上野駅出てすぐのところの中国料理店で「サラダバー食べ放題」の現実を知る

以前、上野駅東口のところにある「蛙鍋」の店でオフ会をやったことがある。

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上野のリトルチャイナ化はもっぱら上野駅の南から御徒町・湯島のトライアングルの中で起こっていることだが、台東区役所がある上野駅東側にも中国料理店は進出している。

蛙鍋というインパクトが強いお店があるすぐとなりのビルでも、ガチっぽい中国料理店があって以前から気になっていた。

「食べ放題」という言葉が店頭の看板にでているからだ。しかも、妙に安い。

「本格中華・薬膳火鍋」を標榜するお店だが、「本格中華」という言葉ってどれほど説得力があるものなのか、日本の飲食業においては「?」だ。

なお、店の看板には台湾島の形をシルエットにしたロゴが描かれていたので、オーナーは台湾出身の方なのか?とも思うが、メニューを見る限り台湾なのかなんなのか、よくわからない。

店名は「三羊開泰」となっている。中国では「三陽開泰」という言葉があり、春になって生気が満ち溢れるという縁起の良い言葉で正月に使われる。それをもじったものなのだろう。

店頭にある立て看板を見ると、火鍋定食が各1,150円税込。

気になるのが「野菜・キノコ食べ放題」「サラダバー食べ放題」「ライスor中華麺自由替り」と書いてあることだ。

都内では、但馬屋やしゃぶ葉のようなしゃぶしゃぶ食べ放題のお店が存在するが、もちろんこのお店よりも割高だ。このお店は肉の食べ放題はないとはいえ、1,150円で野菜類が食べられるというのは安い。

火鍋定食に惹かれてお店の中に入ったのだけど、メニューを見ると他にもいろいろ気になるメニューが多くて目移りしてしまった。

ガチ中華のお店って、単品大皿メニューが多くて日本人(単身)にとってはちょっと頼みづらいことがある。それがこのお店は定食形式でたくさんメニューがあり、嬉しい誤算だった。どれも気になる、どれも選びたい。

そして、ガチ中華はもちろん日本人に媚びた味ではない。なので、興味本位では頼みたいメニューがいっぱいあるものの、心底食べたいと思っているわけではない。その点、このお店は僕の好奇心と食の好みとのバランスが良さそうだった。

結局、「干鍋定食」というジャンルのページの中から、「ジャガイモと豚肉唐辛子干鍋」を頼んでみることにした。税込み1,000円。御飯お替り自由、スープ漬物付き、サラダバー食べ放題。

サラダバー食べ放題というのが気になる。

注文を終え、サラダバーと飲み物を取りに行く。飲み物は冷水とウーロン茶、ジャスミン茶。お茶は味が薄くて色付き水という印象。

さて、困惑したのがサラダバー?だ。店員さんから詳しい説明を受けていないので、いざサラダバー?の前にやってきて困惑した。これが取り放題なのか?

野菜が並んでいるところには、「火鍋定食野菜場」という紙が貼ってあった。火鍋を頼んだ人は「野菜・キノコ食べ放題」なので、ここから持って行くのだろう。それはわかるんだが、ええと、サラダバー食べ放題はどこからどこまでが該当するのだろう?

これ全部をサラダバーだと言い張って持って行くのも可能っぽい。

でも、周囲のお客さんを見ると、殆ど何も持っていっていない。サラダバーでよくある、お皿に山盛り盛り付けているお客が誰一人いない。

どうしよう?と思ったが、結局僕も他の人と同じ結末になった。

さつまいもの素揚げ、モミジ(ニワトリの足先)、にんじんと大根の漬物。

あと、せめてもの抵抗で湯葉を1切れ。

他の野菜も「サラダバーだ!」と持っていこうかとおもったのだけど、春雨やきくらげ、大きくカットされた青梗菜や白菜などをサラダとして食べるにはちょっと無理があった。

なるほど、いちいち「ここまでが鍋の具」「ここからがサラダバー」と区切らなくても、自然と客はチョイスするものが限定されるものなのだな。

それにしてもモミジを食べながら料理が届くのを待つ、というランチタイムは初めてだ。

そしてこれが「ジャガイモと豚肉唐辛子干鍋」。食べごたえのあるボリュームで、満足した。

サラダバー?いや、おかわりはしないで1度きりで終わりだった。あれもこれも!という内容ではなかったので。

なるほどねえ、こういう自称「サラダバー」というのは初めてで面白かった。

1,000円程度でこういう料理が楽しめるなら、また次も訪れたい。次は「豚ナッゴツと唐辛子干鍋」が気になるので頼んでみたいものだ。

(2024.08.08)

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