川口エスニックフード祭りに行く

JR京浜東北線・川口駅前の広場で「エスニックフード祭り」という屋台が並ぶイベントが開催されるということを聞きつけ、家族で訪れた。

この手の野外イベントは東京およびその周辺はいたるところで開催されている。なのでわざわざ川口に行かなくてもよいのではないか?と直前まで思案していたが、川口駅から出てすぐのところに公園があって、そこには大きな遊具があり子どもが遊ぶには最適だったので行くことにした。駅チカで遊具を備えた公園がある、というのは貴重。

てっきりキッチンカーが並ぶのかと思ったが、屋台形式でお店が並んでいた。これは客の立場としてはありがたい。

というのも、キッチンカーだと手際が悪くなりがちで、一旦店の前に行列ができると、自分が購入するまでかなり時間がかかってしまうからだ。キッチンカーによっては、調理も盛り付けもお会計も全て一人でやっていて、全然客がさばけないということもある。せっかちな僕はそれは困る。

そんなわけで、10時からイベントスタートだというのに、9時50分には現地入りして会場オープンまで待機していた。でも、屋台形式だったのでちょっと嬉しかった。

それにしても、こういう野外イベントの屋台というのはどんどん新しい料理が売られ、「へえ、こんなものがあるのか」という驚きを提供してくれるので楽しい。お祭りの縁日が伝統芸能みたいに昔ながらの料理中心なのとは大違いだ。縁日屋台は縁日屋台ならではの美意識というか、ルールというのがきっとあるのだろう。軒先に掲げられる文字のフォントひとつとっても、縁日屋台文化と野外イベント屋台文化は違っている気がする。

さてこのお店はベトナム料理専門店。ベトナム料理を出すならフォーは定番として、次にバインミーを出しそうなものだ。でもこのお店は「揚げバナナ」と「牛肉のレモングラス焼き」を用意しているあたり、目を惹くメニュー構成で楽しい。

牛肉のレモングラス焼きを買ってみた。2本で1,200円。

あんまりレモングラス独特の香りはしなかったと思ったが、こんなに牛肉をぱくぱく食べられたのは幸せ。美味しかった。

「リアルスリランカテイスト」を標榜するお店。ランプライスが売られているので確かに珍しい。

ランプライス、というのはバナナの葉でくるまれたカレーライスなのだが、この「ランプライス」を名乗るにはいろいろ細かいルールがあるらしい。単にバナナの皮で包んだらランプライスと呼べるわけではないとのこと。

写真左上がランプライス。他にも、あれこれ買ってきた。うっかり、ジャークチキン(ジャマイカ料理)を別々の2店舗で買ってきてしまうという手違いがあったが、食べ比べができてよかったと思う。

なにせ、ベビーカステラを売っているお店がジャークチキンも売っているのだからややこしい。

「ホッケンミー」が売られていたのは珍しかったので購入。

ケニア料理のお店があるのも面白かった。

「ケニア風焼肉・ニャマチョマ」なんて、一体どんなものか想像がつかない楽しさがある。

試しに買ってみたが、肉を細切りにして、そこにオーロラソースをかけた食べ物・・・という印象だった。

味の印象がすごくぼんやりしているのは、子連れの場合、チョロチョロする子どもに気を取られてしまうことと、子どもを抱きかかえていたりして変な姿勢で食事をするため、ほとんど味を覚えていないからだ。味どころか、食材がなんだったのかさえ記憶が怪しい。

ちなみにニャマチョマだが、現地ではヤギの肉を使うことがあったり、塩のみで食べることがあったりするらしい。ニャマチョマと呼ばれる料理に、決まったレシピはないようだった。

今回、会場内をフラフラ歩き回る子どもが逃げ出さないようにじっと観察していたため、味の記憶はあまり残っていない。それでも、こうやっていろんな国の料理をちょっとずつ食べる機会があるというのは楽しいものだ。また機会があったら訪れてみたい。

(2024.02.18)

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