右脳を刺激する、朝活型朝食イベント「MORNING PARTY」。
昨年12月、「REAL LIFE IN N.Y.」に参加したが、その次に企画されたのが「さしすせそのフルコース」。
その名のとおり、砂糖、塩、酢、醤油、味噌という調味料にスポットをあてたコース形式での食事会となった。
無印良品の1ブランドである「Found MUJI」との提携。
MORNING PARTYという枠組みでやっているということもあり、前回同様高感度な20代~30代の男女が大勢。
一人ひとりは比較的普通な人なのだが、50名規模で集まると、場がオサレ感に包まれる。
昨晩の「マメヒコの味噌会」同様、素材に注目した調味料イベントなのだが、人種が明らかに違う。今回のほうが、ファッション感覚で食べ物を捉えているという印象。
味噌会のほうがもっと泥臭い。どっちがいい・悪いということではないけど、この違いは面白い。
出てきた料理は以下のとおり。
- さ(砂糖) 厚焼きたまご <本和香糖/てんさい糖>
- し(塩) 豆腐 <奥能登揚げ浜塩/土佐の天日塩>
- す(酢) もずく <綾の有機黒玄米酢/SURARA>
- せ(醤油) 鰆の幽庵焼き <純>
- そ(味噌) 鶏肉の味噌漬け焼き 春野菜添え<山門みそ/蔵づくり長期熟成麦味噌>
- お食事 ご飯・お味噌汁 <蛇紋岩米/土用湧き雪室貯蔵みそ>
どの料理も悪くはなかったのだが、「へー」という「なんとなく感心する」感じの食べ比べになって物足りなさが残った。
おそらく、カップルや友達でこの企画に参加し、あーでもないこーでもないとお互い言い合いながら食べた方がよかったのだろう。一人で参加していると、「ふむふむ、なるほど」と一人頷いて黙々と食べて終わってしまう。結局、「美味しい朝ご飯を食べたよね」という印象しか残らない。それでは、あまり意味がない。
「ありふれた砂糖と、そうでない砂糖」 といった比較をすれば際立った印象が残ったと思うのだけど、そうなると「普通の砂糖をdisる」というネガティブな場になってしまう。
それはあまりハッピーではないので、うまい調味料ばっかりを使った食べ比べ企画になったのだと思う。
僕自身、現代文明批判に繋がるような話は好きじゃない。ほら、「精白された砂糖は身体に悪い」とか、「揚浜式塩田で作った海水はミネラル豊富で美味いけど、工業生産された塩はよくない」みたいな話。
食事に利用した益子焼の平皿は、そのままお土産になった。Found MUJIで手に入るものらしいが、使い勝手の良い頑丈なお皿で重宝している。
(2014.03.02)
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