やっぱり、姪たちは成長とともに蕎麦への興味を失っていった

2022年の年越しそば。もちろん今年も手打ちだ。

コロナの影響で家族が全員集合するのは久しぶり。

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昨年(2021年)は蕎麦粉500グラムしか調達しなかったが、今年は以前と同様で1kgの蕎麦粉を用意した。

昨年に引き続いて、蕎麦粉は長野県の高山製粉から調達。

僕自身のそば打ち技術は確実に落ちているので、今年は「挽きぐるみの粗挽き蕎麦粉の風味でごまかそう」と画策した。

昔はそば打ち教室に通って技術の向上に勤しんでいたものだけど、堕ちたなー。

出来上がりの料理も、鴨南蛮とか鶏南蛮ばっかり作っているのは、肉の旨味で乗り切ろうと思っているからだ。動機が不純だ。

ある程度想定はしていたものの、残念なことがあった。

「そば打ちをやりたい!」と言って一生懸命蕎麦粉をこね、のばし、切っていた姪の姉妹がそば打ちへの興味を随分と失っていたことだ。

上の姪は今年中学1年で、すっかり「女性」になってしまった。彼女はあれほどやりたがっていたそば打ちをスルーした。

下の姪は小学3年生で、まだ「おじちゃんがやっている図工的ななにか」に興味を残している。しかし順番を競い合って蕎麦打ちをしていた良きライバルの姉がドロップアウトしてしまったので、下の姪自身も我に返ったようだ。

蕎麦打ちを僕から促してみたけど、こねるところは手がベタつくからやりたくない、切るところだけやりたい、という。

あー、もう彼女が来年あたりはドロップアウトしそうだ。厳しいなぁ。

「おかでん家の年越しそば打ちはあと数年で後継者(姪たち)にまかせて、僕は引退かも」

と思っていた時期があったのに。

それでも下の姪は、手が疲れながらも1キロの蕎麦生地(割粉、水分もあわせると1.5キロ以上になる)を全部一人で切ってみせた。本人がその気になれば根性は十分すぎるほどあるんだよな。

あとは「やるからには全工程を自分ひとりでやりたい!」という発想の転換があればよいのだけれど。

今年は豚南蛮にした。

鴨よりも、鶏もも肉よりも、より一層脂の旨味がつゆに染み出るように、と豚バラ肉を使うという姑息な手段。

母親からは「ネギはもっと後から入れればいいのに。色が悪くて見栄えが悪い」と評された。でもいいんだ、ネギをくたくたに煮込んで、ネギの甘みもつゆに溶かし込みたいんだ。自信のなさの現れだ。

姪が切った蕎麦は、やたらと太くてすいとんのような状態に茹で上がった。でもそのおかげで、麺はブツブツに切れることなく長くつながった状態を維持できた。なので、むしろ美味しく仕上がったと思う。

来年は弊息子タケもそろそろ蕎麦を食べさせてみようと思う。今年も食物アレルギーを懸念して、蕎麦粉には一切触れさせていない。蕎麦は気に入って食べてくれると思うけれど、大晦日にアナフィラキシーで緊急搬送になりゃしないかちょっと心配。

(2022.12.31)

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