1999年01月第1週(01/03-01/09)

【01月03日(日曜日)】<78.4キロ(推定値)>

朝食:お雑煮
昼食:北海天丼
夕食:ホルモン鍋、にぎり寿司8カン、ビール500ml

体重がまた減った。まあ、体重計が500グラム刻みである事を考えると、ここらへんの数百グラム単位での推移ってのに一喜一憂するだけ無駄ってもんだ。正月なんだから、景気良く「知った事かぁ」って無視しなくては。

とまあ、なんだか元気良さげな日記なんだけど、これはずいぶん後になって書いているから。当の1月3日はまだまだ体調はよろしくない状態。しかし、明日から仕事が始まるということで本調子でない体を引きずりつつ東京に戻ることになった。

岡山始発の新幹線でしかも自由席で座れるようにするために、発車時刻の40分前から寒風吹きすさぶホームで行列。その甲斐あってなんとか座ることができたが、後から乗ってきたお客は当然のごとく座ることができず。今日という今日は「どんなよれよれのお年寄りが来たって席を替わってやるもんか、こっちだって病人じゃコラ」とふんぞり返って座席で威張り散らしてやった。

途中、座っている人に「どこで降りますか?」と確認して回っているおばちゃんがいた。多分、近場で降りる人を見つけてその後がまに座ろうという魂胆なのだろう。しかし、自由席に座っている人ってのはみんなそれなりに苦労して座席を確保している。ということは、ほとんどが東京に戻る遠距離組。だから、みんな「どこで降りるか」の問いに「東京」とそっけない回答、おばちゃんため息ついていた。

それにしても美しくないよなあ、このおばちゃんの行為は。座りたい、っていう気持ちってのは胸に潜めておいて、いざ座れるチャンスが来たらその喜びを表さず、あわてず冷静なふりを装って座席を確保する、っていうダンディズムがなぜこの人はないのか。いや、このおばちゃんに限らず大半のおばちゃんにも同じ事がいえる。あいた座席を確保しようと駆け足で電車に飛び込んでみたり、ほとんどスペースがないのに無理矢理お尻をつっこんで座ろうとするし。分別のつかない子供と大差ない。これが男だったら、座りたいと思っても体面を気にして「さりげなく」を第一義としてどうにかするはずだ。それが良いとはいわないけど、しかし・・・。

お昼、東京についた段階でちょっとぐったり。やはり、病み上がりで4時間以上の新幹線は辛かったか。駅の近くの天丼屋で天丼を食べてみたが、これまた病み上がりにはきつい内容で、食べた後気分が悪くなってしまった。やっぱり露骨に油ものってのは体にわるかったか。

久方ぶりの寮の自室はものすごく快適だった。狭い部屋なだけに、暖房がよく効くし手を伸ばせばいろいろなものにすぐ手が届くし、お手洗いが近いし。今回の帰省は失敗だったんじゃなかろうかと舌打ちしてしまった。

夕食は、体を温めるためにコンビニでホルモン鍋を買ってきて食べてみた。濃い味付けにまたもや胃袋が拒絶反応。だーかーら、病み上がりだっていうのに。なんか体がぐったりしてしまい、今日は早じまい。明日は会社・・・って、本気か?

【01月04日(月曜日)】<80.0キロ>

昼食:カップラーメン
夕食:カップラーメン
夜食:低脂肪牛乳1000ml、チップスター1本

案の定、体調不良。ぶり返した、って感じだ。昨日よりも体調が悪い。故に、会社を休んだ。新年早々、情けないが仕方がない。無理しよう、って気がまったく起きないくらい体調が悪いんだから。

それにしても、自分の部屋ということで寝ている間の暇つぶしには事欠かないというのが結構なことだ。寝ながらビデオを見ることだってできる。実家で寝込んでいる時は、暇つぶし材料が「月刊アスキー」やら「日経01」といったコンピュータ系の雑誌しかなかった。これ、ずっと読んでいるとものすごく気分が落ち込んでくることに気がついた。なんか、ものすごく内向的なのだ。どんどんマクロからミクロな話題にブレイクダウンされていくので、風邪引いて寝込んでいるブルーな気分と相まってどんどん体調が悪くなっていくような。どうやら、病気の時は旅やファッションといった雑誌の方がよろしいようだ。
昼夜ともに買い置きしてあるカップラーメンで済ませた。これらは昨日買ってきたものだけど、サッポロ一番みそラーメンを買ったはずなのに「強麺牛もり味」に化けていた。やっぱり体調が悪いから、ついついぼーっとして間違ったものを買ってしまったらしい。

夜遅くなってから、チップスターを1本やっつけた。食欲があるって事は体調が良くなったことか。しかし、夜中にこんな事をやったら体重が・・・。

【01月05日(火曜日)】<測定結果なし>

昼食:海苔鮭弁当
夕食:焼き鳥4本、豚汁、ワイン1本

体調が良い・悪いっていうレベルではなく、なーんか体がだるいので今日も会社を休むことにした。会社に行けないレベルではないのだけど、まあほとんど冬休みらしい冬休みを確保できなかったのでその代わりという意味もある。

体重は・・・怖くて計れなかった。昨日の段階で80キロちょうどで、昨晩遅くにポテトチップと牛乳という恐怖の組み合わせでばりばりっとカウチポテトしてくれたので、太っているのが目に見えているからだ。太った体重を目の当たりにして、さらに体調を悪くする必要はあるまい。今日は「体重計故障のため測定できません」という事にしておこう。
夕食、ワインを1本飲んだ。うん、おいしい。お酒がおいしく感じられるようになったって事は体調が回復したって事だろう。明日から会社に出られそうだ。ワインにしたたかに酔ってしまい、せっかく手間暇金かけて作った豚汁をほとんど食べずに放置してしまった。仕方がない、明日食べることにしよう。

【01月06日(水曜日)】<79.4キロ>

朝食:さばの塩焼き、厚揚げ、ご飯、おみそ汁
昼食:みそラーメン
夕食:UTG
夜食:あ、あれ食べよ、低脂肪牛乳

日常生活に復帰、となった今日だけど、体重は79キロ台のままだ。先月はあれだけ「80キロを切ることができない・・・」と嘆いていたのに、インフルエンザを境目にしてぽんっと79キロ台にシフトアップしてしまった。病気なんてかかるもんじゃないけど、体重を減らしてくれたことに関してだけはちょっと感謝してしまう。今回の病気で1キロ程度痩せたわけだから、ダイエット最終目標75キロにまで持っていくには、あと4回インフルエンザにかかれば良い訳だな・・・ってあほな計算をしてしまう自分。

それにしても不思議だ。インフルエンザ前と後では、食生活の変化ってのは全くない。いや、それ以前からだってそうだ。ここ数カ月は特に食生活で努力したってことはない。なのに、体重が減っている・・・。これはどういう事だろう?痩せるってことは、いうまでもなく摂取カロリーと消費カロリーを比較して消費カロリーの方が多いって事だ。たとえば先月は80キロ台で体重が安定していたわけだけど、それはちょうど80キロ台の体重を維持するレベルで摂取と消費のカロリーバランスがとれていた、ってこと。さて、1月に入って79キロ台に突入したわけだけど、これはカロリーの拮抗ポイントが1キロ分ずれた事に他ならない訳だ。??何の理由で1キロ分ずれたの?それらしき要素ってのはどこにも存在しないんだけど。なんだか不気味だ。

夜、「今日はさっさと帰ることにしよう」と思いつつもだらだらと作業をしていたら、部長から「じゃ20階で軽く飲みましょう」っていうお達し。しまった、逃げそびれた。後になって思えば、課長がしきりに「今日は早く帰ったほうがいいよ」と言っていたわけだ。こういう裏があったか。

病み上がりだというのに、「アルコール消毒だ」という酒飲みの常套文句とともにがんがんビールを飲んでやった。もうこうなったら飲むしかない。中途半端ってのが一番いかん。結局、そのために正月早々電車乗り過ごしの羽目に。家まで30分歩いて帰った。

お酒飲んでいるときはあまり食事をしなかったので、帰りがけのコンビニで大塚の「あ、あれ食べよ」を買って帰った。初めて食べる食材だ。「さてどんな味なのだろう」と、ばりばりと包装をあけ、そのままかぶりついたら・・・げっ。まずい。ご飯が堅いなあ、って思ったけどまさかこんなにまずいとは。

てっきりコンビニ弁当同様にあたためなくても食べられるご飯かと思っていたのだけど、「玄関開けたら2分でご飯」同様に電子レンジで加熱する事を前提とした米だったのだ。まずいわけだ。芯がばりばりする。食堂に行って電子レンジを使ってもよかったが、面倒なのとこっちも意地があるって事で、そのまま食べつくした。いやあ、ここまでまずかった食事ってのも過去25年近く生きてきてなかなかないわい、ってくらいまずかった。いい経験・・・なわきゃないだろ。二度と食べたくない、そんな味だった。熱がぶり返さなければ良いけど・・・。

【01月07日(木曜日)】<79.6キロ>

朝食:??
昼食:ちくわの磯辺揚げ、玉子サラダ、ご飯、おみそ汁
夕食:ビール500ml、野菜炒め、とんかつ

体重は相変わらず79キロ台。「いつか80キロ台に戻るに違いない」ってびくびくしながら様子をうかがっていたが、どうやらこの79キロ台は本物らしい。なんでも鑑定団でも高値間違いなしの本物らしい。うーむ、納得いかないけどとりあえず喜んでおいた方が良さそうだ。昨晩くそまずいカレーを食べておきながらこの体重なんだから。

ということで、今月の目標を変更する事にした。当初の目標は「健康に気をつけよう」というものすごくレベルの低いものだった。そりゃそうだ、風邪ひいて寝込んでいた1月2日に決めたから、おのずとレベルだって低くなってしまう。しかし、これじゃダイエット日記にならないので、変更というわけだ。ずばり、今月は「1月平均体重を78キロ台後半にする」。今まで「○○キロにする」という目標ばかりだったけど、今回は「平均体重」という概念を持ち込んでみた。少しは頭が良くなった感じがして、とても良い。

しかし、今月の目標を決めて晴れやかな顔をしているうちにふと我に返った。ひょっとして、この目標は相当ハイクオリティなのではなかろうか、と。78キロ台後半、なんてすぐに到達できるわいなんて考えていたんだけど、これがこれが案外と難しい。平均値で78キロ台後半を叩き出そうとするならば、少なくとも78キロの前半という値をばんばん連発しないといけないことになる。昨日や今日のように79キロ台だ、わーいなんて喜んでいてはいつまでたっても平均値は78キロ台なんてなりっこないのだ。

「まー、なんとかなるかぁ」ってしばらく腹算用したあと、開き直った。どーせここ数カ月、まともにノルマなんて達成できちゃいないんだ。だったら、今更「ノルマ到達できないかもしれない、どうしよう」なんて苦悩するこたぁないだろう。今月もノルマ達成できませんでした、ごめんなさいってあやまっちゃえばいいんだから。

あー、これが「ダイエット!?日記」のダイエット!?日記たるゆえんだよなあ。相変わらずのんきなんだから。

【01月08日(金曜日)】<79.4キロ>

朝食:??
昼食:??
夕食:牛丼大盛、生玉子、生野菜

この日記の元となるデータが消滅。だから、今日の朝食と昼食、なにを食べたかの記述なし。

普段、あいた時間を見つけてちょこちょこっと体重グラフや日記をつけることにしているので、データを入れたフロッピーはスーツのポケットに入れるようにしている。しかし、そのせいだろうか大体2カ月に一度くらいのペースでデータが破壊されてしまう。いい加減教訓としてバックアップをとるとかすりゃいいんだけど、ほんの時たましかやらないものだから古いデータしか残っていない。

体重グラフも紛失してしまったので、イチからデータの投入し直し。ほぼ1年のデータを再投入となると労力は馬鹿にならない。はー、憂鬱だこと。

【01月09日(土曜日)】<79.4キロ>

昼食:菓子パン2個、さらさらトマト350ml
夕食:ビール1000ml、まぐろぶつぎり、かんぱち・あわびの刺身、焼売数個

火曜日に作った豚汁がまだ残っている。いや、残っているという表現は正しくあるまい。まだ食べられていないがごとく、鍋いっぱいにあるのだ。なぜか部屋に転がっていた白菜1/4をまるまる鍋に投入したのがいけなかったらしい。食べるべきかしばらく悩んだけど、インフルエンザの次は食中毒じゃ始末に負えないので、つつしんで廃棄処分願った。痛みやすさでは天下一品のもやしが具として入っていたので、こいつが悪さをするに決まっているからだ。

ご飯を残したりすると、「アフリカで食事に困っている人の事を考えなさい」と怒られたものだけど、じゃ残りもので腐っていてもいいんだったら差し上げますよ、ってわけにもいくまい。食べ物を粗末にしちゃいかんとは思うけど、おなかいっぱい食べておきながらなおかつ食べろ、ってのも残酷な話だ。

豚汁を処分した後の鍋には、もつ鍋が収まった。鍋の乾く暇すらない。しかし、結局この日は味見程度でもつ鍋に手が着かず。最近、こういうのが増えてきた。「お酒のつまみの締めとして鍋を用意しておけば、おなかいっぱいになれる」っていうストッパー役なんだけど、ストッパーに行き着く前に「もういらない」ってなっているのだ。そうか、だから体重が79キロ台なのか・・・な?

(つづく)

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