ホットクックでプリンを作る

ハロウィンだから中華鍋いっぱいにカボチャ鍋を作ったが、さすがにこれだとおめでたい感が薄い。我が最愛の妻、いしもご納得いただけないだろう。

彼女が帰宅して食卓について、「ウワア!」とアガる何か罪滅ぼしを用意しておかないと。カボチャ鍋でテンションアゲアゲになるとは到底思えないので。

そんなわけで作ったのが、プリン。

ホットクックで作ってみた。

プリンそのものはこれまで何度も作ってきたが、湯煎をして数十分火を使うオペレーションなので目が離せない。正直面倒だ。

でも、どうやら我が家にあるホットクックでもプリンっぽいものは作れそうだった。ならば、ということで作ってみることにした。

ホットクックは、ガスコンロから完全に独立した熱源なので便利だ。途中目を離していても大丈夫。そしてレシピがホットクックに登録されていれば、火加減や時間は自動的にやってくれる。

出来上がったプリン。

なにやら黒いものが浮いているのは、バニラビーンズ・・・ではなく、単に以前調理した料理の焦げが鍋底に残っていたからだ。たぶん、台湾カステラを作ったときの余韻だと思う。

「さあ!ひっくり返すよ!」

冷蔵庫で冷やしておいたプリンを、釜をひっくり返してお皿に出してみる。いしももちろんテンションが上がる。

そしてズボン!と音を立てて出てきたプリンは、僕が頭でイメージしていた「プルン!とお皿の上で跳ねる」ようなことはなく、べしゃっと潰れた。しまった、重力のことを考えていなかった。

バケツプリンは大抵失敗する、なぜなら自重に負けてプリンが潰れるからだ、というのは聞いたことがある。そういう知識がありながらも、いざ自分の立場になってみるとまったく気が回らなかった。失敗。

そもそも、プッチンプリンのように「容器を裏返して、中のプリンがきれいにお皿に乗っかる」なんて芸当、一般的なプリンじゃマネできないことだ。プッチンプリンはそういう食べ方をするために特殊な訓練を積んできたプロであり、他のプリンはマネしちゃいけない。

そうだとわかっていても、いざプリンを前にすると無意識のうちに「ひっくり返して、お皿の上にのっけたい」という気持ちになってしまう。不思議なものだ。

(2022.10.31)

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