ。今までだと「よっしゃ、じゃあ夕食をどこかで食べよう」とおなかのいいなりになっているのだけど、今回だけはそうはいかない。「ええい、黙れ黙れいっ、この紋所がめにはいらぬかぁぁぁ」・・・と引っぱり出されたのは、ダイエットファイバーの薬。とりあえず空腹を誤魔化すために大量の水とともにぐいっと飲んでおいた。空っぽの胃袋に冷たい水が流れ込む感触が、気持ち悪い。

やっぱ、せっかく劇的にやせたんだからそれなりの努力はしてもいいと思うんだよね。人生斜に構えている僕でも、ちょっとくらい可愛げがあってもいいんじゃないかん、って思ったりするわけだ。で、長続きはしないとわかっていながらも食事をガマンすると。

なんだか空腹でふらふらになりながら、ようやく仕事を終わらせて帰宅した。こういうとき、つくづく夕ご飯を早めに食べる、という最近のクセが呪わしい。家に帰り着くまでに空腹の地獄を堪えなければならないんだから!

さて、コンビニで夕食を買うという段になったのだが、大いに困惑してしまった。当初の腹算用では、ダイエットファイバーを飲んでおなかいっぱい、せいぜいカップラーメン(300kcal程度)で夕食をクリア、翌日はさらに痩せる・・・だった。しかし、予想に反して体がふらつくほど空腹になってしまったのだから。結局、15分近くコンビニ内をうろうろし、店員に不審がられつつ選択したのは上記記述の通り。

結局、なーんも懲りちゃいないってこと。握り寿司8かんだけでやめておけば良いのに、カップラーメンまで手をだしてしまった。でも、これでもまだましなほうで、あともうちょいでチキンカツ弁当に手を染めるところだった。それを阻止できただけでも良しとせねばなるまい。

いや、本当はにぎり寿司だけでやめておくはずだった。念のためにカップラーメン、という位置づけだった。しかし、帰宅してぶち切れてしまったため、「念のため」がやけ食いになってしまったのだ。

どういうことかって?体重にきまってるじゃない。「まあ、今朝の体重はやせすぎでイレギュラーだったとして、帰宅してから体重を測るときっと79キロ強、ってところだろうな」なんてぼんやりと考えて体重計に乗ってみたら、80.2キロもあったんだから!がっくーん。あまりにも見慣れた数値が目の前に提示されて、すっかり腰が砕けてしまった。「80.2」というデジタル表示がにこにここっちにほほえみかけ、「よっ、久しぶり」なんて挨拶してる。冗談じゃない、オマエたちとはもうおさらばするハズだったのに!

結局、これでやけになってしまったわけ。「どーせ痩せねーんだよ、ちくしょう」ってことで、予備食材のカップラーメンに手を出し、しかも手元にあった一味唐辛子を1/3瓶分、どばーっと投入し、さらにそのスープを全部飲み干すという暴挙。期待が大きかった分、裏切られたときの反動も大きかった。

飲み過ぎたので胃袋が張ってしまった。ちょっとトイレに行って吐いてすっきりすることにした。しかし、吐いている途中喉に何かがひっかかってしまい、吐きかかっていた胃袋の中身が鼻の穴に逆流!しかも、その逆流したものがよりにもよって唐辛子満載のラーメンスープだったものだからたまらない。鼻の粘膜が炎上したんじゃないか、ってくらいの激しい刺激を受け、トイレの中で悶絶してしまった。「もう中耳炎になろうがどうなろうがどうでもいいわい」と、耳がつーんとするまで鼻をかみまくり、なんとか唐辛子を除去したが・・・落ち着くまで10分くらいかかった。情けない。

何が喉にひっかかったんだ、と事件の張本人を探してみたら、あったあった!親指の第一関節分くらいのサイズの粘土細工みたいなものが床に転がっているではないか。こんなもの、食べた覚えは無いけど、明らかに喉にひっかかったと思われる。失敬な、何かの寄生虫だろうか。

しばらくそいつを睨み付けていて、どうも見覚えのある色だな、ってコトに気づいた。記憶をたどってみると、どうもダイエットファイバーの色っぽい。さては、錠剤が胃袋で溶けて拡張してこうなったというコトか!

はたと気づいて改めてみると、なるほどダイエットファイバーに間違いない。「こ、これが胃袋の中で膨れた状態なのか・・・」アホみたいにクチをあんぐりとあけて見入ってしまった。あまりにも頼りないサイズ。「胃袋の中で60倍に膨れる」って話はどこへいった?どう見たって、これは8倍がいいところ。こんなのを5粒飲んだところで、胃袋に与える影響なんてたかがしれている。なんだ、道理で満腹感が無いわけだ。こんなものに僕は多大なる期待を抱いていたのか。なんだか腹立つ気にもなれなくなってしまった。

その晩は、日本人のくせに「ファック」を連発しながら床についた。

【12月15日(火曜日)】<80.2キロ>

朝食:関東炊き、ハムサラダ、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:揚げ出し豆腐、トマトサラダ、ご飯
夕食:ビール大瓶2.5本、ぎょうざ、焼きそば

昨晩のコトもあるし、どういう体重になるかはちょっと不安であったけど、80.2キロでなんとか収まった。いや、「なんとか収まった」っていう認識はホントは間違っているのだろう。だって、24時間前は1.8キロ、今より痩せていたんだから。80.2キロという値を過去何日拝んできたことか。いつになったら79キロ台が当たり前になるのだろう。たった数百グラムの差が、ここにきてずどーんと重くのしかかってきている。

クスリを飲もうかどうしようかちょっと思案したけど、やっぱりやめにしておいた。飲んだって飲まなくたって変わりないんだから。

そもそも、僕のダイエットは「満腹感を味わいつつカロリーは低く」という趣旨で行っている。今回採用したダイエットファイバーもその趣旨は全く同じなんだけど、結局「食べ物をおなかに詰め込む快楽」を極端に抑制する努力をしないと効果は出ない。いくらファイバーが胃袋の中で膨れたって、そんなものは「精神的満腹感」に一銭たりとも効果なし。だから、使用開始2日目にしてもうあきらめムードになってしまったのだろう。

ただ、せっかく与えられたチャンスだ。そうカンタンにあきらめるわけにもいかない。揚げ出し豆腐のつゆをおみそ汁代わりにして食事をいただいた。細かいけど、カロリー抑制効果を出した・・・かな。さすがに念のためにクスリは飲んでおいた。

家に帰り着くやいなや、体重計に乗ってみる。麻薬中毒患者みたいなものだ、「た、体重計・・・」って、スーツを脱ぎながら片足を体重計にのっけているんだから。で、ご期待の体重は80.4キロ。ああー、全然痩せていない。ま、アタリマエだ。食事の量が減ってるわけじゃないんだから。

やっぱり悲しいやらイラだぢやらで、この日はビールを大瓶で3本景気良くあけて飲んでやった。結局3本目に突入したところで胃袋に収まり切らなくなってしまいギブアップしてしまったが。

結局、ダイエットファイバー使いだしたおかげで逆に太ってしまった、なんてコトになりそうな気がするんだけどなあ・・・本末転倒。

【12月16日(水曜日)】<80.4キロ>

朝食:ほっけのみりん干し、里芋の煮転がし、のり、いかの塩辛、ご飯、おみそ汁
昼食:さわらの照り焼き、パンプキンサラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:UTG

ま、昨日はビールを1.5リットル近く飲んだのだから200グラム増量もやむなしでしょう。なんか、80キロ台ですっかり落ち着いてしまった感がある。自分自身、「まあこんなものでダイエットは終わりなのかな」って感じだし。

考えてみれば、ココ最近「ダイエット!」らしき努力って全然やっていないのだよな。運動するだとか、食事を極端に抑制するだとか。ごくごく普通の人の生活をやっているだけ。これじゃ痩せないワケだ。今更のように気がついて、ちょっとびっくりしてしまった。

振り返れば、過去1年のダイエットだって露骨な努力ってしてこなかった。歩くとかそれなりの努力をわずかにやった程度。要するに、24キロ痩せるのは「ごく普通の食生活」をするだけで達成できた、ってことなんだろう。裏返して言えば、「ただれた暴飲暴食」が24キロ増を生み出した、というワケだ。今まで「アタリマエ」だと思っていた食生活がどれだけ異常だったかがわかる。

さて・・・先週末、作るよう指示しておいたスーツとメガネが今日できあがる。これらは「80キロ台のおかでん」を意識して作られたもの。これ以上痩せるんだとすれば、また作り直しってこともある。しかし、そういう時が果たして訪れるのだろうか?

ほっけのみりん干しが朝食のメインディッシュだった。昨晩、お酒のつまみとしてほっけのみりん干しに手を伸ばしかかってやめたのだが、つくづく買わなくてよかったと思った。どうやら、寮のシェフと僕が食材を買い求めるお店は同じらしい。過去にも、「昨晩自炊で食べた料理なのに・・・」ってのが数多く朝食の食卓にでてきている。「特売品」とかはとくに気をつけねばならないな、これだと。

ごくごく通常の昼食のスタイル。メインディッシュ1品(300kcal以下)、サラダ、ご飯、おみそ汁という組み合わせ。結局、昨日一昨日とアリの涙ほどの努力をしてきた「お昼を一品減らそう運動」は玉砕してしまったわけだ。お昼をこれ以上減らすのは、夕食時に悪影響を及ぼすだけ、という結論に至ったからだ。おいおい、ますますダイエットファイバーを飲む機会がなくなってしまっている・・・。

結局、あのクスリは夕食前に飲むくらいしかやることがないのだろう。

さて、その肝心の夕食なんだけど、宴会が急きょ催されるということになり、クスリを飲みそびれてしまった。お酒を飲むときくらいはオイシクのみたいので、クスリは飲まないことにしているからだ。

いつもは部長以下で飲み会、って事になるのだけど、今回は若手のみということで結構がんがん飲んでしまった。気がついたら、電車の終点。・・・あちゃ、また寝過ごしてしまったらしい。折り返しの電車はもう終わっていたため、しぶしぶタクシーでご帰宅。3500円の「授業料」を搾り取られてしまった。まったく、宴会なみに高い金払って家に帰るんだからばかばかしい話だ。カネの無駄ったらありゃしない。

まあ、この投資でニホンの不景気がちょっとでも快方に向かえばいいかな・・・なんて。

【12月17日(木曜日)】<80.2キロ>

朝食:ハムタマゴサンド、低脂肪牛乳500ml
昼食:さつま汁、マグロのぶつぎり、コロッケ1個、柴漬け、ご飯
夕食:肉野菜炒め定食

朝起きたら、珍しく二日酔い状態だった。起きようと思っても、布団からでられない。カラダがだるいのだ。「うーん」なんてちっとも色っぽくない声を発しながら、布団の中でごろごろしているうちに、のっぴきならない時間になってしまった。あ、いかん。朝ごはんを食堂で食べる時間なくなっちゃった。

ふと机の上を見ると、そこにはコンビニの買い物袋が。しかも、その中にはサンドイッチと牛乳、というまるで神からの授かりものみたいに今のシチュエーションにフィットしたものが入っていた。「何だ何だ」と記憶をたどってみると、昨晩タクシーを降りてから、コンビニに立ち寄って買ったという事をようやく思い出した。僕は、お酒に酔うとこういう事を必ずやる。で、家に帰るとくたびれきっているのでその買ってきたものには手をつけずにそのまま寝てしまうのだ。今回は、ちょうど朝ご飯に使えたので良かったけど、本当はこんな事やっちゃいけないんだけどねえ。

外出先の居酒屋で昼食。お昼からえらく食べているナ、って見えるけど、これで「さつま汁定食800円也」1セットなんだからしゃーない。この際カロリーは無視することにしよう。

夕食はいつもの中華料理屋で肉野菜炒め定食を食べた。もう、完全にダイエットファイバーなんて無視されている状態なんである。ちょっとでも意識してりゃ、こんな料理食べるわけがない。

しかし、念のためというかなんというか、食後にダイエットファイバーを飲んでおいた。結構早い時間の夕食だったので、この後おなかが減るかもしれないからだ。しかし、飲んだ後になって気づいたのだが満腹である今飲んだって全く意味がないのだな。おなかが減った時に改めて飲めばいいにきまってる。「何を馬鹿な事やってるんだろ・・・」と苦笑しながら、満腹感にうっとりしながら職場に戻った。

ここで、「ちょっとしたドジなお話」で終わらないところがダイエットファイバー。冷静になって考えてみればすぐにわかることだが、胃袋を拡張させて疑似満腹感を与えるクスリを、ただでさえ満腹である時に飲んだら大変な事になるにきまってる。まさしく、その状況が己のカラダに襲ってきたのだ。必要以上に胃袋が張ってしまい、気分が悪くなってしまった。とほほ・・・なんか、ダイエットファイバー使いはじめてからロクな事、ないような気がするぞ。

【12月18日(金曜日)】<80.2キロ>

朝食:??、納豆、昆布つくだ煮、ご飯、おみそ汁
昼食:白身魚の照り焼き、ひじき、ご飯、おみそ汁
夕食:UTG
夜食:シーチキンおにぎり

「定位置」ってことなんだろう、この体重は。実に居心地が良さそうな顔をして体重計は僕にこの数値を告げる。まるで日当たりの良い窓際でお昼寝をしている猫みたいだ。「ごろにゃー」なんて言いだしそう。

今月のダイエット目標を「79キロ台で安定」と設定しているけど、そんなノルマはどこ吹く風。誰が80キロ台で安定して納得しろ、って言ったんだよ、まったく。今月の体重棒グラフを見ると、実に80キロ台で安定している。81キロ台に転落なんてことがほとんど無い代わりに、79キロ台に進展することもほとんどない。倦怠期、ってやつだろうか。

何を食べたか、忘れてしまった。昆布のつくだ煮に意識が集中してしまったからだろう。「うわあ、塩辛いなあ」なんてぶつぶつ言いながら「これを全部食べたら血圧あがるんじゃなかろうかしらん」なんて寝ぼけた頭で考えていたから、肝心のメインディッシュを忘れてしまったらしい。

昨日はいかの塩から。そして今日は昆布のつくだ煮。どちらも塩辛いったらありゃしない。肝心のご飯は納豆がべったりで、「誰にも『ご飯のお供』の座は渡さんぞ」とガンバっちゃってるため、単体で食べなくてはならなかった。

でもね、ありゃ単体で食べるもんじゃない。一口食べれば血圧が1あがりそうだった。「出されたものは残さず食べる」というしつけを受けてきた僕でさえ、身の危険を感じて塩からを残したくらいだ。命あっての物種ってやつだ。

話はそれるけど、「命あっての物種」ってのをコドモのコロは「命あってのものだねぇ」と勘違いしていた。述回している時に使うものだとばかり思っていた。無知ってのは恐ろしい。

お昼は社員食堂で定食をセレクトしたのだが、トータルカロリーは617kcal。まあこんなものでしょう。

現在のお昼ご飯の基準をおさらいしておこう。

(1)メインディッシュは300kcal以下
(2)基本的にはご飯+おみそ汁+メインディッシュ(小皿)+サラダ のスタイル。
(3)料理トータルで700kcal以下

しかし、これを真に受けてやってしまうと、一日の総摂取カロリーは2000kcalをはるかに越えてしまう事になる。ダイエットを目指すヒトや糖尿病のヒトは一日1400kcal程度でガンバらないといかん、って事を考えるとまだまだ甘いんだろう。しかし、そんなカロリーでどうやって栄養を補充するんだろう?栄養剤でなんとかするのだろうか。

栄養といえば、例の「ダイエットファイバー」を購入と同時に、「核酸」も購入してみた事を日記で報告してなかったっけ。そうです、核酸も最近飲むようになったんだな。核酸っていえば、デオキシリボ核酸。要するに、老化現象ってのはDNAがRNAを複写する際のコピーミスによって生じるわけで、じゃそのコピーミスを最小限に押さえるためにも、DNAの本体であるである核酸をたくさん補充しておけばよかろう、という論理なのである。

モノの本によると、2週間ほどでてきめんに効果が出るらしい。若返り効果ばっちり、って事なんだけど問題はお値段が相当高いということ。・・・あれ?今回買った核酸って1000円しなかったはずだけどなあ・・・怪しい。

ま、こちらはダイエットと違い早急にどーのこーの、って話じゃないので気長に飲んでみよう。もしそれでお肌ぴちぴち、湯上がりたまご肌になるんだったらそれはそれで痛快だし。目指せ!桃井かおり(漢字忘れた)

さて、今晩は取引先の企業と忘年会。銀座のクラブで飲み食いする機会に恵まれた。こんな場所に出入りするのは不良に決まってる、なんてまるで子供みたいな事を考えている大馬鹿たれなので、なんかちょっと緊張気味。だってしゃーないじゃない、せいぜい居酒屋とかショットバーにしか縁がなかったんだから。

それにしても、いきなりウィスキーで乾杯ってのにはちょっとびっくりした。まあ、おねーちゃんがいるようなお店でビールってのもないだろうとは思うけど、やっぱ人生ナニゴトも経験だなあと一人関心することしきり。

しっかし、ウィスキーからスタートとなると、ビール飲みの僕にとっては地獄であることが判明した。なにせ、こちとらぁ一気にぐいぐいっとお酒を飲みたいのに、相手がウィスキーだからそうもいかないのだ。いや、自分自身にとってはぐいぐい飲むのは大いに結構なんだけど、周りの上司とのペースってもんがあらあ。ビールと同じペースでぐいーっとウィスキーを飲んで、グラスに残り少なくなったところで「あっ、いかんいかん」とあわててあたりを伺う、なんて事をやってるからちっとも酔わないしちっともおいしくない。しかも、誰かのグラスが空きそうになったらすかさずお注ぎせにゃならんわけだし。

「はー、こういうのもあるんだな」とため息混じりに、僕は夜の銀座へと消えていった・・・

のつもりだが、非常に空腹で大弱りしてしまった。そりゃそうだ、周りに気を使わないといけなかったので、ほとんど何も食べていない状態だからだ。しかし、かといって何も食べていないかといえばそういうワケでもなく、前へ進むも後ろに下がるもならなないにっちもさっちもいかない状態に陥ってしまった。

よっぽど牛丼屋に突入しようか、としたところでズボンのポケットに入っていたダイエットファイバーを発見。「そうだ、こういう時こそ」とばかりに取り出して、自動販売機でお茶を買ってぐいっと飲み込んだ。

さて、料理番組でいうトコロの「このまま15分煮込んだものがこちらでして・・・」というヤツで、しばらくして自宅の最寄り駅に到着したときには「うむ、なんだかちょっとガマンできるかもしれない」という気分になっていた。ラーメン屋に何度となく足が向きかかったけど、理性で押さえ込んでやった。

【12月19日(土曜日)】<80.2キロ>

昼食:にぎり寿司1.5人前
夕食:ビール1000ml、帆立貝の串カツ、きのこのクリームソースパスタ、チリ・コン・カン少々

いい加減に見飽きた。30年来連れ添っている奥さんみたいに、毎朝顔をつきあわせたって特に感動なんてありゃしない。アメリカ人だったら、欠かさず「今日もキレイだね」だとか「I love you」なんて声をかけるのかもしれないけど、日本人の僕にはそりゃ酷だ。だいたい、なんで80.2キロという値にあいされにゃならんのじゃ。

「暴飲暴食倶楽部」第二回実地見聞。今回は、「おいこのお店大丈夫か」ってムードがふんわり漂う、寮近くの寿司屋にお邪魔してみた。一人じゃとても入る気にはならないけど、こうして数名でどどどっと押し掛けるとなんとかなるものだ。群集心理というかなんというか。

失礼ながらあまりお客が入っているイメージがないお店だったので、「こりゃネタはしなびているやら接客態度悪いやらヒドイに違いない」と思って突入した。まあ、要するにギャグとしての話題づくりにされてしまったわけだ、このお店は。

しかししかし、参加した4名が軒並み平均点以上の評価をつけるなど、予想外の展開に。やっぱ、まだまだ自分の身近なところにイイものってのはあるのだな。チルチルミチルの青い鳥だ、まさしく。

2名ほど部屋に遊びに来るかもしれなかったので、ちょっときばって料理を作ってみた。相当な費用がかかってしまったが、まあこれも道楽の一つ。うれしくなっちゃって、気合いの入った料理を作ってしまった。

きのこのクリームソースは1時間近く煮込み、チリ・コン・カンは2時間煮込んだ。味は、初めて作ったわりにはばっちり。うむ、どうだっ!

しかし、まあ物事にはナニゴトにもオチがつくもので、結局この日はダレも部屋にやってこなかったのだった。とほほ・・・。

(つづく)

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