江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ@日本橋三井ホール

江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ

昨年夏、日本橋三井ホールで開かれた「日本橋アートアクアリウム」は僕にとっては衝撃の体験だった。 会場内を覆うレーザー光、赤や青といった派手で妖しい光、そしてそれらに照らし出される、複雑な形状の金魚鉢と、自由に泳ぐ金魚たち。

特に、ガンガンに流れているオリジナルBGM「金魚の舞」に惹かれた僕は、その場でCDを買って帰った。 その曲は半年経った今でも、ヘビーローテーションで聞かれ続けている。

江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ

そんな企画のプロデューサーが、春の時期である今、世に問うのが「江戸桜ルネッサンス」。桜の木を一本も使わないで、プロジェクションマッピングや着物、和紙といったものでお花見を演出するというものだ。

江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ

今回は、19時以降に同じ会場で行われる「夜桜うたげ」に参加した。

江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ

展示物は一緒なのだが、会場内の個室で、展示を見ながら飲食ができたり(要予約)、バーカウンターでドリンクを頼んで、飲みながら会場内でくつろげる。

江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ

このご時世、もっと五感を同時に刺激するアート体験ってあるべきだと思う。 視覚に頼るアートってのが未だに幅をきかせすぎている。まだアートが時代に追いついていない。いや、時代がアートを取り込んでいないというべきか。

その点、このイベントは、「飲み物を飲みつつ」ということもできるわけで、まさに五感実感型のイベントだ。まさに僕が求めているものだ。 ものすごく魅力的な銘柄が並ぶ日本酒バーカウンターを尻目に、ウーロン茶を頼む。

江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ

江戸切り子のステンドグラスと、その下で泳ぐ金魚を何十分も飽きずに眺め続ける。 バックではDJがガンガンにジャズを流しており、やかましいけどそのおかげで雑音が一切かき消されて快適だった。

最後、ホールの窓から眼下を見下ろすと、日本橋の町が桜色に染まっていた。この時期、三井不動産は日本橋を桜ジャックしている状態。町作りってすごいな、と感動した。

(2014.03.22)

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