1998年12月第5週(12/27-01/02)

【12月27日(日曜日)】<80.8キロ>

昼食:天丼、パン
夕食:ビール1500ml、麻婆茄子、ピザ

昨晩はあれだけ飲み食いしたのだから、太ってもやむなしの観があったのだが、かろうじて踏みとどまった。徳俵いっぱい、80キロ台に逆戻りできた。地獄からの帰還である。ふう、助かった。

と、「地獄」だとかえらく大げさな表現を使っているけど、当の本人は81キロに突入したその日にだってにやにやしながらワインを相当量飲んでふらふらしていたくらいなんだから、逆に天国だったのかもしれない。この日記の場合、「うそ・大げさな表現」が3割方入っている事を勘案しつつ読むのが、一番ヨロシイかと思う。JAROに、「あんたんところの日記だけは大げさな表現使ってもええわあ」っていうお墨付き貰っているからやりたい放題できる。(←もちろんうそにきまっている)

コンビニの袋がベッド下に転がっていたので、何気なく中身をあらためてみると天丼がでてきた。おや、そういえば昨晩カップヌードルを買った時に一緒に天丼買ったっけ、と今更思い出した。それにしても、白昼しらふの状態でそのコンビニ天丼弁当をみてげっそりしてしまった。よくもまあ、こんなもの買ったなあと。たれでべたべた、衣がねとねと、ご飯べちゃーっ。こんなの、24時間のうちいつ食べるシチュエーションがあるんだよ、っていうものだ。まだ「特盛」なんて銘打たれていれば腹ぺこの学生諸氏は競い合って買い洛陽の紙価を高めるかもしれないけど、そういうわけでもない。たまたま弁当コーナーで山積みされていたのを買ってしまった僕の大失策だ。

味は・・・予想通りだった。こんなの、体重全盛期の僕でさえおいしいとは思わないだろうっていう味だった。弁当コーナーに山積みされていたというのは、新製品であったからというだけではなく売れ残っていたから、だったのだろう。口の中がにちゃにちゃして気持ち悪かったので、バケットをかじって口の中をすっきりさせた。

最近、コンビニのampmがピザをはじめたらしい。宅配ピザ並の22センチサイズで1500円。待たずにすぐできます、っていうのでお試ししてみることにした。それだったら最初から宅配ピザを頼めばいいじゃないか、って事になるわけだけど、寮に住んでいるとそういう単純な行為すらなかなか制約が多いのだ。そんな中、コンビニでのピザ。試してみようじゃないの。

ピザを注文すると、店員はカウンタの奥にある冷凍庫から凍ったピザを取り出し、電子レンジに入れてタイマーセットした。予想していた構図とはいえ、あまりに「単なる冷凍ピザの解凍作業」を目の前で展開してくれるので、激しくがっかりしてしまった。「待たずにできる」はちょっとうそで、やはり5分近く待たされる。その間、立ち読みするなりなんなりして時間をつぶすわけだ。まだか、まだか・・・と。そんな時、カウンターの方で「ちーん」という電子レンジの音が。ますますがっかりさせられる瞬間でもある。

神妙な顔をしてピザを持ち帰り、さっそく箱を開けてみるとそこはがっかりワールドの集大成だった。ピザの他にもビールやら何やら手にぶらさげて帰っていたため、ピザの箱が傾いていたのである。その結果、溶けているチーズは重力の力に忠実に片方へどろーっ。みじめ、チーズはピザ生地という土俵からみんな逃げ出してしまい箱の片隅に固まっていたのだった。「ああ、いかんいかん」とあわてて逆方向に箱を傾けて「本来あるべき姿」に更正させようとしたが、すでにチーズが固まりつつある状況下ではいかんともしがたかった。これほどみじめなピザってのも前代未聞だ。チーズがほとんどないピザ。

なんとかチーズを乗せ直し、食べてみたが味のほうも外見に負けず劣らずとほほな味わい。冷凍ピザの域を超えていないどころか、ちょっとこれは如何なものか的な味だったのだ。これだったら、スーパーで5枚480円とかで売られているミニ冷凍ピザを買ってきて食べた方がやすくてボリュームがある。もちろん、お持ち帰り途中にチーズがずり落ちるというギリシャ悲劇も防ぐことができる。バカバカしいったらありゃしない。

まあいい。行く年・来る年。こういう日があったっていいさ。

【12月28日(月曜日)】<79.6キロ>

朝食:鮭の切り身、豆腐、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:鯖の照り焼き、肉豆腐、ご飯、おみそ汁
御用納め:柿の種、ビール
夕食:ひれかつ弁当、ビール250ml
夜食:ローストビーフ3きれ、お赤飯少々

痩せる根拠などどこにもないような気がするけど、まあそれまでが水分とりすぎで水太りだったとかいろいろな要素があったんで、今日の体重は謹んで拝命することにしておこう。昨日のピザ大失態事件もあったことだし。

今晩実家に帰省することになるので、寮の食事は今年はこれで最後。ありがたく一口一口、かみしめて食べ・・・るわけない。そんな暇があたら5分でもゆっくり寝ている。

年末年始の食堂営業状況を見てみると、さすがにほとんど帰省で寮ががら空きになることもあって、お休みにする模様だ。しかし、31日夜は年越しそばを出し、元旦は「祝膳」なるものを出すそうな。「祝膳」とは一体なんだろう。それ以外の欠食日に関しては、食堂にカップラーメンを置いておくので各自勝手に食べなさいという。もちつきくらいやってもいいんじゃないか、って提案しようかとも思ったけど、そんな提案をしようものなら「だったら体格のいいおかでん君にぜひやってもらわなくちゃ」って話になりかねないのでやめた。

打ち合わせ後、近くの居酒屋でランチメニューを食べた。「鯖の照り焼き定食」だったのだけど、肝心の鯖よりもその横の肉豆腐小鉢がインパクトに置いて圧倒してしまい、何の定食だかさっぱりわからなくなってしまった。周りをみると、みんな別々のランチを食べているのにすべてが「肉豆腐定食」に見えた。

御用納め、ということで会議室を使って簡単な宴席となった。乾きものとビールだったんだけど、乾きものをつまみにお酒を飲むと酔うのが早いのだな、ということを今更のように知ったが後の祭り。いつも僕がお酒を飲むときは、自炊しながらというパターン。つまり、食事兼つまみとして料理を食べつつお酒を飲むため、酔いにくい構図を自然と作っているのだ(だから、自分の部屋でお酒を飲むときにはあれだけ豪快にお酒を飲んでおきながらへろへろになった事はほとんどない)。

御用納めの途中で抜け出して帰省のために新幹線に乗らなくてはいけないのだけど、それを知った諸先輩が「電車寝過ごすまで飲ませちゃえ」なんて言ってどんどんお酒をついできた。「広島で降りるつもりが、気がついたら博多でそこからタクシーで帰った、なんて傑作だよな」なんて。結局タイムリミットぎりぎりになって走って会社を後にすることとなった。

さて、新幹線に乗れたのはいいけど「夕食用だ」としてホームで買ったお弁当とビールを見て「どうしよう」と考え込んでしまった。場の勢いで買ってしまったが、さっきまであれだけビールを飲んでいた腹にこんなものが入る要素、どこにあるのだろう、いやない。ましてや、ビールを都合850mlも買い込んでいるなんて愚の骨頂だ。いくら酔っているからって、これはねえ・・・

よりにもよってなんでひれかつなんて、と愚痴をこぼしつつお弁当を食べたけど、案の定食べられない。ビールだって、ほんのちょっと飲んだだけでやめてしまった。結局ビールは断念、お弁当は無理矢理胃袋に押し込んだ。

それで実家にかえればこれだもんなあ。まあ、量的にはおままごと程度の少量だったからいいけど、こんなことやってちゃ、正月大増量間違いなしってところだろう。ズボンのポケットに入れた「ダイエットファイバー」瓶を握りしめ、僕は心の中で十字架を切った。

【12月29日(火曜日)】<80.8キロ>

朝食:??
昼食:そば、餃子
夕食:鶏の水炊き、ビール、ウィスキー

帰省というダイエットにとって最もデンジェラスなイベントを迎え、最初の一歩をどう繰り出すかというのは地味ながらも非常に重要な事であったりする。ここでとんでもない体重なんてはじき出してしまったら、ハナから戦意喪失してしまう。試合前の減量に失敗して不戦敗するボクサーみたいなものだ。これじゃ、話にならない。今日の体重は80.8キロということで、なんとか戦いの舞台に立つことを許された値。さて、この値をどう年末年始で調理できるか。

あまり実家での食事を記述するのはやりたくない。一人暮らしにおける食生活記録なら誰にも迷惑をかけないから問題ない。現に、今まで1年近く日記として赤裸々につづってきた実績がある。しかし、帰省となると母親がどのような料理を作ったか、という事になってしまいよろしくないのだ。そりゃそうでしょう、「おかでんさんとこのお母様、せっかく帰省で帰ってきた息子にロクなものを食べさせてあげていないみたいよ」なんて近所で話題になったらどうすんの、と。まあ、僕自身はそんなこと知ったこっちゃないんだけど、母親がいやがるんだからしゃーないわな。ということで、朝食は「??」という事で伏せておいた。

・・・というのはたてまえで、実際のところは何を食べたか覚えていないだけ。2品程度の寮の朝食でさえ、まともに覚えられない僕が、帰省してちゃんとした朝ご飯を食べようモノなら・・・覚えられるわけがない。脳がパンクする前に謹んで記憶を断念した。

この日、さらなる帰省を控えていたので冷蔵庫の残り物一掃セール開催。そばとはおおよそミスマッチな餃子が食卓にでんと鎮座した。そばを食べながら餃子を食べたが、これが案外あうので参ってしまった。なるほど、この馴染みやすさで餃子は日本人の食卓でその地位を獲得したのだなと妙に納得。

帰省の帰省を敢行。結局広島にいたのは半日のみで、倉敷に移動となった。ふふふ、人は僕の実家を広島と認識しているが、それは実は仮面の実家で陰では倉敷に秘密基地を構えているのだよ。

自炊で鍋を作るときは、なぜか必ず味付きのスープだ。僕においては「水炊き」という概念が完全に欠如しているらしい。醤油なり味噌なりで味をつけないと、という強迫観念でもあるのだろうか。だから、水炊きなんて目の当たりにして「おおお、水炊きっ!」って唸ってしまったくらいだ。アホらしい、鍋のベーシックとなる料理なのに。

水炊きがこれまたビールによくあう。ビールをついつい飲み過ぎてしまった。

さらに、おみやげとして持ち帰っていたニッカの「ウィスキーキット」をご開帳。これ、2種類のモルトウィスキーとカフェグレーン、テイスティンググラスとメスシリンダーがセットになったもので、自分だけのオリジナルブレンドが作れるという代物。少々のブレンド程度で何がわかるのよ、って思われがちだけどこれが大間違い。ちょっとした量の違いで、「うわっ、これはだめだ」だったり「うむ、なかなか・・・」だったりするのだ。ブレンド幼稚園児の僕でさえ、「へえーっ」と感嘆の声をアホみたいに発してしまうほど、その違いは歴然。うれしくなってあーでもないこーでもないとブレンドしまくった。まあ、こうなると「ブレンド」というよりも単に「混ぜた」っていう方が妥当な気もする。

一緒にブレンドにつき合っていたおやじさんが早々にダウン。「飲み過ぎだよ」と指摘したら「お前が飲ませるからだ」と答えた。父親と酒を酌み交わし、しかも父親の方が早くダウンするというこの構図。なんだか息子冥利につきるなあ。

【12月30日(水曜日)】<80.2キロ(推定値)>

朝食:スクランブルエッグ、ご飯、おみそ汁、黒豆他
昼食:パン1枚、ホットミルク
夕食:天ぷら他、ご飯、おみそ汁、ビール少々

さて、この日から体重計は500グラム刻みのものとなったため、体重の後に「推定値」というコトバがついている。お盆の時と同じだ。80.0キロと80.5キロの間を数値がいったりきたりした場合、その「いったりきたり度合い」で体重を推測するカタチをとるので、正直500グラムくらいの体重誤差はあり得る。

じゃ、今日の体重はどうか、というと・・・80.5キロという値を時々ちらつかせながら80.0キロの値がメイン、という事を体重計は主張しているので80.2キロ扱いだ、っていうワケ。カンタンだな。

全ての献立を記憶しようとするから、その全部を忘れてしまうのだろう。日本語には便利なコトバがある。「○○他」という表現。もう面倒なので、ありがたくこのコトバを使わせてもらうことにした。ということで、「黒豆他」。

黒豆ってなんとなく加賀とかの高級漆器を連想させる黒光りの美しさがある。さすがにちゃんとした豆は違う。コンビニで売っているようなヤツとは大違いだ。いや、比較するだけ失礼ってものか。で、さぞかし高いんだろうなあ、とぼんやりとは考えていたんだけど、いざ値段を聞いてみてびっくり。100グラムで1000円だってぇ?思わず食べていた豆をおっことしそうになった。ああいかんいかん、一粒でも落っことしたら数十円数百円の世界だ。もったいない。・・・こういうとき、人間って急にがめつくなる。

おせちの高値商品といえば、カズノコっていう定番が存在していたのでついつい目線はそちらに注がれてしまう。しかし、こんなトコロにこんな渋い伏兵が隠れていたとは。いや、ただ単に己が無知であっただけなんだけど。でも、ひょっとするとこの何気なく食べているスクランブルエッグが、実は・・・なんて事があるのかもしれない。油断大敵だな。

午前は庭掃除して、お墓の掃除をして、その合間におもちをこねるのを手伝って、とばたばたしているうちにどうも体調が悪くなってきた。どうも朝飲んだ鼻炎の薬が今頃になって効いてきたらしい。それにしても相当効き目が強いようで、体がだるくて仕方がない。お昼ご飯をそこそこに切り上げ、さっさとお昼寝としゃれこんだ。

お昼寝から起きたら気分爽快・・・のはずが、さらに悪化。年賀状を今日中に書かなくてはならないので、必死になって年賀状と格闘。背中をしゃきっとしているのさえ辛いので、こたつの盤面に顔をべたーっとくっつけた状態で年賀状を書いた。年はじめの縁起物だってのに、こんな状態じゃありがたくもなんともない。もらった方が不幸になっちまいそうな、そんな年賀状になってしまった。

とりあえず夕食を食べることは食べたけど、もう何を食べているんだかよくわからない状態。目の前に食べるモノが存在する。ゆえに、箸を出して食べる。以上、って具合で人としての食文化も何もあったもんじゃない。機械的に飲み食いしただけになってしまった。よりにもよって、この日の食事はお酒のアテにはもってこいのものばかりだったのに・・・ほとんど飲めず、食後、そのまま布団に倒れ込んでしまった。こりゃいかん、鼻炎の薬が効きすぎたんじゃない、完全に風邪だ。

【12月31日(木曜日)】<78.4キロ(推定値)>

朝食:??
昼食:パン1枚、りんご3切れ、ホットミルク
間食:りんご数切れ
夕食:年越しそば、おむすび1個

夜中、ずっと熱にうなされてしまった。目を覚ましては「落ち着け、これはうなされているんだ、別に何も不安がることはないんだ」と自分を説得するんだけど、その数秒後にはもう忘れてしまってうんうんうなされてしまう。タチが悪いったらありゃしない。

ついに起きあがれなくなってしまい、そのまま布団の中で時間を過ごす羽目に。

「どーせ熱を計ったってどうなるわけでもないし」と体温測定はそれまでしていなかったんだけど、ようやく今頃になって計ってみて愕然。39度6分もあった。沸騰寸前じゃないか。あわてて救急病院に。

年末だというのに不幸な人間はいるもんだ。僕同様熱出してうんうん言っている奴は当然いるとして、「機械をいじっていたら工具が跳ね、メガネが割れてその破片が目の中に入った」なんてなんともサイバーパンクな事をのたまっている人がいたりした。お大事に。

まさかこういう事態になるとは全く想定していなかったので、保険証なんて持ち歩いていなかった。ということで、風邪薬と解熱剤もらった程度で、6000円の出費。これが保険が利けば、1200円で済んでいたのにね。

薬を飲むために、りんごを食べた。熱がある割には食事を拒絶しないから不思議だ。薬を飲んだ後、体温を測ってみたら・・・おいおい、39.9度だってよ。ほぼ40度、このままだと頭がお馬鹿になるか種なしになるかどっちかの運命だよ、どーすんだよ。

食事が供されなければ全く食べなくていいんだけど、出されればその分だけ食べる。そうか、今晩はそばか・・・年末なんだねえ。風邪で寝込んでしまっていたので、全く実感がわかない。熱でぼーっとしてしまい、テレビを見るのさえだるい状況なので紅白歌合戦も見なかった。除夜の鐘を聞きながら、むなしく年越し。

【01月01日(金曜日/元旦)】<78.6キロ(推定値)>

朝食:お雑煮、お屠蘇1杯
昼食:パン1枚、ホットミルク
夕食:おせち料理少々、ご飯、おみそ汁

新年あけましておめでとうございます・・・って、冗談じゃない。正月から寝て、寝て、寝て。「賀正」じゃなくて「臥床」だなんて、タチの悪いギャグだ、まったく。新年あけましておめでたいんだったら、昨年暮れまして残念でした、ってあいさつでもすんのかばかやろーっ。はあはあ、今年はテンション高く攻めて攻めて攻め抜くのだ。

お雑煮の餅を何個食べるか、で毎年競い合っていたものだ。なぜか子供心には「餅ヒエラルキー」が存在して、三が日で餅をたくさん食べた人間がエラいっていう暗黙のルールが存在した。だから、「おいこれ以上お椀に入らんだろう、これだと」ってくらい餅を詰め込んで食べていた時期もあった。

祖母の話によると、昔の人は1日に20個とか平気で餅を食べていたらしい。餅食いだ。そんなに食べたら胃袋が抜け落ちるんじゃないか、とか肝臓が餅に置き換わってしまうんじゃないかとか心配になってしまうけど、たぶん一個一個が小さかったのだろう。そうじゃなけりゃ、ガマン大会じゃないんだから20個も食べられるワケがない。

ちなみに今日は2個でギブアップ。縁起物とは言え、病気の身でそう食べられるワケがない。

体の節々が痛いので、座っている事すらままならない。結局この日も一日おとなしく布団の中で布団虫となっていた。窓の外から時々聞こえてくる「あっ、あけましておめでとうございます」という通行人同士のあいさつがうらめしい。

解熱剤が急にやる気を出して「そろそろ仕事しますかね」ってガンバりだしたために、体温が急低下。35度になってしまった。こうなると体ががたがたふるえてくる。さっきまで汗をかいていたのが豹変だ。

夕食、とりあえずカタチだけ食べる。お酒なんてもってのほか。

【01月02日(土曜日)】<78.8キロ(推定値)>

朝食:お雑煮、お屠蘇1杯
昼食:パン1枚、ホットミルク
夕食:おせち料理、ご飯、おみそ汁、ビール400ml強

体重、徐々に増えている。風邪ひいて寝込んでしまった翌日をピークとして、その後200グラムずつ増えている。生まれたての赤ん坊みたいにすくすくと成長しているのは喜ばしい限り?だ。「これって・・・体調がよくなっているからなんだよな?」と物事をよいように考えてみることにしよう。単純に「体重が増えた」と考えるのはこの状況下ではよろしくなかろう。

今日もお雑煮のおもちは2個。その気になれば3個でも4個でも食べることはできるんだけど、そこらへんの「食べるでぇ」というガッツがごっそりと欠落してしまっているのだから仕方がない。面白いものだ、食欲ってのがいかに脳によって支配されているかが分かる。胃袋の中身がからっぽだろうが何だろうが、視床下部の脳下垂体にある空腹中枢が「腹減ったぞ」という命令を出さないと食欲なんてのはわかないのだろう。

だから、究極のダイエット薬ってのは空腹中枢を麻痺させるものだ。「胃袋を膨らませて満腹感をクリエイト」とか「腸での栄養吸収を邪魔しちゃえ」というセコいものよりもはるかに効果があるに決まっている。しかし、そのような薬が売られていないということは、非常に危険だからだろう。ぎりぎりのバランスで安定している脳をぐらぐらと揺さぶる訳だから、影響がないわけがない。覚醒剤を服用すると食欲がなくなって痩せるというのは有名な話だけど、その代わりにトリップしてしまうという副作用がある。いや、トリップがメインの効果で痩せるのが副作用か。

ただ、覚醒剤でのダイエットは反動が結構あると聞いている。10キロ単位で痩せることが簡単にできるらしいけど、やめた途端に元に戻るらしい。一生覚醒剤を摂取しつづけるヤツなんてどこにもいないわけで、結局やめりゃ元の木阿弥って事になるんだったら何のための覚醒剤ダイエットだかわかりゃしない。馬鹿らしいから、覚醒剤で痩せようなんて安直な考えは持たないように。覚醒剤やめますか、それとも人間やめますかって事。

午後になってようやく体調が良くなってきたということで、夕食にはビールを飲んだ。調子に乗って350ml缶を空けてしまったけど、母親に「おいしいの?」と聞かれて素直に「いや、おいしくない」って答えてしまった。体調が悪いときのビールはてきめんにまずいので飲むのはよしたほうがいい、教訓だ。熱燗でも飲むのであれば、風邪引いている時でも良いかもしれないが、ビールは体を芯から冷やすので、体調が悪いときは症状を悪化させる可能性が大だ。うう、体がだるくなってきたような・・・。

(つづく)

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