肉屋で座り飲み

肉の大山外観

前回「肉屋で立ち飲み」の続編。

この記事を掲載してから、「肉の大山でオフ会を開催すべし」という流れになり、当サイトのBBSで告知を行った次第。

やはり「ドリンク半額」である月曜日に行ってこそ、肉の大山を満喫できる・・・ということで、オフ会のくくりとしては「麦酒飲み人種行動観察会・第八回」という扱いとなった。

ただ、この「ドリンク半額」をみすみす手をこまねいて見逃すほど、東京都民1,300万人及びその周辺の皆様はのんきではない。絶対混むに決まっている。

そんなわけで、集合時間は18時、と仕事帰りの人には酷な時間設定を科した。人にも厳しく、自分にも厳しく、がモットーです。うそですが。

早く行かないと満席必至だし、たくさん飲むなら早く飲み終わって帰宅して、おうちの布団で爆睡しないと翌朝がキツい。なにせ週頭の月曜日だ、半額という文字に釣られてぐいぐい飲んだら、この一週間がヘロヘロになってしまう。ただ、スロットルをゆるめるのは頂けないので、「たくさん飲むけど、早く切り上げてプラマイゼロでグー」という、そういう判断になった。

参加表明はおかでんを入れて5名。立ち飲みするには無理な人数なので、今回は必然的に店内での飲食となることが予想された。

18時に上野駅前のマルイシティ脇に集合し、現地に向かう。「もし満員でにっちもさっちもいかなかったら、こっちにしよう」と、「本日焼肉半額」と書かれている焼肉店を指さす。ビールは安くないが、肉が安いからまあいいかなと。

お店の前に到着すると、さすがに立ち飲みスペースは繁盛していた。20分前にこっそり一人で下見に来たのだが、その時点ではまだ十分空きがあったのだが・・・。やはり、仕事帰りで駆けつける人が多いということだ。

予定通り、店内に入る事にする。

なお、写真を見て気がついたのだが、立ち飲みの人たちは全員紙コップでビールを飲んでいた。野球場でビールを頼んだみたいだ。夜になると、店内の方でジョッキをたくさん使うので、店の外は紙コップになるようだ。おかでんが1カ月前に立ち飲みしたときは、昼間だったということもありジョッキが出てきた。

本日二時間制

店の中に入ると、「本日2時間制とさせていただきます」という紙がお出迎え。順番待ちの表に名前を書くようになっていた。見ると、それほどまだ待ち行列はできていないようなので、大人しく待つことにする。

店の中に入っても、店員さんがお出迎えをしてくれるわけでもない。ただ名前を書いて立ちつくすだけだ。本当にこれでちゃんと店員さんは認識してくれるのだろうか、と心配になる。

肝心の店員さんだが、細長い店内の奥のほうで料理を運んでいたり、とにかく忙しそうだった。客さばきまで手が回っていない。時々こちらの方まで出てくるのだが、それは揚げ物や焼き物のオーダーを処理するためだ。揚げ物と焼き鳥類は、立ち飲みスペースにせり出した屋台風厨房で行っている。それ以外は店内に本当の厨房があるので、そちらの業務。そのため、余計店員さんが忙しい。

精肉コーナーもある

狭い店内なので、順番待ちをするスペースが無くて困る。とりあえず外に出てしまうと、立ち飲みの人たちとバッティングするし、かといって店内に入っても居場所があまりない。今回は早く席に通して貰えたから良かったが、結構な順番待ち、しかも大人数での来店の場合、幹事は「ひとまずの待避場所」を考えておかないといけない。

店内は完全に飲食店の内装だが、一角には冷蔵ショーケースがあり、肉が売られていた。この一角だけは精肉店だ。しかし、外観から見て「あ、精肉店だ。肉を買って帰ろう」と思い立つ人は皆無だと思う。どう見ても立ち飲み屋だからだ。そもそも、立ち飲みスペースの奥に店があること自体、気がつかない人が多い。

豚のこまぎれが100g102円だったのはお買い得。さすが精肉卸。

大山メニュー1

肉の大山メニュー2

肉の大山メニュー3

数分ほど待っていると、ようやく店員さんの手が空き、順番待ち表のチェックをしてくれた。奥の席がまだ空いていたので、そのまま着席することができてラッキーだった。単に、客を誘導する人手が足りていなかったということだ。

「こりゃ、お店はてんてこ舞いだぞ。前倒し、前倒しでオーダーしていかないと、料理もビールも出てこないかもしれないので気をつけよう」

といましめる。細長いお店で、しかも一番奥の席にわれわれはいる。多忙を極める店員さんを呼ぶのも一苦労だし、オーダーが通ってもなかなか届かない可能性がある。

そんなわけで、手分けしてメニューを探索する。「気になるものはとりあえず頼んでしまおう」という言葉をキーワードにして。

しかし、決めるまでに結構手間取った。なぜなら、掲載されているメニューはたくさんあるのだが、原則「肉」だからだ。もちろん、ピザやサラダなどいろいろあるのだけど、肉が中心の世界。だから、「さあ選べ」と言われてもどれも同じに見えてしまうのだった。野菜類頼んで、揚げ物頼んで、魚なんかもあって、という居酒屋的バランス感覚が通用しない。

さかんに、参加者から「おかでんさん、全メニュー制覇チャレンジしてください」と声がかかるが、それはちょっと許して。ますゐソースという麻薬があるからこそ、あれはできた企画なので。

大ジョッキを飲む男性陣

ビールを注文する。このお店、ビールはヱビスとサッポロ生があるのだが、問答無用でサッポロ生だ。「せっかくの半額日なんだから、ちょっといいビールを。」という発想は無い。「半額になったのだから、倍の量飲む。」というのがわれわれの流儀だ。そもそも、ヱビスを大ジョッキで飲むのはちょっと合わない気がする。

「すいません、サッポロ生の大を・・・全員でいいね?5個で」
と注文する。すると、隣に座っていたわたし。さんが「えっ、大ジョッキっすか」とちょっとたじろいだ。以前、知音食堂@池袋で青島啤酒の瓶をおかでん以上に並べた人にしては、不思議な発言なり。

真意を問うと、「大ジョッキだとぬるくなるじゃないですか。中ジョッキで、冷たくて泡があるうちにどんどん飲んだ方がいいと思うんですけど」という。なるほど、そういう考えもあるな。トヨタ看板方式だ。最近の製造業では当たり前の話ですな、在庫を最低限にまで絞り込み、状況に応じて多頻度に補充するというオペレーション。

ただ、おかでんのような輩は、「大ジョッキを手にするとテンション上がるよね」という、きわめて原始的かつ野蛮な発想しか持ち合わせていなかった。「この重さが、ビールだと思うとそれもまた美味さの一つ」と主張する、ビール重量重視派だ。

結局、わたし。さんは自らの主張を取り下げ、今回は「ビール重量重視派」に体験入会する運びとなった。全員、大ジョッキ。

しばらくしてテーブルに届いた大ジョッキを見て、全員が歓声。とても大きい。高さはそれほどないのだが、直径が長いので量が入る。

「これ、1リットルくらい入るんじゃないですか?」とだておー。

乾杯の後、めいめいがジョッキにアタック。「ぐいぐいと飲む」という形容はとてもできない。なぜなら、重いから。

写真は男性陣が大ジョッキを飲む様をとらえているが、二人とも両手を使っている。片手でぐいっと飲むのはちょっと難しいようだ。

デザートイーグルのような大口径ライフルを、ハリウッド映画よろしく片手でぶっ放したらその反動で肩関節が抜けることがあると聞く。それと同じで、このような大口径ジョッキでぐいっと飲むと、肩、肘、もろもろを痛める可能性があるので両手推奨。

女性が大ジョッキを持つとこうなる

身長が大きい男性陣でさえこのありさまなので、女性陣に至ってはもう大変。

写真のように、まるで何かを抱きかかえるかのように飲んでいるありさま。いかにジョッキがでかいかが、この写真でよく分かる。

あと、「大ジョッキだとぬるくなる」というのも納得だ。両手できっちりとジョッキを持たないといけないので、手のひらからビールに熱が伝わるのだった。

うむ、ならばおかでんは意地でも片手で、取っ手だけで飲んでみせるわ。

大山名物特製煮込み

わあわあいいながら決めた料理が、ぼちぼち届きだした。

店は大混乱、店員さんは右へ左へと大忙しなのにオペレーションが早くて感心。長年にわたる営業で、ノウハウが蓄積されているのだろう。しまった、一度にたくさん頼みすぎたかもしれないぞ。

さて最初の一品は、「大山名物特製煮込み 367円」。

5人なので、2皿注文した。

着席後メニューとにらめっこを開始したとき、「煮込み頼みますか」との声がメンバーからあがり、全員から「いいねぇ」と賛同の声があった一品だ。煮込みは、飲み助にとってはたまらない一品といえる。どこのお店でも食べられるわけではないので、見かけるとつい頼んでしまう。

それにしても値段が絶妙。この1円単位の価格設定はどういう基準なんだろう。その他のメニューも、下一桁が「2」とか「3」といった価格設定が散見された。もの凄く厳密に原価計算と利益上乗せ、している・・・わけないよな。肉って原価が安定しないものだし。でも、「えーい端数切り上げだ」としてしまわないところが良心的でうれしい。

話はちょっと脱線。

昨年(2008年)、小麦価格が暴騰したためにラーメン店は軒並み値上げを敢行した。それは仕方がない事だ。しかし、小麦価格が一段落した今でも、値上げしたまんまのお店だらけというのは一体どういうことだ、と思う。あれだけ「小麦のせいで値上げしなくちゃならん」と釈明していたのに、無かった事にする気か。

そんなのを見てきたので、この1円単位で設定されている価格は何とも心温まるのだった。

せっかくだから、煮込みを食べてさらに心を温めようじゃないか。

しかし、あんまりこの料理には皆箸が伸びなかった。最後まで残ったんじゃないかと思う。実際、おかでんは多分一口程度しか食べていない。

ビールをぐいぐい飲んでいる時、汁物ってなかなか積極的に頂けないのと、自分用に取り分けるのに難儀するという事が想定外。しかも、この後ばんばん肉肉しい料理が届けられたので、そっちに目を奪われたというのもある。「大山名物」だそうだが、不遇な扱いに。

上質レバーの竜田揚げ

オフ会前に、BBSのオフスレで「当日何を注文するか?」という議論が行われていたのだが、その際に候補としてあげられたのが「上質レバーの竜田揚げ 577円」だ。レバーというのは、刺身にするか焼き鳥にするくらいしか普段は見かけないので、竜田揚げにはちょっと心惹かれた。しかも、精肉卸が「上質」と太鼓判を押すレバーだ。きっと美味いに違いない。レバーは新鮮さが命なので、楽しみ。

しかし、参加者から「それって、レバニラを作る前段階のものですよね」と指摘され、期待感が少し尻すぼみになったのも事実。そう言えば、レバニラを作るときって、レバーを片栗粉でまぶすなぁ。揚げないけど、確かに似ている。

さてどんな物が出てくるのか、と思っていたら、出てきたのは鯨の竜田揚げのようなものだった。おお、そういうことか。なるほど。辛子が添えられている。

早速食べてみると、これが大層おいしいんでやんの。レバーの臭みは当然下処理段階でうまく消されているので、濃厚な味を堪能できる。しかも揚げたてでホクホクしているので、これはビールにとてもあう。「あー、昔食べた鯨の竜田揚げもこんな感じだったなあ」と懐かしく感じた。実際、鯨肉とレバーの味の相関関係についてはよくわからないが。(比較したくても、鯨が滅多に食べられない今となっては難しい)

これはナイス一品。いいぞ、大山。安焼き鳥屋でレバーの串焼き食べているのが馬鹿馬鹿しくなる。ありゃ一体なんなんだ。別の食べ物ではないか。

大山盛りセット

次にやってきたお皿を見て、一同歓声を上げた。

大山盛りセット、1,575円。

大山は立ち飲みもあることから焼き鳥類が豊富に用意されている。その盛り合わせの究極形がこの「大山盛りセット」になる。5本セット、8本セットとあって、大山盛り。店名を冠している堂々たるネーミング。また、「山盛り」にも通じる言葉であり、見て、読んで、食べてワクワクさせられる一品だ。

彩りは、ひたすら茶色。肉祭りだ。肉肉ランドだ。椎茸が「まあお前ら落ち着け」と仲裁に入っているのだが、その椎茸自体も茶色なので見た目は全く変わらない。

そんな中、ベーコンの赤さが目を引く。ベーコンを食べた人いわく、「これ美味いッス」ということだった。

おかでんはひたすら串から外す作業に没頭したが、全部ばらすのに結構な時間を要した。こりゃ量が多いぞ。多分14串あったと思う。

値段は単品注文より当然安いし、見た目のすごさもあるので、グループで訪れた際にはぜひ頼んでおきたい品。間違って一人では頼まないように。

丸鶏の唐揚げ

解体作業終了

お次も、「おおぅ」と歓声があがる一品。

丸鳥の唐揚、1,050円。

なぜかレギュラーメニューにはなく、「期間限定春のお奨め」という別紙に掲載されていたものだ。最初これを発見したときは「え?丸鳥?ということは、鳥一匹を揚げちゃうの?」と驚愕した。オーブンで焼くならまだしも、揚げちゃいますか。フライヤーから油がこぼれ出しそうだけど、大丈夫か。これを調理している間、他の料理に支障が出そうだけど大丈夫なのか。

やっぱりね、ガツンとデカい肉っていいよね、ということで注文してみた。すると、期待通りのデカい丸ごと一匹が登場して一同興奮。

唐揚げ、といっても、よく見かける鶏もも肉の唐揚げのような衣ではない。もっと薄く、均等に衣を羽織っている。

バラし担当おかでん、ここでもナイフとフォークで数分間奮闘。まあ、奮闘というほど大げさなものではないが。部位関係なく、わさーっと切り分けた肉を盛りつけてしまったが、許して。

食べてみると、これが相当にイケる。おっと、ビールビール。ビールによくあうなあ。ビール好きで良かった、と思う瞬間だ。まあ、ビールが好きではない人はその人なりの幸せな料理があるわけで(例えば、焼肉を食べつつ白米をもりもり、とか)、どっちが人生のウィナーかなんてのはわからない。でも、今、たった今この瞬間だけは主観的にみて俺たちウィナー。

やっぱり一匹丸ごとなので、肉厚なのよね。肉の美味さがしっかり残っていて、それがうれしい。ぱさぱさな唐揚げに遭遇することが時々あって、結構残念な思いをするが、やはり一匹は素晴らしい。またこれは限られたお店でないと提供しない逸品だ。このお店に来たらぜひ注文したい料理の一つ、といえる。

メンチカツ御三家

メンチカツ解体中

このお店にはメンチカツが3種類ある。安いものと高い物の価格差は約4倍。そんなにお高いメンチなんて食べるかぁ?と前回訪問時には思ったのだが、今回は注文しちゃった。参加者から「せっかくなので3種類全部食べ比べしましょう」という提案があったので、それはナイス、と話に乗ったわけだ。

写真奥から「やみつきメンチ 105円」「特製メンチ 210円」「匠の和牛メンチ 400円」。「匠の和牛メンチ」は、重さが150gある。われわれが店先で順番待ちをしていたとき、目の前をこのメンチが運ばれていき、一同そのでかさにびびったものだ。

こうやって3種類食べ比べできるのも、5名で訪れたおかげだ。一人だったら、一個でもう十分だ。食べ比べするほど胃袋に余裕があるなら、別のものを頼む。

さて、このメンチをそれぞれ切り分け、食べ比べしてみる。真っ先にかぶりついただておー(彼の発案により3種類食べ比べ注文をした)が、「あっ、これは明らかに違いますよ」と驚きの声を上げる。しばらくして、ラスボスである匠の和牛メンチに箸が伸び、そこで「うほっ、こりゃすごい。全然別物です!」と驚き+興奮+悶絶状態に。

そんなに違うのかね。確かに一番高い奴は美味そうに見えるけど、TVのグルメ番組で見かけるような「ナイフで切り分けると肉汁が中からじゅわー」というわけでもない。ファーストインプレッションは普通。

物は試し、おかでんも食べてみる。最初、やみつきメンチ。これは前回訪問時に既に食べていたので「まあこんなものか」と。手頃な価格で食べられるので、これでも十分ではある。というか、庶民の味であるメンチに何を求めているのよ、とさえ思う。そこで、特製メンチに手を出してみると・・・ああ、違うね、確かに味が違う。2倍の値段に見合った美味さがある。なんていうのかなあ、噛みしめた時に広がる肉の風味が、安い奴より格段に強いのだった。こりゃ納得だ。

で、最後に1個400円という破格の値段の「匠の和牛メンチ」。食べた瞬間、笑ってしまった。こりゃあ美味いわ。なるほどねえ、メンチが400円になると、こうなるか。衣に対して具が大きいので、ハンバーグ的だ。で、肉の美味さが存分に堪能できる。やっぱり肉って、さっきの丸鳥の時もそうだったけど「デカいことは良いことだ」なんだな。今更ながら納得した。もちろん、この400円のメンチは肉質自体も良いのだが。

こうなると、105円のメンチは何とも物足りない。今となっては、パサパサした感じさえ受ける(実際は、そこまでパサパサしているわけではない)。

人間、知らなくても良い幸福ってあるんだな。パンドラの箱を開けちゃったら、後戻りできんよ。罪深いことだ。

特選和牛のスタミナ焼き

特選和牛のスタミナ焼き、1,995円が到着。

誰だったか、「特選和牛がスタミナ焼きにされるとは怪しからん」とか言い出して、ついつい注文しちゃった品。酔っ払った勢いでの追加オーダーだ。

けしからんその料理は、熱せられた鉄板の上でじゅうじゅうと音を立てていてわれわれを挑発している。全く持って反省の色が伺えず、情状酌量の余地がない。早速成敗せねば。

・・・だが、「けしからんなあ」「けしからんですねえ」と言いながら、皆なかなか手をつけようとしなかった。その他の料理の飲み食いが忙しかったからだ。追加注文したは良いが、まだ大山盛りが残っていたり、あれやこれや食べるものがある。そのため、後手に回ってしまった。

結局、この料理に箸が伸びたのは、もう料理自体が大人しくなってしまった後だった。せっかくの和牛なんだから、にんにくたっぷりで味つけしちゃったら下品な仕上がりになるだろう・・・と思っていたが、やっぱり肉が良いといいもんだ。でも、1,995円という破格の値段(われわれにとっては)という事を考えると、もっと安い肉でも良かった気がする。

和牛内モモ肉の刺身

酔った勢いで注文した品その2。言っとくがおかでんじゃないぞ。おかでんは、酔うほどに飲むときは飲んでばっかりで料理にはあまり手を出さない。

ええと、これは「和牛内モモ肉の刺身」だな。これも誰かが、わーっ盛り上がって注文しちゃた。「内モモの刺身って何」とかなんとか言っていたと思う。

美味かったと記憶しているが、揚げ物やら炒め物やらを食べまくった後に刺身という段取りだとどうしてもインパクトが薄くなってしまったのが惜しまれる。お値段1,050円。肉刺しが食べられるのは、精肉卸ならでは。

大ジョッキと中ジョッキの比較

「お前、飲みが甘い」とかなんとか言って飲みを強要するようなお年頃はとうの昔に過ぎ去った一同。めいめいがペースを保ちつつ、適切な酒量を追加注文していく。

全員が大ジョッキ2杯(約2リットル)を飲んだところで、一部のメンバーが中ジョッキに切り替えた。

届けられた中ジョッキは、大ジョッキと大違いのサイズで一同の笑いをさそった。なんだ、量が少ないぞと。でも、よく見るとこれでも500mlは余裕で入る。600mlはいけるかもしれない。一般的な中ジョッキよりは、サイズがご立派。大ジョッキがデカすぎるので、比較対象として間違っているのだった。

これはこれで飲みがいがあって大層よろしい。

慣れない巨大ジョッキでビールを飲んでいると、一口で口に含むビールの量のコントロールが難しい。おかでんは普段缶ビールを飲んでいるので、特にそうだ。缶ビールは、ぐいっとあおらないと口の中にビールが満たされない。その感覚で大ジョッキをやると、飲みきれずにむせるのだった。

運悪く、そのタイミングで誰かが面白いことを言ったので、松田優作のようにブーッとビールを噴いてしまった。ここまで見事に噴き出すのは、リアクション芸人くらいだという華やかさだった。

両側に座っていた女性陣二人が、スーツにこぼれたビールを拭いてくれた。ありがたいことだ。しかし、おかでんのもっぱらの興味はスーツではなく、ぬれたデジカメ。その結果、「女性二人に服を拭かせ、自分はデジカメを拭く」というなんだか変な構図に。だておーから「おかでんさん、何だかスゲー偉そうっすよ」と皮肉られた。

だめ押しで鶏モモ唐揚げ

誰が頼んだんだ、鶏モモ唐揚げ、630円。

多分、「ビールにはやっぱり鶏の唐揚げ」だかなんだか言って頼んだんだとうっすら記憶しているが、最後の最後になってここで注文しちゃいますか。しかも、先ほど丸鳥の唐揚げを食べたのに。

とはいえ、やっぱり鶏もも肉の唐揚げは美味いんだよなあ。ビールのベストパートナーといって過言ではない。

なお、なぜか一部の人間が「辛子をたっぷり付けて食べてみるとどうなるか」という無謀な事をチャレンジし、ものの見事に悶絶していた。何をやっているんだ、アナタたちは。

揚げ場は大忙し

ほぼ二時間になる頃、白と黒のウェイター服を身にまとった店員さんがやってきて、「そろそろ二時間ですので、お会計をお願いします」とまとめにかかった。本当にきっちりと二時間でお引き取り願おうとしている。その証拠に、われわれがお金を集めている最中にまたやってきて、格闘技のレフェリーのように大きく両手で×の字を作り、「おしまいです!二時間になりました!」と宣告した。その派手なパフォーマンス、なかなかいかしていたぜ兄貴。

お会計、5名でこれだけ飲み食いして13,852円。安い。一人3,000円いかなかった。大ジョッキ(368円)は12杯、中ジョッキ(236円)は4杯の消費だった。素晴らしいコストパフォーマンスだ。

しかも、お店の外だったらB級グルメ中心になってしまうが、運良く着席できればA級グルメにありつくことができる。どの料理も、美味い。これは、ドリンク半額である月曜日以外にも訪問しても良い、と思った。

良いお店でした。紹介してくださった方、どうもありがとうございました。また、オフ会に参加して下さった一同、どうもお疲れさまでした。

20時過ぎ、お店を後にする。お店の前にある揚げ物厨房は今まさに大忙し。頑張れ、頑張れ。店頭には黒山の人だかりだ。まだまだお客はくるだろうな。

[その後の展開]

気持ちよく飲めたし、早くお開きになったし、さあ帰ろうと思ったところ、酔っ払ったかのん☆さんが「そばがきを食べたい」と言い出した。その結果、おかでんは首根っこを掴まれて肉の大山のすぐ近くにある「上野藪そば」に引きずり込まれた。他の人はおかでんをお見送りという名の見殺しにした。

残された3名は、キリンシティでもう一度仕切り直してビールを飲んだそうだ。つくづく「麦酒飲み人種」だ。

※「肉屋」という表現は、どうやら放送禁止用語に該当するようです。ですから、マスコミでは一般的に「精肉店」という表現を使っている模様。しかし、今回取り上げるお店は、親しみやすさと庶民感覚っぽさを念頭において、敢えて「肉屋」という表現を使っています。差別的意図は全くありません。

(2009.04.06)




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