「フライ」とだけ名付けられた食べ物

神社のお祭りで、「フライ」とだけかかれた屋台を見かけた。

シンプルすぎる表示で、僕はびっくりした。目を疑ったくらいだ。

何か商品の解説が書いてあるのではないか?と見渡してみたが、何も書いていない。ただ、「100円」とだけ書かれた紙が置いてある。どうやら、売られているのは串カツで、1串100円ということらしい。

何か謎のものにパン粉をつけて油で揚げている。千切りにしたキャベツが浮いているソースが入った器が置いてある。どうやら、食べる際にカツをここに浸してくれ、というお店の意図らしい。

安いので、2歳の我が息子の分も含めて3串、買った。

さっそく食べてみる。

肉・・・なのか?なんだ、これは?

パン粉をつけて油で揚げてあるので、脳が「これは肉料理だ」と錯覚する。でも、どうも肉ではない気がする。でも、肉のような気もする。

いしは、「小麦粉・・・?」と首を捻っていた。僕は、「麩かな?」と思ったが、それにしては弾力がない気がする。

店員さんに聞けば良いのだけど、聞いてみて「教えられないよ、企業秘密だよ」と拒絶されたら残念なので、聞かなかった。

家に帰ってから調べてみたら、この料理は「文化フライ」と呼ばれる足立区界隈の縁日で食べられていたものらしい。小麦粉を練ったものにガムシロップを加えて甘みをつけ、それにパン粉をつけて油で揚げた料理だという。

足立区役所のサイトにその記事がある。

https://www.city.adachi.tokyo.jp/hakubutsukan/chiikibunka/hakubutsukan/manabu-bunka.html

へええ、知らなかった。こんな料理があったのか。

ウスターソースをつけて食べたので、ガムシロップの甘みには気づかなかった。それにしても、小麦粉が原材料だと言い当てたいしはすごい、と僕は思った。

(2023.05.21)

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