家族全員「白十字」が大好き

岡山県のお菓子の製造販売を手掛けるお店、「白十字」を知っているだろうか?

岡山県の他には、お隣の広島県、兵庫県にしかお店がないので、地域限定の知る人ぞ知るお店だ。また、郊外のロードサイド店舗であることが多く、お膝元の岡山県とはいえ、駅前一等地にお店が少ない。なので、買いたい!と思ってもなかなか買えないお菓子やさんだ。

https://www.hakujuji-g.co.jp/index.cgi

売っている商品はずいぶん異なるが、店舗の立地や店構えに関しては「シャトレーゼ」に相通じるものがある、と思えばイメージがしやすいかもしれない。

この白十字のお菓子は僕ら家族の大好物だ。特に、白十字の看板商品であるワッフルはみんなで奪い合いになる。2歳の弊息子タケでさえ、「あっ、これは美味しいやつだ!」と察し、勝手に袋を開けて勝手に食べ始めるレベルだ。おい、せめていただきますの挨拶はしてくれ。

写真にはボカシが入っているが、そのボカシ越しにも彼が満面の笑みを浮かべているのがわかると思う。いつもなら、カメラを向けられると「恥ずかしいの」と言って顔を背けるのに。

白十字の洋菓子はなんでも美味しいのだけど、驚異的なのはそのお値段だ。ワッフルはこれだけ大きくて1個137円。他のお菓子も、「えっ、嘘でしょう?」というレベルで安い。かといって、激安を売りにするお店ではなく、丁寧な仕事をした上での値段設定だ。

これを単に「東京と岡山の物価の違い」で済ますのは無理がある。何か、企業秘密が詰まっているに違いない。

ワッフルは生地がフワッフワだ。どうしてこうもフカフカした生地になるのだろう、と食べながらいつも感心する。シフォンケーキみたいに柔らかいからだ。どら焼き感覚でこのワッフルを食べると、その生地の柔らかさに歯が空回りする。

僕の出身地の広島市には、街の中心地(八丁堀)に白十字があった。今はもう閉店して広島県には郊外店舗しかないのだけど、若かりし頃の僕が街の中心地にお出かけするたびに、母親から「白十字のワッフルを買ってきてね」とお使いを頼まれたものだ。

そのときのワクワク感は、今や僕の妻子に受け継がれている。

今回、たまたま岡山県内を車で移動していたら、白十字を見つけたのでお店に吸い込まれてしまった。で、ワッフルほかいくつかのお菓子を買い、さらには「実家のお土産にしよう」という理由をつけて大きなホールのバターケーキまで買ってしまった。

衝動買いでホールケーキ。しかも直径20センチ近くある、立派な体格のケーキだ。どこの金持ちの買い物だ?と思うかもしれないが、お値段は税込みで1,350円だった。「みんなでシェアするから。一人頭で計算すると安いから。」という言い訳をしながら買える、そんな値段だ。

ワッフルだけが飛び抜けて安いわけでなく、一事が万事このお店で売られているケーキや焼き菓子は安いので困ってしまう。そして種類が豊富だ。

半年に一回とか一年に一回このお店に行くと、定番のワッフルを買っておしまいになってしまう。定番ではないけど気になっているお菓子には永遠にたどり着けない。だから、「えいやっ」と一度にあれこれ買うことで、定番以外の商品にも目を向けるようにしている。「きっと、このお店には隠れた美味がまだまだあるに違いない」と思っているからだ。

旅人で白十字のワッフルを食べたかったら、岡山駅前の地下街「一番街」にお店がある。ここならば公共交通機関からのアクセスが便利。僕もよく利用する。岡山方面に行く機会があったら、ぜひ食べてみてほしい。

(2023.12.29)

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください