1999年02月第1週(01/31-02/06)

【01月31日(日曜日)】<79.6キロ>

朝食:レタスサンド、カップラーメン
昼食:カップラーメン
夕食:ビール1000ml、ミニハンバーグ4個、えびピラフ

1月最終日なんである。インフルエンザで今年のオープニングを飾るというあたり、何ともファンキーっつーか私小説を書く売れない小説家っぽいっつーか。「今年は波瀾万丈な一年になるぞ」と多大なる期待を抱いて一日一日を過ごしてみたけど、やっぱりそこにあるのはただの日常だった。なーんでぇ、全く普通じゃないかとちょっとがっかりしてみたりなんかして。ノストラダムスの「恐怖の大魔王」が今年早々に僕個人だけに落っこちてきた、ってことなんだろうか。

月間平均体重は79.37キロでご臨終。ちーん。「えっ、ノルマって何だっけ?」としらばっくれるしかないほど、理想と現実のギャップは大きかった。「大きかった。」とあえて過去形を使うのは、「もう終わった事だ、悪夢って事にしょう」って逃げを打つためだったりする。

まあ、終わってしまったものはしゃーない。ここで原因分析やったり、反省してみたりするのは、日本的・高校球児的ガッツで大変麗しい。しかし、それをこのおかでん様がやってしまってはみっともないのでやめておこう。index.htmlにもかかれている通り、「痩せりゃ、いいよねー」スピリットってのがこの日記のコンセプトだから。

今日は昨晩酔った勢いで買ってしまったカップラーメンやらサンドイッチの大バーゲン開催。普通週末は朝ご飯を食べないのだけど、今日だけは別格として食べた。・・・といっても、カップラーメンだけど。

お昼も同様にカップラーメンを食べた。調子に乗ってつゆにカイエンペッパーをばしばし投入したもんだから、予想以上においしくなってしまった。このつゆが「社長っ、どうすか」と勧誘するものだから、つゆが全部胃袋の中に・・・あーあ。カロリー計算もなにもあったもんじゃない。

カイエンペッパーは、別名チリペッパーという。辛さにおいては随一のものらしい。一味唐辛子はみじん切りにされているため、口にすると鋭い辛さがくる。「あー」っていう辛さ。しかし、カイエンペッパーの場合、粉末になっているために鋭い辛さはない。投入した汁全体がぼんやりと辛くなる。ぼんやり、といっても辛さはばっちり。間違って大さじですくって鍋に投入しようものならひどい目に遭う。

だから、うどんやそばといった、つゆがメインではない食べ物には唐辛子のほうが向いている。逆に、つゆを飲むことを前提としているもの・・・あんかけのあんとか・・・は、カイエンペッパーの方が向いているようだ。

昨日は自分の内臓が酒蔵となってしまうくらいお酒を飲んだくせに、今日もこりずにお酒を飲んでみたりする。家でお酒を飲むのと、外でお酒を飲むってのは別物だ、という認識が僕にはあるから、「連ちゃん」ではない・・・はず。ほら、女の子が「甘いものは入るところが別なのよふふふ」と不適な笑みを浮かべて、ケーキバイキングに突撃するのと同じってわけだ。

とりあえず、新しいフライパンがうれしくで仕方がないので「炒め物系」料理をおつまみにすることにした。先代フライパンを廃棄処分に追い込んだ、冷凍ピラフをセレクトしてみたりする。「前回、おいしくなかったのはフライパンがぼろぼろだったからだ。ちゃんとしたフライパンを使って調理すればおいしいに違いない」という期待があったからだ。

・・・結論?うん、日本人はおとなしくチャーハンをほおばっている方が良いようだ。あんまりおいしくなかった。

【02月01日(月曜日)】<79.8キロ>

朝食:里芋の挽肉あんかけ、ほうれん草とベーコンの炒め物、納豆、ご飯、おみそ汁
昼食:カレーライス、牛カツ、おみそ汁
夕食:UTG

2月に入ったということで、今月のノルマを選定しなくてはなるまい。どーせここ最近ノルマ達成をしていないことだし、ここはめちゃくちゃなノルマを設定するってのはどうだろう。目標体重を75キロにするとか。

まあ、それは冗談としてもだ、「ウェストのサイズを1センチ縮める」とか「ベルトの穴一つ分、腹をへこませる」だとか「マンナンライフのこんにゃく畑だけで一カ月過ごす」とか、そういうノルマ設定ってのも悪くない。

ま、とりあえず今月は「一日たりとも80キロ台には足を踏み入れない」ってのと「月間平均体重を78キロ後半に」ってことでしょう。これ、簡単そうに見えて結構厳しい基準ではあるんだけど・・・。

さて、今日からまた研修ということで、再びカレーライスと向かい合う生活を余儀なくされてしまった。しかし、カレーだけだとなんかわびしいので、別売りの小鉢で牛カツを獲得。カレーの上に載せて一躍カツカレーとした。味?うん、もともとのレベルがレベルだけに、特に何も言うことはないなあ。

研修センターのカレー=侘びしい、むなしい ってことでついつい小皿に手を出してしまったが、よく考えてみるとこれって激しくカロリーオーバーなのではないか、ってことに後になって気が付いた。カレーだけで650kcal程度。これに加えて牛カツで300kcal。あれれっ、950kcalか・・・。まずい飯を食べて太る、ってことほど不幸せなことはない。せっかく太るんだったら、ぜいたくして太りたいもんだ。

夜は、職場から召還されてしまい会社近くの居酒屋で宴となった。ますます痩せられないシチュエーションなんである。うーむ。

【02月02日(火曜日)】<79.8キロ>

朝食:豚肉と白菜の煮物、春雨サラダ、炒りおから、ご飯、おみそ汁
昼食:「日替定食」(チキンのおろしカツ、牛肉のスクランブルエッグ(ケチャップソース)、ブロッコリとトマトのサラダ、キュウリの浅漬け、ご飯、おみそ汁
夕食:鉄板焼き食べ放題、飲み放題

体重、横這い。今月のノルマを考えると、この体重がぎりっぎりのリミット値。綱渡りから今月の戦いの火蓋が切って落とされるってあたり、派手な演出だ。サビの部分から歌い出す小室サウンドみたいなものだろうか。

どうでもいいが、「豚肉と白菜の煮物」の「白菜」を変換しようとしたら、「歯臭い」と誤変換しやがった。どういう教育受けたんだろう、このATOK12は。

朝、食堂のテレビでジャイアント馬場が崩御したことを知った。あまりにショックで、手にしたトレイを落っことしそうになってしまった。享年61歳、あまりに若すぎる死だった。もう二度と馬場の試合が見られないと思うと、辛くて切なくて食事どころじゃなかった。・・・といっても、ちゃんと残さず食べたけど。

馬場の話をし出すと、延々とプロレスの話題に行ってしまいそうなのでここはぐっとこらえることにしよう。

夕食。友達とばったり逢ったので、「せっかくだからどぜう鍋食べに行かないか」と申し出たんだけどそいつが「どぜうだけは勘弁してくれ」って陳情してきたので、何でか鉄板焼き食べ放題のお店に突入してしまった。どぜうから鉄板焼きへの飛躍が、我ながらよーわからん。

本当は、寿司屋に入るか鉄板焼き屋に入るか迷っていた。しかし、「鉄板焼き食べ放題」の言葉のインパクトに圧倒されてしまい、「とりあえず今回はここをせめておかないと後悔するぞ」って不安になり、ついついのれんをくぐってしまった、というわけ。

さて、入ったお店は3800円で飲み放題食べ放題のお店。メニューは、牛ロースの鉄板焼き(要するにステーキ)、焼きそば、お好み焼き、ハンバーグ、サラダ、スープ、ご飯が食べ放題。飲み物はビールやらワインやらサワーやらいろいろ。これで3800円はお得だ。

こういうとき、「いや僕はダイエット中だから」って言うのは馬鹿だ。そんなヤツはダイエットする資格はない。「ダイエット中」という看板は即時没収されるべきだ。ダイエットとは、隠れてするもの也。人様との楽しい食事を控えている時に、「いやちょっと食事の量は・・・」ってことで、どれだけ場のムードを悪くするか。僕は断じてそんなことはできないね、プライドにかけて。ってことで、「なにぃ、食べ放題だぁ?よっしゃ、それならたまの息抜きだ、死ぬまで食べてやる」って逆に鼻息を荒くしてしまった。

もうこうなると、阿修羅のごとく食べる、食べる、飲む。鉄板焼き4、焼きそば2、お好み焼き1、サラダ3、スープ2、ご飯1、ビール中ジョッキ3、赤ワイングラス2杯、りんごサワー3杯 以上。これを見た人で、「この人ダイエット中の人なんだ」と思うのは100人中一人もいないことだろう。だいたい、一緒に食事をした友達(かれは特にダイエット中というわけではない)よりもたくさん食べているんだから。

ただ、さすがに油っぽいものをしこたま食べたために気分が悪くなってしまった。

ニュースステーションでジャイアント馬場の密葬が報じられていた。見ていて悲しくなって、ついつい泣いてしまった。

【02月03日(水曜日)】<80.2キロ>

朝食:いわしの一夜干し、スクランブルエッグ、ご飯、おみそ汁
昼食:カレーライス、天ぷらの煮物、おみそ汁
カフェイン補充:ジョージアシティーロースト
夕食:UTG

さすがに昨晩あんなことやらかしてりゃ、体重は増えるわなあ。今月のノルマの一つであった「80キロ台には足を踏み入れない」を、たった3日にしてぶちこわしにしてしまった。これだけ最短時間でノルマを台無しにしたのも珍しい。

昼食はまたもやカレーライスだったのだが、やっぱりなんとなく侘びしくて小皿をつけてしまった。本社の食堂でカレーを食べるときは、侘びしくないから小皿を追加なんてことはしない。このギャップはいったい何なのだろう。

ダイエットの極意がここにあるのかもしれない。「わびしさは、食欲を増進させる」と。うーん、オリジナリティあふれる一言だな。こんなこと言ってるダイエット本なんて世の中にないだろう。でも、きっとそうだ。貧相な料理だと、精神的満腹感を味わえないのでついつい量的な、物理的な満腹感に走ってしまう。ってことは、できるだけ料理ってのは豪華そうに見せた方が食欲抑制効果が高いのかもしれない。

研修のクラスメートが、ダイエット!?日記に興味を持ってくれてURLアドレスをメモしていた。こうして身内っていうか身近な人間による「監視」がさらに増えることにより、僕はますます八方ふさがりになり、「あんまり食べ過ぎちゃいかんよなあ」という意識が強化される。うん、久々に「ちょっと気合い入れなくちゃね」って気にさせられた。

夕食は、またもやUTGだった。最近こんなのばっか。痩せる訳がない。絶対誰かの陰謀に違いない。MJ-12とかフリーメーソンとかそういう世界から目をつけられているのだろうか。明日の体重がさらに増えることは、これで確定。やばい。

【02月04日(木曜日)】<81.2キロ>

朝食:チキンカツのり弁当
昼食:カレーライス、カボチャの煮物、おみそ汁
夕食:ビーフカレーライス
夜食:握り寿司6かん

朝、どうも廊下が騒がしい。時計を見るとまだ起床時間より30分以上前だ。いったいどうしたというのだろう。

目覚ましがなって、起床。ここまではいつもと同じだったのだが、ビデオデッキの時計を見て愕然。目覚まし時計が30分も遅れていた。ビデオデッキは自動時間補正機能がついているので正確。ちぇっ、目覚まし時計、また俺をはめやがったなぁぁぁ。

数カ月前も、時計が止まっていて目覚ましがならないというトラブルがあったっけ。そのとき、日記で「来週にでもスクラップにしてやる」と息巻いていたのだが・・・そのまま、今に至る。恩赦扱いにしておいてやったのに、恩を仇で返してくれたわけだ。これはせっかん部屋に押し込める程度の処罰では許されない。もう絶対にスクラップだ、粉々に粉砕してやらねば気が済まない。

結局朝ご飯食べ損ねた。顔洗って適当にひげを剃るのがやっとだった。昨晩、酔った勢いで例のごとく買ってきたコンビニ弁当を鞄に押し込んで、会社に直行。朝ご飯にありつけたのは、午前10時をまわった頃だった。

ここで朝ご飯を抜いてしまえば、その分カロリーが浮くわけだ。しかし、研修ということで脳に糖分がないと辛い。身のある研修にするためには、朝食を抜くわけにはいかなかった。

・・・でもなあ、だからといって朝食にチキンカツ海苔弁当はあんまりだよなあ。カロリー計算、ざっと900kcalってところか。体重がさらに増えているっていうのに、それに拍車をかける高カロリー食。さてどうすりゃいいんだか。

お昼ご飯にカレーを食べたのだが、なぜかかぼちゃの小皿を追加してしまった。朝ご飯食べて間があまりないのに・・・。ほんと、自分自身の胃袋(というか脳の働き)がわからなくなってきた。

わからないといえば、夕食でもそう。夕食はいつも通り午後6時過ぎと早いタイミングで食べたのだが、帰宅した午後11時すぎになってまたなにやらお寿司をほおばっていたのだ。絶対にあり得ない、あってはいけないでき事が平気で起きるようになってきている。今月は鬼門の予感・・・。

【02月05日(金曜日)】<81.0キロ>

朝食:たらの煮物、??、ご飯、おみそ汁
昼食:精進揚げ、ご飯、おみそ汁
夕食:肉野菜炒め定食
夜食:モスバーガー2個、ビール500ml

いやー、昨晩あんなお間抜けなことをやってしまったから、さらに太るかとびくびくしていたんだけど・・・200グラム減、で済んでくれた。それでも81キロちょうど、ということで在りし日のことを考えると天国と地獄の差がある。蜘蛛の糸一本くらいはぶら下がっていそうなものだけど、日頃の行いが極悪の僕にとってはそう簡単に天国にはいけそうになさそうだ。

この日も、おそれていたとおり一日4食になってしまった。どうも鉄板焼き食べ放題以来、食生活の「デフォルト」を忘れてしまったようだ。腹いっぱい食べてようやく満足・・・というより、「納得」するようになってしまった。おかげで、夕食食べた後にまた夜食を食べるという始末。

こうなったら仕方がない。夕食は「できるだけ寝る時間から遠くに設定」ということで午後6時すぎにしていたんだけど、それを1時間から2時間程度遅らせることにしよう。そうすれば、会社から帰宅する途中で悪い気を起こすことが減るだろうから。

しっかし、ダイエットスタートから1年が経つというのに、こんな初歩的なことをやらなくちゃいけないなんて情けない話だよなあ。どう考えても、ここ一週間の食生活って、太ってるヒトが食べる内容だもんなあ。

「ここ数日の体重がダイエット全体にもたらす影響を考えてみよう」ということで、月別平均体重折れ線グラフを作ってみた。

<データ現存せず>

「横這いだ、やせない」とぶーぶー文句を言っていた時期でさえ、わずかながらも体重を落としていたということがこれではっきりとわかる。つまり、今まで恐ろしいほど順調にダイエットが進んできたということなのだ。ちょっと驚いてしまう。

で・・・ここからが本題。2月6日現在の平均体重が、80.5キロ。あーあ、先月の平均体重より1キロも太ってしまっている。これ、今から取り返しがつくのだろうか?非常に難しい、ということが月初の今現在でもよくわかる。それくらい、81キロという体重を叩き出してしまった責任は重いというわけだ。

ノルマ変更。今月は、「前月の平均体重を上回ること」。そうでもしなくちゃ、みっともない!

【02月06日(土曜日)】<81.0キロ>

昼食:チキンかつ弁当、低脂肪牛乳400ml
夕食:ビール500ml、肉野菜炒め、ペンネのボンゴレクリームソースあえ
晩酌:ウィスキーちびちびと延々、牛乳600ml

体重横這い。「ぐぐっと太った時ってのは一過性のものだ、すぐに痩せるさ」というカンガエは大いに甘かったことが判明。どうやら体重は高水準で落ち着く気配だ。昨年11月くらいに逆戻りだ。退化してしまったわけだ。このまま退化しつづけたら、人間じゃなくなってピテカントロプスになってしまうんじゃなかろうか。

それにしても馬鹿な話だ。何が悲しゅうてチキンかつ弁当をほおばっているんだろう。昔は「鶏食い」として友達から恐れられてきた僕であるが、ダイエット進展とともに鶏の唐揚げ系統の食事をする機会はほとんどなくなった。それが、ここ最近一気に鶏食いに戻ってしまっているのだ。今週だけで、チキンかつ弁当を2回も食べているのがその好例だ。

「ひょっとして血筋としておかでん一族は鶏を主食にしていたとかそういうことがあるのか」と思いを巡らしてみたが、特にそういうことは無いようだ。おやじさんは鶏食いではなく、魚食いだったりするし。

「ひょっとすると敬虔な仏教徒として、不浄な四つ足動物を食すのを敬遠しているのか?」なんて自分に都合のよい解釈をしてみたりもしたが、そんなことを言っているそばから豚肉が入った肉野菜炒めを食べていたりするわけで、信憑性なんてまったくあるわけがない。

結局、10分近くあれやこれやとカンガエを巡らせてみたが、「単純に食べ物の好みがそうなだけじゃん」という、あまりにコロンブスの卵的な結論に落ち着いてしまった。アホ臭い話だ。

夕食として作った肉野菜炒めは、どうも妙な味に仕上がってしまった。まずはじめに「おっ、まいたけが1パック100円だな」ありきで急きょ肉野菜炒め決定になったのが理由。この段階では、「いつも肉野菜炒めだからな、ほかの料理にでも転用させなくては」ってことで売場をうろうろ。その途中、乾燥きくらげを発見して「そうだ、きくらげを買ったことって今まで一度もないな」って思い立ち、これも買い物かごへ。結局、こうなると肉野菜炒めしか思いつかなくなってしまい、キャベツと肉を購入した次第。

で、何がどう妙なのかというと、各食材のバランスが全然とれていなかったということ。きくらげを一袋投入してしまったので、「肉野菜炒め」が「きくらげきくらげまいたけ肉炒め」になってしまったのだった。きくらげってのは、中華料理の楽しい食感として非常に重宝するものだけど、そればっかり食べているといい加減うんざりするものだということをようやく悟った。

友達が部屋にやってきて、スキーの打ち合わせ。ビールを飲むのを切り上げて、ウィスキーを友達に勧めつつ自分もちびちびのんだ。おかげで半年前に買ったウィスキーがようやくからになった。

(つづく)

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