第五弾:中東人の乱入

ますゐ全メニュー制覇プロジェクト(その8)

ついに、来た。

2003年正月から企画を始動した、「ますゐ全メニュー制圧プロジェクト」。当初は、毎回20品目以上を食べるということで順調に制圧してきたメニューだったが、徐々に「ますゐの底なし沼」にはめられ、あと僅かのところでプラトー(停滞)状態になってしまっている。

しかし、われわれは、前回2004年夏の時に難攻不落の「魚さしみ」を制圧した。「ちょっと一品」という新カテゴリーのメニューが増加したものの、そのモチベーションは下がることなく、制圧に向けて一歩一歩着実に進んできた。

そして、今回。第五回目となる今回は、いよいよ全メニュー制覇となる日だ。残されたメニューは、あと僅か。全メニュー制圧後にはどのようなカタルシスが待っているのだろうか。

11月28日、イベントの開催を告げる告知記事がアワレみ隊BBS上に掲載された。

307: 名前:おかでん投稿日:2004/11/28(日) 16:18
ますゐ全メニュー制覇プロジェクト5/多分ファイナル

[日時]
平成16年12月29日(水曜日)
時刻未定。参加者の都合に合わせる。

[場所]
肉のますゐ 食堂部2階お座敷
〒 730-0013 広島県広島市中区八丁堀14-13

[趣旨]
ますゐにあるレギュラーメニューを完全制覇しようとする人々の集い。
ただし、各自の注文の仕方に制約はなく、自由に飲み食いして良し。食べたいモノを、食べたいだけ注文するというのが信条。強制無し。
その代わり、「牛カツ・トンカツ・チキンカツ御三家一気食い」とかそういうネタ系の注文の仕方をした方には、一同から賞賛の目線で見つめられます。そんな、会。
企画開始から数えること今回で5回目。残すところ僅かな、未達成メニューを今度こそ平らげよう。
あと、禁断症状が出そうになる「ますゐソース」をここで体内にチャージしなければ。

[参加表明]
誰でも参加可能です(当たり前だ)。ますゐ全メニュー制覇の記事を読んで、面白そう、と思った方はぜひご検討ください。遠方からの参加大歓迎。
参加希望者は、このスレッドに「行くよー」と書き込みしてください。

[募集期限]
飛び入り参加でも可なのですが、席の予約をお店に入れるつもりなので、12月3日(金)までに参加表明をお願いしたいです。

[過去の雰囲気]
アワレみ隊純血メンバーよりも、それ以外の参加者の方が多いです。このサイトの読者ではない方もいますが(おかでんの旧友など)、次々と出てくるますゐ料理と、それに関する馬鹿話で盛り上がってしまい、「仲間内だけの宴会」にはならないと思います。
今回、「全メニュー制覇企画」が最後になるということもありますので、興味はあるけどちょっと広島は遠いなあ、という方も「密航」をお勧めします。

[最小催行人数]
一人。誰も参加者が居なかったとしても、一人でも食いまくります。
人数制限の上限は特になしです。

[予算]
自分が注文し、食べたものを支払うのが基本です。胃袋のサイズによって、予算は代わります。ステーキ食べたり、すき焼き食べたりすれば金額は跳ね上がりますが、サービストンカツを基本としてビール1本、あと何か1-2品追加したとして、おおむね2000円-3000円といったところでしょうか。

毎年、新年初営業日(1/4)に開催されていた「ますゐ詣で」だったが、今年は年末開催となった。これは、1月4日が仕事始めの日で、広島にメンバーが集結できないという事情があるからだが、それよりも何よりも「全メニュー制覇のためには、年明け早々ではまずい」という学習効果があるからだ。

今回、未食のメニューのなかには「カキフライ」と「牛さしみ」が存在する。これらは、新鮮な食材が手に入らないと提供できない性質のものであり、即ち市場がまだ営業を開始していない年明け一発目の日では食べることが不可能だからだ。

年末、であれば何とかなるだろう。必勝態勢で臨まないと、ここで食べ逃すと、次回は来年のお盆。もういい加減この企画から卒業させてくれ。

322: 名前:おかでん投稿日:2004/12/09(木) 21:04
ますゐ、予約完了。
12月29日水曜日、12時から6名で入れておきました。

今のところ参加表明者は5名だけど、予備として1名分。
だから、いつもの「大座敷」ではなく、お座敷占有は無いかも知れない。

お店に連絡したら、
「はいはい、29日はゆったりと座れますよぉ」と仰ってた。
「飲み放題にしますか?飲み放題は前日までのご予約になりますけど」と言われ、「ええい幹事特権で今回は飲み放題必須だ!」と悪い気を起こそうかとぐらりとココロが揺れたが、ぐっと我慢。

「牛さしみ、いつも行っても食べられないんですよ。今回手配できますか?」と聞いたら、「そうですね、牛さしみって取り扱ってない日が多いんですよ。分かりました、予約しときますね。いいものを取り寄せておきます」とのこと。ついに、難攻不落の牛さしみが陥落する時が来た!
珍しい商品なので、一つだけの注文じゃ勿体ない、と思い2つ注文しときました。
一つはおかでんが責任を持って「担当料理」としますが、もう一つは誰かが引き取ってくれるとありがたいです。
いや、どうせ全員がつつくことになるんだけど、費用負担の面で明確にしておいたほうがいいかな、と。

今回、予約を入れる際に「牛さしみ」の手配をお願いしておいた。夏では食べることができない料理。絶対にここで逃すわけにはいかない。なぜならば、万が一今回食べそびれてしまったら、次回挑戦の機会が巡ってくるのは1年後になってしまうから。

予約は入れてみるもんである。牛さしみ、快く予約に応じてくれた。これで勝ったも同然だ。長かったなあ。いよいよだなあ。予約の電話を切った直後から、何やら感慨深い気持ちに包まれるおかでんであった。

夏に、「ちょっと一品」メニューが誕生した関係で、未制覇のメニューが増えている。ただ、そのうち「白ワイン」「ロゼワイン」は攻略対象外となっているので、実質はあと6品、ということになる。なに大丈夫だ、今回は6名参加なので、一人1品食べればクリアだ。牛さしみも入荷するということだし。

お祝い用のくす玉

12月29日。ますゐ詣でだけのために朝4時起きで広島に向かったおかでんがまず訪れたのが、ますゐの近くにある東急ハンズ。

せっかくの最終回だ。何か、記念になる、思い出のイベントをやろうじゃないか・・・

というわけで、くす玉を買うことにした。クラッカーだと、爆発音で周囲のお客さんをびっくりさせてしまうので却下。

パーティーグッズ売り場ではいろいろなくす玉が売られていたが、「感動の響き」と書かれている金色のくす玉を購入することにした。700円くらいだったか。結構高いが、いままでますゐにつぎ込んできたお金から考えれば安い安い。即決で購入を決断。

意味もなく黒ひげの変装グッズを買ってしまった

・・・だったのだが、そのすぐ隣で売られていた「黒ヒゲ外人さん」に激しく惹かれてしまった。

はははっ、馬鹿な。何を今更こんな子供だましを。

と思っていたのだが、全メニュー制覇直前ということでテンションが高かったからだろうか、ついフラフラと購入してしまった。お金の無駄遣いだな。

黒ひげ装着例。結構馴染むものだ

装着してみると、こうなった。

案外悪くない。わざとらしいつけ鼻さえなければ、それなりの変装はできる。

この姿をみて、おかでんと気づくヤツはいるまい。よーし、今度この格好で行きつけの蕎麦屋に行ってみよう。どんな反応が返ってくるか。

いや、それ以前にこのひげ面だとお蕎麦食べられないんですけど。やめときなさい、悪いことは言わない。

この格好でますゐの前で参加者が集まるのを待つ。道行く人が微妙にこっちを見て、そして微妙に目線を反らしていくのが何だか楽しい。

アワレみ隊ブルゾンを装着して登場した一平from鳥取

鳥取からわざわざますゐ詣でだけのために2泊3日広島の旅を敢行中の一平が集合場所にやってきた。

最初、こちらの様子に気付いていなかったが、ふと顔を見てぎょっとして、ややおかでんを避けるようなルートをとりながら、ますゐの店の前で立ち止まった。おかでんの横、約2m程度。別人といえば別人といえるし、一緒に並んでいるといえば並んでいるといえる微妙な距離感。

しばらく、沈黙が続く。

「・・・おかでん、さん、ですよね?」

様子を伺っていた一平から声をかけてきた。

「what?ワタシニポン語ワカリマセーン」

「分かってるじゃないですか。何なんですかその格好は。怪しすぎて声をかけられませんでしたよ」

確かに相当怪しいらしい。われわれがますゐ正面にあるビルの入り口付近で待機していたら、ビルのガードマンさんが「何事か」と心配になったらしくわざわざ様子を見に来た。

一平はアワレみ隊ブルゾンを着用していた。気合い十分だ。まだ折り畳んだ皺が残っているところを見ると、今回のために新品をおろしたらしい。限定5部で作ったアワレみ隊ブルゾンだが、所持しているのはおかでん、ばばろあ、しぶちょおのアワレみ隊メンバー3名プラス一平だけだ。少量生産につき、原価が1枚あたり6,000円程度になってしまったといういわくつきの一品。

ますゐにワクワクする黒ひげ

「ワタシ、マスウィハジメテナノデース、ニポンの料理、楽シミデース」

「お前、そのキャラはなんかアメリカンな感じがするぞ。中東人じゃないんか」

そんな事を言いながら、参加者全員がそろったので店内に入る。

「おい、そのヒゲ外さないんか」

「もうね、このまま入っちゃう。最近面が割れてるっぽいので、こういう変装していけば大丈夫だろう」

「オーダーの仕方で、一発でバレると思うんだが」

ずかずかと二階お座敷の玄関まであがる。

「いらっしゃー・・・」

応対したおばちゃん、一瞬固まってしまった。そりゃそうだ、怪しすぎる。

「えと、予約していたおかでんですけど」

怪しい風体の割には、至ってまともな名前で予約を入れていたということでおばちゃん正気に返った。「こちらへどーぞー」とわれわれを通してくれた。今度予約を入れるときは、「ムハマド」みたいな名前にしておこう。

通されたお座敷は、前回夏に訪問したときと同じ、一番奥まったお座敷だった。今まで、この企画で奥のお座敷以外を使ったためしがない。

「どうやら、予約を入れたお客さんは一番奥のお座敷になるらしいな。騒がしくなる可能性もあるわけで」

「隔離政策だな」

と納得する。写真は、「牛さしみ、牛さしみ」といいながらワクワクしている怪しい人。

ちょっと一品の3品がメニューから削られていた!嗚呼

さあ、恒例の「注文する品を決めるまで15分近くかかってしまう優柔不断っぷり」を発揮するシーンだ。

お店の人に、鉛筆と紙をもらうという恒例行事ののち、うんうんと全員が唸る。広島の地元民であれば、「今回食べなかったものはまた今度食べればいいや」という気になるが、盆と正月にしか広島に帰省しない人、またはそもそも広島に縁もゆかりもない人からすれば「ここで食べたいものを食べておかないと、次はいつになることか」と必死だ。

もちろん、今回は「未食を優先して注文」するわけで、それはまず確定。・・・えっ?メニューをみてびっくり、夏に新登場した「ちょっと一品」シリーズで、3つの料理が黒マジックで消されているではないか。しかも、それは「スモークサーモン」「タン塩焼き」「生ハム」で、いずれもわれわれが今回ターゲットとしていた料理だ。

「さてはますゐ、敵前逃亡したな!卑怯なり!」

場が騒然となる。そもそも、この3品は前回も「品切れ」により注文できなかった品だ。どうやら、安定供給できなかったためにメニューから外してしまったらしい。はじめてまだ半年ちょっとの新メニューなのに、あっけないなあ・・・。唯一、未食ものとしては「冷奴」が生き延びていた。これはさすがに、安定供給可能か。すき焼きにも使うから、在庫はさすがにあるだろう。あれ、では何で夏の時は売り切れだったんだろう?

この時点で、全メニュー制覇として未食メニューは「冷奴」「カキフライ」「牛さしみ」の3品に限定された。よし、あっという間に撃沈してやるぞ。

生ビールで乾杯しつつ、メニュー選択中

とりあえずみんな生ビールを注文して、乾杯。正午の時報とともに乾杯をするつもりで、携帯電話で時報をかける。

みんなジョッキを持って待ちかまえていたのだが、てっきり「ぷっ、ぷっ、ぷっ、ぽーん」という音が鳴って正午を伝えるとばかり思っていたので大失敗。実際はいきなり「ぽーん」とあっけない音が鳴って、正午になってしまった。

「えっ、今のが正午の時報だったのか?いかん、出遅れた。急げ」ぐびり。

なんともせわしない、トホホな乾杯になってしまった。正午ジャストの乾杯をしようと、わざわざ集合時間を11時45分にしたり工夫していたのにー。

その後めいめいに食べ物の注文をしていった。

「冷や奴・・・って、ありますよね?」
「ありますよ。でも、なにもここで食べなくてもいいと思うわよ。家で食べればいいじゃない」

鋭すぎるおばちゃんのご指摘。

「いや、このお店で食べないと意味が無いんですよ。いやぁ、もう僕たち冷や奴食べたくてしょうがなくって。食べたいなあ、ますゐの冷や奴」

「ふーん、そうなの。まあ、いいけど」

まったくもってわけのわからないトークだ。確かに、「肉のますゐ」で冷や奴食べるヤツの気が知れない。しかも、昼間っから。でも、お勧めできないんだったら最初からメニューに入れなきゃいいのに。

カキフライも無事本日は提供している、ということを確認した。よし、大丈夫だ。全メニュー制覇確定だ。念のために、おばちゃんに聞いておく。

「あっ、あとですね、牛さしみを予約していたんですけど」

「今日は牛さしみ、ないわよ」

「えっ!?予約入れた際に、2人前お願いしたんですけど。確認してもらえませんか」

「いや、でも今日は牛さしみ入ってきてないから。なかなか入らないのよ、牛さしみって。新鮮なものじゃないとダメだから」

「いやいや、だから、あらかじめお願いしておいたんですよ。今日の目的は牛さしみを食べるため、といっても過言じゃないんですけど」

「でも入荷していないんですよぉ」

ダメだ、こりゃらちがあかない。ますゐにやられてしまった。

「ははははは」

自然と笑いがこみ上げてしまった。何だか、怒る気にもならなかった。そうか、ますゐ、まだわれわれをゴールに導いてくれないか。「予約受け付けたけど、スルー」という究極奥義でわれわれを翻弄するとは。さすが、ますゐ。われわれが何人がかりも寄ってたかって、戦いを挑む相手だけある。

「やるなあ、ますゐ。そうきたか」

などと感心しながら、牛さしみは謹んで断念することにした。入荷していない以上は、「ふざけんな、責任者出せ」と文句言っても始まらない。

今後のことが気になったので、念のために聞いてみた。

「あのー、牛さしみって、夏は提供していないと思うんですけど」

「そうね、夏はやっぱりお出ししてないね」

あー、やっぱり。ってぇことはだ、このメニュー一つだけが残存して、1年後に先送りというわけか。アホくせぇぇぇぇぇ。やってらんねぇぇぇぇ。がっくり。

「予約状況の確認をしない上にすいませんの一言も言わないで突っぱねるおばちゃんに萌え」

「そんなに滅多に入荷しないんだったら、メニューから外せよなあ。紛らわしいぞ。しかも、予約しても食べられないって一体どんなメニューなんだよ」

ハムサラダ

しばらく生ビールを飲んでいると、料理がやってきた。今日は年末ということもあって、それほどお客さんの数は多くないようだ。ぐいぐいと料理が部屋に運ばれてきた。

まずは、ハムサラダ。

誰が頼むんだ、こんなメニュー・・・と思うが、現にこうして頼んでいるヤツがいるから不思議だ。このメニューは既に食べられているので、敢えて今回頼む必然性は無かったのだが。

タンシチュー。ますゐソースたっぷり

注文を決める際、一平が部屋の隅でうんうん唸っていた。

「いや、今回はますゐソースを堪能しようと思ってるんですけどネ、何だったら一番堪能できるかって考えおるんですよ」

悩んだ結果、タンシチューを注文していた。1,200円もする高級品だ。「それだったらサービストンカツ3枚食べた方がソースは多いし、安いじゃん!」と思ったが、同じ料理を何枚も食べたって幸せにはなれない。まあ、確かにますゐソースを楽しむのであればこの選択は非常に正しいと思う。

みよ、このどっぷりとしたソースを!

ますゐソースに大満足の一平であった

半年ぶりのますゐソースとの再開で、目を輝かせる一平。これだけのために、わざわざ鳥取から2泊3日の旅をしてきたのだ。そりゃ目が輝くに決まってる。

こういう光景を見ると、「大トロ大好き!うわぁ、大トロってこんなにおいしいの!?」なんてウハウハ高級食材を食ってるグルメ番組なんて糞食らえって気がしてくる。

おっと食事中に不謹慎な発言をしてしまった。丁寧な言葉に言い直そう。「汚物召し上がれ」ってことで。

上タンシチューはタンが大きくなり、鉄板になる

ちなみにこちらは上タンシチュー。1,400円。

「おお、上になると鉄板に乗るのか」

過去、「上」と「ノーマル」を比較した事は無かったような気がする。今回、一同両メニューを見比べて「ほぉぉ」と感心。

どうやらタンそのものは同じ物を使っているっぽいが、上の方が量が多いようだ。あと、つけあわせが違う。

特上ロース寿き焼き

今回、未食メニューに血眼になる必要がないため、各自の注文はいたってリラックスしていた。頼みたいものを頼めばいい。量は多くなくてもいい。

そんなわけで、ばばろあとおかでんの2名は、特上ロース寿き焼き2,300円なりを2人前オーダー。

おお、やっぱり霜降りっぷりが豪快だ。

お店の人が手早く鍋に具を敷き詰めてくれる。

寿き焼きが煮上がった

「おい、早よ食わんと肉堅ぅなるで」

ばばろあがせかす。こちらはあちこちで料理の写真を撮っている最中でそれどころじゃなかった。

「せっかくのええ肉なんじゃけえ、勿体ないじゃろうが」

いや、そうなんですけどね、料理の写真を撮れないっつーのもそれはそれで非常に勿体ない話でして。

まだ黒ひげが居る。早く食え

早く食べろっつーのに、こんなネタを織り交ぜてみる。

「コノ肉はビーフデスカ?それともポーク?」

「安心しろ、これは牛肉だ。ブタじゃないから穢れてないぞ」

「西ノ方に牛を向けて、殺シタノカ?アラーノ名ヲ唱エタノカ?」

「もういい加減にやめとけ、きりがないぞ」

黒ひげ、肉を気にする

「ワタシ、怖クテ肉食ベラレナイ。ヨッテ、ネギダケ食ベルアルヨ」

「おっ最後中国人になったな?」

「安心しろ、肉だけ食ってやる」

そうはいくものか。お遊びはこれまでだ。特上すき焼きは相変わらずの絶品でございました。

冷や奴。寿き焼きに入っているのと同じ豆腐なので一同唖然数

少ない未食メニューの一つ、冷奴が登場。

「・・・すき焼きに入っているヤツと全く一緒のような気がする。切り方も一緒だし」

「ならばなぜ前回品切れになっていた?」

一同首をひねるが、よくわからない。

確かに、この料理じゃ、ますゐでわざわざ食べる必然性など無い。「つきあいでこのお店来ちゃったけどさ、お肉は苦手でねえ」という人が食べるくらいか。サービストンカツ350円を抜いて、最安料理の座を確保。260円。まあ、飲食店で提供される以上はそれくらいの値段になってしまうのだよな。仕方がない。

上ハンバーグステーキ

こちらは上ハンバーグステーキ。「上」になると鉄板皿になる、というルールは踏襲しております。

目玉焼きが非常に目立つ。やはり、ハンバーグの横に目玉焼きがあると、老若男女誰しもがニコニコしてしまう。目玉焼きパワーは侮りがたい。

逆に、ハンバーグの横にパイナップルの輪切りが添えてあったら、日本人だったら2/3か4/5の確率で「うわ、余計なものをつけやがって」という認識になるはずだ。

冬季限定メニューのカキフライ。ようやくお目にかかれました

こちらも、未食メニュー、カキフライ。夏場では食べられない冬季限定メニューだ。

だったらレギュラーメニューから外しておけばいいのに、と思うが、やはり広島としての誇りからだろうか、レギュラーメニューに夏でも燦然と輝いて鎮座している。

可哀想なのは、いつまでたっても「壁の張り紙」扱いされているモーモー焼きだ。いつになったらレギュラー昇格させてもらえるのだろう。ご飯おかわり自由、という設定があるメニュー故に、あまり大げさにPRしたくないのかもしれない。

カキフライは、さすがにタルタルソースが添えられていた。ここまでますゐソースとはいかなかったか。

このお店の場合、メニューを考案する際にどうやってソースを決めているのか、非常に興味がある。とりあえずまず、どんなメニューでもますゐソースをかけてみて、「んー、いまいち」となったら別のソースを試してみる、なんてことを本当にやっていそうだ。そこそこ美味けりゃ、どんな料理でもますゐソースで提供。

ますゐブランドのお酒があることを発見!

宴もたけなわ、少量のアルコールしか摂取していないのに馬鹿話で大盛り上がりになっていた。

おばちゃんに「白とロゼのワイン、無いのォ?」と聞いてみたが、「両方とも置いてないですねえ」との解答。どうやら、壁には赤、白、ロゼとワインの広告が貼ってあるのだが、赤しか置いていないようだ。というか、置く気がないようだ。こうも毎回、「無い」と言われるということは「たまたま品切れ」というわけではあるまい。

さて、どうしたもんかな、また赤ワイン飲むのも芸がないしな、と手元のメニューボードを手悪さしていたら、裏に何か見慣れない表示があることに気がついた。

!!!

「おすすめ」という表示とともに、清酒のメニューを発見。これは新商品だぞ。いつの間に!

しかも、どこの銘柄かと思ったら、ラベルには「肉のますゐ」という表示が。おい、いつの間にやらますゐはオリジナル清酒を作ったんかい。問答無用で発注。

本当に肉のますゐと書かれたラベルのお酒が出てきた

半信半疑で頼んでみたら、本当にやってきた。「肉のますゐ」という文字と、牛の絵がラベルの片隅に遠慮がちにかかれていた。

一同、「おおおお」とどよめく。これはレアアイテムだ。ここで飲まずに、家に持ち帰るとか友達に「広島土産だ」と配るには丁度良いかもしれない。ますゐグッズ。

製造元を見ると、どうやら竹原の酒蔵に作ってもらっているものらしい。飲んでみると、くどくない甘めの味わいで、竹の香りがしてまあまあおいしい。すきやきなどのこってりした料理にはよく合いそうだ。

みんなで試飲

物珍しさから、全員が競い合うようにして飲んだ。1本じゃ足りなくなったので、もう一本追加注文。

ばばろあが、

「アワレみ隊で、ますゐグッズ作るってのはどうよ?」

と言い出した。

「お店未公認で、勝手に作っちゃうんよ。『肉のますゐ』って書かれたTシャツとか。わしらだけで着てれば問題にならんじゃろ?」

「おお、いいねそれ」

しょーもないアイディアだが、確かにそれは面白い。実際、作って堂々と町を闊歩してみたい。想像しただけでわくわくする。

「このお酒のラベル、ロゴマークとしてぱくるか?」

「露骨だな、それは」

「大丈夫大丈夫、店の宣伝にこそなれど、妨害にはならんじゃろ」

好き勝手な事を言ってる。