あまのじゃく精神の結果、今年の節分も千駄木腰塚のコンビーフ恵方巻となる

僕には、メディアが押し付ける文化風習には乗らないという気持ちがあります。

もちろん、「押し付ける」と言うのは語弊があるかもしれませんが、例えばバレンタインデー、クリスマスをはじめ、恵方巻やハロウィンなど、僕はこれらのイベントが嫌いです。

思春期を男子校で過ごしたため、バレンタイン文化に触れることがなかったことが、僕が気難しい性格になった原因の一つだと思います。

さらに、僕が思春期を過ごした頃はバブルが絶頂期で、大金をかけた男女の交際が素晴らしいという喧噪があふれていました。僕はその反動から、これらのイベントに反感を持つようになったのです。

しかし、年を重ねるにつれ、僕の性格は丸くなりました。

四季折々の文化を受け入れ、そして手放すことができるようになり、オンラインゲームの中で自分のアバターが服を交換するのと同じ感覚で、これらの文化を楽しむことができるようになりました。

年配者が花鳥風月を愛でる気持ちに相通じるのだと思います。

本来なら、季節の移ろいの中で小さな変化に気づいていくことが良いのでしょうが、僕は消費文化の真っ只中にいるため、旬のイベントにまつわるものを購入し、四季を感じるようにしています。

というわけで、今日は節分なので恵方巻を食べようと思います。

恵方巻文化がコンビニや大手スーパーで注目されるようになったとき、最も人気があったのは海鮮を具にしたものでした。

おそらく、値段が高くても、「海鮮なら仕方がないか」と諦め、納得するお客さんが多かったからだと推測されますが、いかがでしょうか?

しかし、かんぴょうやきゅうり、卵焼きを具にした太巻きを1本1,000円などで販売するわけにはいきません。一方で、300円、400円で販売すると、「節分は恵方巻ですよ!」というPR効果が得られないでしょう。流通業界においては、派手な太巻きを作ることが恵方巻文化を盛り上げる必要不可欠な条件なのでしょう。

そのため、僕はまだあまり乗り気ではありませんが、恵方巻文化には乗っかりつつも、「海鮮恵方巻」は避けて、何か別の恵方巻を探してみたいと思っています。

そして、精肉店「千駄木腰塚」の恵方巻を買いました。さすが精肉店の恵方巻、中身はコンビーフです。

自分としては、「コンビーフ恵方巻」という意外性のある戦略に、ちょっとした達成感を感じました。しかしながら、よく考えてみると、昨年も全く同じコンビーフ恵方巻を買っていたことを思い出しました。全然意外性がなかったんです。

実は、このサイトの過去記事を検索すると、何度も「メディアに踊らされないようにしましょう」と書いていたことに気づきました。僕はまるで学習していなかったんですね。

来年くらいは、ひさしぶりに自分で恵方巻を作ってみようと思います。

そのときは野菜でも魚でも肉でもないなにか・・・たとえばコオロギとかミドリムシとかベースフードとか、そういうのを入れて作ってみると面白そうだ。

(2023.02.03)

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 前職時、営業協力としてファミマの恵方巻をプレッシャーを感じながら購入していた事を思い出しました。当日の昼食としては値段の割には足らなくてモヤモヤしたものです。

  • 軍曹殿>
    最近は昔ほど広範囲に「買ってくれ」と言われなくなりました。まあ、コロナ時代においてそういう商習慣は通用しなくなったのかもしれません。

  • そうなりましたか。
    まあ、コロナ禍でリモート勤務も増えた影響も納得です。(前職場はこじんまりした部署だった事もあるかもです。)
    現職はコロナ禍特有の、会社側負担で営業協力として、マスクや消毒液が支給されています。
    これは有難いです。(但し、昨年の今頃から基本出社で週1リモートなのでおかでん殿の様なリモート勤務向け環境向上は諦めました。)

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