吉田うどんを初めて食す

吉田のうどん店舗マップ

山梨県は富士吉田市。富士山の北麓で、遊園地・富士急ハイランドがあることで知られている。

この地は、昔からうどんがよく食べられており、独特の文化を形成している・・・ということは知っていた。富士山の南が「富士宮やきそば」なら、北が「うどん」。日本全国米だらけの食文化かと思ったら、どっこい、あちこちで米以外の文化ってのは豊富にあるものだな。

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ただ、富士吉田でうどんが有名ということは知っていたものの、これまで一度も食べたことはなかったし、どういう特徴があるのかもよく知らなかった。知っていることといえば、「看板さえ出ていない、普通の民家が実はうどん屋として営業している。その民家の前に大行列」という光景だけだ。味うんぬんではなく、「秘境感」が語られるご当地グルメ。

河口湖方面にドライブに行く機会があった際、折角だから富士吉田でその「うどん」を食べてみることにした。正式名称は「吉田のうどん」というらしい。パンフレットの他、どこでもこの表記で統一されていた。「の」が付くのには何か商標上意味があるのかもしれない。「吉田うどん」は既にどこかの企業に取られていたとか。

店舗がずらり

配布されている「吉田のうどん 店舗マップ」を開いてみると、ずらっと55軒のお店が並んでいた。実際にはもっとお店があるのだろうから、この中規模都市にどれだけうどん屋があるんだ!?と驚かされる。

吉田のうどんの特徴は、太くて硬い麺、そしてキャベツを中心とした野菜が載っていることがあるらしい。具がキャベツのうどん、というのは珍しい。マズかろうはずがないけど、そういえばあんまりお目にかかったことがない。何故だろう。同じ山梨の小麦粉麺料理「ほうとう」でさえ、キャベツは入っていない。

他にも、きんぴらを具にするお店もあるようだ。きんぴら!それもありそうでない食べ方だ。けんちんうどんというわけでもなく、きんぴらが載るとは。

あんめ

お店の多くが昼だけの営業で、14時に店を閉めてしまう。個人経営でこじんまりとやっているらしい。なので、僕らが訪れた14時過ぎ、というのはお店探しに少々苦労した。

本当は、民家そのものがお店という「白須うどん」を訪れるつもりだったが、既に閉店していて断念。近くにあった「あんめ」というお店にお邪魔した。

あんめ店内

店内。

「うどん屋」なるものに久しぶりに入った(丸亀製麺など大手チェーン店を除く)。

居酒屋のような作りで、たたき席と小上がり席がある。ここは「民家型」ではなく、れっきとした店舗だ。

あんめメニュー

「ほほう!」

思わず感心させられるのが、メニューだ。かけうどんで350円というのが素晴らしい。「かけ」といっても、素のうどんではなく「キャベツ・ねぎ・油あげが入っています」と書いてある。もうこの時点で十分すぎるじゃないか、と思う。こんなので商売になるのか?しかも昼営業だけなのに。心配になるけど、これが富士吉田プライスなのだろう。他店も概ね、この程度の値付けらしい。過当競争の真っ最中・・・というより、「うどんは安く食べてもらいたい」と考えている土地柄っぽい。すいません、よそものですけどその安さを享受させて頂きます。

ちなみにキャベツなどの具は追加トッピング可(50円)、というのがラーメン店っぽくておもしろい。

吉田のうどん

暖かいのと冷たいのを頼もう、ということになり、暖かい「きんぴらうどん」(400円)と冷たい「冷やしわかめ」(450円)をオーダー。具が少ない冷やしわかめの方が高い。

つゆは醤油と味噌をブレンドしたものだろうか。茶色く濁っている。

キャベツが載っているということなので、ラーメン二郎のようなヤサイマシな光景を勝手に期待していたが、ちょこっと載っている程度だった。そりゃそうか。でも、ガツンとゆでキャベツが載っているうどん、たべてみたいな。どこかでそういうお店ってあるだろうか?

参考:

//awaremi-tai.com/bibou0001.html

唐辛子

卓上には、S&Bの七味唐辛子とは別に唐辛子が置いてあった。これは、このあたりのうどん屋ではおなじみの調味料「すりだね」というらしい。唐辛子を中心に、胡麻や山椒などをラー油で混ぜたもののようだ。これが結構おいしくて、お土産に買って帰りたいくらいだった。

うどんそのものは、連れ曰く「棒状になったすいとんみたい」。確かに、食べた感じはそのまんま小麦粉といった風情で、ザラザラ感とか粉っぽさはそのまんますいとんだった。これはこれでとても面白く、僕は結構気に入った。しかし連れは「水沢うどんのようなもちもちしたうどんの方が好み」という。それもごもっともだと思う。

先ほどの店舗マップは55店舗、うどんの写真が掲載されている。スタンプラリー的にどんどん巡っていけば、かなり面白いうどん食べ歩きができそうだ。一杯あたりの値段は安いのだし、食べ歩き三昧、という企画はやってみて面白いだろう。ただし、かなり太りそうではあるが。

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