アメリカ食い道楽で肝臓フォアグラ一直線(8日目)

1999年06月06日(土曜日)

最後はシーラルーキンズでシメ

【時 刻】 07:15
【場 所】 UnitedAirline サンフランシスコ→成田便エコノミークラス
【料 理】 ミートソースのペンネパスタ

最後にシーラルーキンスと対面

あまりに狭くてまたもや熟睡できないまま時間が過ぎ去るのを待つ。

窓側の席だったのでラッキーと思ったが、太平洋上空を飛んでいる限り空と海しか見えぬ。つまらん。それよりもトイレに行くとき、2名にどいてもらわないといけないのが申し訳ない。おかげであまりお酒を飲めなかった。トイレが近くなるではないか。最後にぐいっと飲む、というのはイカしたストーリーだったのだが。

さて、時計の針は22時半を過ぎた頃から香ばしい臭いがしてきて、23時には朝食サービスがはじまった。ええと、時差が16時間あるから、日本時間でいったら今朝7時というところか。あともう2時間もしないうちに着陸だ。

貰ったメニューには、「フライトの半ばで」という欄に「スナックをお楽しみください」と書いてある。何かもらったっけ?寝ていたから覚えてないや。それから、「ご到着の前に」・・・これだ、これ。

ご到着の前に

ミートソースのペンネパスタ
アメリカの有名シェフ シーラ・ルーキンズの作品です。

または

チキンライス

でた!最後の最後でシーラ・ルーキンスだ!お懐かしゅうございます。あれは忘れもしない何日か前(忘れてるぞ、おい)、成田を出発して初の海外旅行で心細い僕の心を癒してくれた、そんな料理がアナタの作品でした。あそこで美味い!という料理が出てきたら、きっと僕はもっと萎縮してアメリカ滞在していたと思います。しかし、美味くない!料理が出てきたので随分リラックスできたのでした。その節はお世話になりました。・・・って、褒めてないだろこの文章。

ということは、帰りの便はマーティンさんとシーラさん両方の味比べができたというわけだ。あー惜しい事をした、ジーニアスとかぶってでも、離陸後の食事でヤンの四川風に挑めば良かった。

それにしても、到着前メニューで二種類選べるのね。でも片方のチキンライス、やる気無い表現だなあ。こういう書かれ方されると、チキンライスを選ぶ人ってあんまり居ないと思う。・・・と思ったら、「米食いてぇー」と言ってるジーニアスが頼んでるー。

行きも帰りもシーラさんのご加護に導かれましてどうも無事に旅が終えられそうです。シーラ・ルーキンスさんありがと・・・あれ?あれれれぇ?今頃になって気がついた。今頃ってのは、1999年のその当時じゃなくて、今これを書いている2007年の話ね。2007年で驚愕の事実発覚。シーラ・ルーキン「ス」じゃなくて、しーら・ルーキン「ズ」だったんだな!8年間全く気がつかなかった。

慌てて、当時のメニュー表(まだ大切に保管してある)を取り出して確認してみた。往路も、ちゃんと「シーラ・ルーキン「ズ」と書かれている。あちゃー、全く気づかなかった・・・。

以上2007年のびっくりは終了。時間は8年前の1999年に戻る。

さてシーラルーキンズの作品だが、いや、もう少し創意工夫のしがいがある題材を与えてあげてよ、というものだった。ミートソースのペンネパスタ。これをどうしろと。有名シェフでなくても作れるだろ。製造原価が厳しく制約されているであろう機内食だったら、この料理だと誰が作っても一緒だってば。

マーティン・ヤンを見ろ。ディナーメニュー担当なので「タンジェリンビーフ四川風」という意欲作(?)を作ったぞ。そして無名の新人でさえ、「サンデー・ローストチキン」というまずいけど精いっぱい頑張りました気持ちだけはくみ取ってくださいお願いです的料理を成し遂げた。遂げてないのかもしれないけど。

これがマーティンとシーラの格の違いなのか。信頼と実績の差なのか。

と、深く考えなくてもまあいいか。変にこねくりまわそうとするディナーメニューより、よっぽどおいしく頂けましたよ、ええ。シンプルがいいんですよ、往路便も朝食が割合まともだったし。

「で?おかでんサン、このシーラ・ルーキンスの作品に大層好印象を持っているようだけど、最後に何点もらえるんだろうか?」

ジーニアスが聞いてくる。

「4!」

結局たったそれだけかい。

ありがとうアメリカ。お世話になりました。

今度来るときは何年後になるかわからないけど、こっちも覚悟していくから大丈夫だよ、もう批判なんてしない。郷に入っては郷に従えで、全ておいしく平らげ・・・やっぱタンマ。それは却下だ。今一瞬ルートビアが頭をよぎった。

(この項おわり)

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