東京電機大学建築学科の阿久井研究室が長年にわたって実施してきた、長崎県端島(通称・軍艦島)のデザインサーベイ展示。
デザインサーベイとは、古くからの町並みなどを実測することで客観的な記録として残すこと。 軍艦島の複雑な建物や地形の地図、精密な模型が展示され、ワクワクさせられる内容。
海の中に突如現れた島なので、風雨被害+塩害は著しく、閉山から40年強、既に島のシルエットが「軍艦」ではなくなりつつある。 なので、「まだ健在のうち」にこうして詳細な記録が取れたというのは本当に貴重なことだ。
世界遺産になったのだし、原爆ドームのように原型をできるだけとどめる工夫を・・・なんて言ってられない。なにしろ規模が大きすぎて、修復をやるとなるととんでもない費用がかかり無理だ。
滅びの美学、とか悠長に言っていられるのも、あとわずか。
軍艦島に興味を持って早20年近くが経つが、行くなら早く行かないと、完全に崩壊してしまうと危機感を抱いた。
【後注】この1年後、アワレみ隊は軍艦島に上陸を果たした。
(2016.02.27)
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