そういえば人生で初めて「パンケーキ」を食べた

今更?とは思うが、おかでん50歳、これまで「ホットケーキ」は食べたことがあったけど、「パンケーキ」を自称するメニューを食べたことはなかったかもしれない。

あったとしても、いわゆるハワイアン的なお店にでてくるようなフルーツ盛り盛りパンケーキは未経験なのは間違いない。

今回、気がついたらそんなパンケーキを食べていた。しかも一人で。

ハワイをイメージしたお店なので、つい無意識のうちに頼んだ。たぶん、僕一人でないと、こういうメニューは頼まない。妻のいしは最近やたらとヘルシーな生き様になっていて、サバ缶とか納豆、または大根おろしを白湯に溶かしたものが主食なのではないか?という食生活だ。そんな彼女と一緒だと、とてもじゃないがこういうメニューは選べない。

実態は全然違うのに、一瞬ヘルシーな食べ物に見えてしまう、不思議な食べ物パンケーキ。

卓上に届いたのは、パンケーキ4枚と、カットされたいちごとバナナ、そして大量のホイップクリームだった。

これはデザートなのだろうか、それとも主食なのだろうか。

「うわあ、すごい!」と見栄えに喜ぶより先に、カロリーを気にしてしまう。二郎系ラーメンでヤサイニンニクアブラカラメマシになっていてもカロリーを全く気にしないくせに、甘いものに対しては身構えてしまう。こういう陽気で楽しい食生活に慣れていないからだ。

二郎系は、自分自身との対話だ。「お前、この盛りを食えんのか?」「さりげなく、素早く食べ切れるのか?」と自問自答しながら、食べ進める。すごく内省的だ。一方でこのパンケーキは「すごいねー」「カラフルできれいだね」「写真映えするねー」といいながらニコニコしつつ食べるものだ。全然違う。

自分で頼んでおきながら、この料理との向き合い方について困惑しながら、ナイフとフォークを使って食べた。

「これだけホイップクリームが山盛りなのだから、中に何か入っているのでは?」と思って突き崩してみたが、中は何もなかった。純粋にホイップクリームオンリーの山だったので、その事実にびっくりした。

(2024.08.21)

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