「高尾山ビアマウント」は10月で終了。変わって、「秋のビアガーデン」が始まった

高尾山ビアマウント。僕が愛してやまないビアガーデンだ。

東京都民ならおなじみの山、高尾山。その中腹で、リフトやケーブルカーの駅からほど近いところにビアマウントがある。

もともと展望台として作られた場所だけど、今やほぼ通年、レストランとして運用されている(と思う。確証はない)

例年6月中旬から10月中旬までは「ビアマウント」という愛称でビアガーデンが営業される。山のビアガーデンだから、ビアマウント。

しかし、それ以外の季節も、「春のビアビュッフェ」などと名前を変え、提供するサービスも若干違う形でビアガーデンが営まれている。

毎年少しずつサービス形態が変わっているようだが、概ね「ビアマウントよりも安い。ただし120分制が90分制。そして夜はやっておらず、17時には閉店」というのが恒例だ。(12月は16:30閉店)

2024年の今年は、ビアマウントのシーズンに行きそびれた。なので、11月に入ってから、おかでん一家は高尾山を目指した。

どうせ家族3人ともお酒を飲まないんだし、90分制で安いというのは便利だ。しかし、「ビアマウント」として営業している季節に行くほうが、僕らにとっては都合が良い。というのは、山の中腹にある場所なので、何やかやで自宅から2時間はかかってしまう。17時閉店となると、遅くとも15時には会場に到着していたいし、そうなると13時には家をでていないと間に合わない。そうやって到着しても、お昼ごはんにしては遅いし、夕ご飯には早い。かといって、正午くらいに現地二到着しようとすると、何かとせわしない。

アルコール有りの大人は4,500円、アルコール無し大人は3,500円。

今どきのビアガーデン料金としては割安だ。もちろん、ここにたどり着くまでに電車代、ケーブルカー代など相当な出費を重ねなければならない。なので、「食事に行く」というだけなら、結果的に相当な割高となる。

しかし、11月にもなって、屋外の開放的な空気の中で、気軽にあれこれ料理が食べられる場所なんて東京広しといえども殆ど存在しない。とても貴重だ。

「秋のビアガーデン」は寒い時期での開催ということもあって、来場客が暖をとれるような工夫が随所にされている。アイディアとその実行力は、このビアマウントの運営会社はとても素晴らしく、いつも感心させられる。

「ビアマウント」では提供されない、鍋がある。カセットコンロを自分のテーブルに持っていき、調理して熱々を食べることができる。

他にも、炭火コンロで調理されたソーセージ、そして豚汁もある。

ビール愛好者なら、「汁物を飲んだらビールがたくさん飲めなくなる!コスパが悪い!」と警戒するだろうが、体が温まって寒空でも心地よくなれるのが嬉しい。

なお、屋外会場のあちこちにストーブが設置されていたし、展望台の建物内でぬくぬくと食べることもできる。寒さ対策はある程度問題ない。「建物内で食べるなんて、せっかく山に来た風情がない」とは思うが、「風情」よりも上回る、このビアガーデンでの食事の楽しさがある。

料理は秋仕様。味噌田楽やもつ煮もあった。

会場の入口付近で、20名を越える客がたむろしているのが見えた。予約をしている団体客のようで、全員が揃うまで入口のところで待っているらしかった。

それを見て僕は焦った。「早く料理を取らないと、あの団体がどーっと料理カウンターに殺到するぞ」と。

その焦りと恐れで、小学生並みの料理の盛り付けになってしまった。50歳にもなって、なにをやってるんだ俺。

鶏の唐揚げ、フライドポテト、焼きそば、焼き鳥・・・といった、「いや、あえてここで食べなくても」というものばかりをチョイスしてしまった。

そんな父親の遺伝子を引き継いだ弊息子タケは、もつ煮込みのお皿を並べてご満悦だ。

熱い料理をフーフーして食べるのがまだ苦手なので、「今食べる用の料理皿」とは別に、「冷ましておく用の料理皿」を用意するのが彼の常だ。

もつ煮込み、豚汁、味噌田楽が並ぶ。なんだこの食事。

(2024.11.10)

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