ステーキは立って食え

いきなり!ステーキ外観

「いきなり!ステーキ」というお店の名前を聞いたのは数ヶ月前だ。銀座に立ち食いで安いステーキを食べさせるお店ができた、とはうすぼんやり聞いてはいたのだが、それがあれよあれよいう間に店舗数を拡大。

連日の新規店舗開店ラッシュで、気がついたら10店舗を超える状態にまで急拡大していた。

この増殖っぷりは「東京チカラめし」を見るようだ、というと縁起が悪いか。

一介のステーキ屋がなぜここまで急拡大できたのか不思議だったが、調べてみたら「ペッパーランチ」を経営する会社が母体だった。なるほど、それなら店舗運営ノウハウや食材仕入れなど、不自由することはなかろう。

へんな英語

店頭のひさしには、

「This is The Very Steak,The Big Cut of Steak.」

と書かれている。変な英語だ。でも、店名がそもそも変なんだし、ここはそういう世界観ってことだ。

メニュー

このお店の面白いところは、グラムいくら、でステーキ肉を計り売りするということだ。リブロースステーキが1グラム5円、ヒレステーキが1グラム7円といった具合で、好みの重さを厨房に告げたら、その場で切り分けてくれる。

たとえば300グラム食べたい!と思えば、リブロースだと1,500円、ということになる。明朗会計だ。

がっつり肉を食べたいぜ!という向きにはとても良いお店。

ランチ時になると、ワイルドステーキなるランチメニューが登場する。これが300グラム1,050円(税別)。これはちょっと世の男子どもには魅力的だ。「ワイルドハンバーグ」というものもあり、こちらも300グラムで1,000円(税別)。

店名どおり、このお店は「ちんたら前菜とか食ってるんじゃねえ。いきなりステーキ食え」というスタンスのお店だ。

立ち食い外食としては「俺の○○」が最近なにかと話題だが、あちらのようにいろいろなメニューをお楽しみください、という考えはこのお店にはない。

アルコールは最低限置いてあるし、酒を飲みつつステーキを食べるということはむしろお店も推奨している。しかし、酒のつまみになるものは、ない。肉をつまみに飲め、という。回転率重視の、潔い経営方針だ。

ちなみに、ワインボトルは壁に並べてあるので、飲みたい銘柄のボトルを自分でピックアップして、店員さんに告げてから飲めという。セルフサービスというか、ワインリストを作るのも面倒くさいのか。

カウンター席

こんなお店なので、店の外には行列ができる。

一瞬、その列の長さを見たらびびって、「別の店にしようか」という気にさせられる。しかし実際は、相当回転が早いお店で、行列はするすると前へと進んでいった。客の回転云々以前に、店員さんが客席の片付けに追いついていない。それくらい、客はバンバン肉を食べて、さっさとお店を後にする。ラーメン屋よりも客回転率はよいかもしれない。

店内に通される。

当然のことながら、カウンター席しかない。立ち食い蕎麦屋の風情だ。
壁沿いには二人並んで食べる席があり、そこに僕は通された。すぐ横に別の客を押し込むかとおもったが、そこにはお客さんを通さなかった。相席ならぬ相テーブルにはしない方針らしい。ちょっとびっくり。

カウンターの上には、調味料とカテラリー、紙エプロンが配備。

ランチ二種類

さすが高回転のお店、しかもランチだ。注文してからさほど待たずに料理が届けられた。

頼んだのは、ランチ限定メニューである「ワイルドステーキ(300g)」と「ワイルドハンバーグ(300g)」だ。もちろん両方いっぺんに食べるのは気が引けるので、片方はお持ち帰りにした。何だろう、このお店に入った時、「一度に両方頼んで、このお店の全貌を把握したい!」とふつふつと思ったのだった。だから両方頼んじゃった。

注文した際、店員さんから

「お持ち帰りの場合、スープとサラダはつきませんがよろしいですか。あと、肉はご自身でテーブルで鉄板で焼いて頂いて、容器に詰めてお持ち帰り頂きます」

と言われた。

ペッパーランチ譲りの、「鉄板に乗った肉を自分好みの火加減にして食べる」やり方だ。以前これでO-157の食中毒を出して問題になったことがあったっけ。なので、肉はレア気味で届けられたけど、さすがにハンバーグは熱が通っていた。

ワイルドステーキ300g
ひゃっほう、肉厚だぜ

ワイルドステーキ。ひょーう、分厚いぜ。食べ応えがあってとてもいい。でも、既に肉は食べやすいサイズに切られており、ナイフとフォークをギコギコいわせる必要がなかった。もう、アホみたいにがっつくだけ。で、とっとと食べ終わってとっととお店を去れ、と。食べやすさも、客回転を考える上で重要だな。

どうせ安い肉を使っているんでしょう?と思うが、筋張って難儀するような肉ではなかった。成形肉、という記述はメニューのどこにもなかったので、おそらく一枚肉なのだろう。さすがペッパーフードサービス、肉の仕入れはお手のものなのだろう。

ワイルドハンバーグ300g

こちらはワイルドハンバーグ300g。ハンバーグはステーキほどの興奮はない。それでもやっぱりでかいものはでかい。でかいことはいいことだ。

お持ち帰り用の準備

ハンバーグをお持ち帰りにするので、こちらにはお持ち帰りセットが渡された。

セット内容は、ご飯が入った容器、ハンバーグを詰めるための空き容器、割り箸、ソース、紙袋。紙袋までちゃんと用意されているのがにくい。ビニールじゃないんだな。

ハンバーグは家に持ち帰り、後で食べたけど満足感あった。

肉を食べて肉を貰おう

なんだか無性にテンションが上がった僕は、お会計時に「肉マイレージカード」なるものを作ってしまった。100円の有料サービスだが、肉を食べたグラム数を積み重ね、それで特典がもらえるというものだ。とりあえず1年の間に累計3キロ肉を食べれば、400グラムのリブロースステーキが無料になったり、来店の都度ソフトドリンクが1杯無料で振る舞われたりする。うおお、通う通う。絶対3キロくらい食べるわー。

ちなみに今回蓄積できたマイレージは600グラム。まだまだ道のりは長い。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちわ。今度はリブロースも是非攻めて下さい。新宿支店ができたので今後マイレージ取得か捗りそうです。
    500gずつ摂取していますが、肉の写真を女子に見せると一様にこんなにたべられないと言われます。でも500mlのペットは一回で飲めるでしょと言うと何故か納得されました。

  • ぶんきちさん>
    マイレージは強いモチベーションになりますね。
    特典がオマケ程度じゃなくて、結構がっちりしているので!

    僕もマイレージカードを作ってしまった以上、どんどん食べていこうと思います。

    500グラム!それは豪快だ。僕も、1ポンド以上で頼んでみることにします。
    最高何グラムまで一度に注文できるんだろう?
    さすがに1キロ、とか頼んだら「焼けません。無理っす」っていわれそうな気がする。
    それ以前に、グラム5円だったら1キロ焼くと5,000円。立ち食いで5,000円は無理だー。

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