至上の印象派展 ビュールレ・コレクション@国立新美術館

スイスの実業家・ピュールレさんが心血注いで集めていた個人的絵画コレクションを一挙公開、という展覧会。

個人コレクションの展覧会というのはたまに行われるが、一般的な展覧会と比べて当たり外れが大きい。どうしても個人の趣味が色濃く反映されるので、そのコレクション主の趣味と僕の趣味が合わなければ、面白くない展覧会となる。逆に大当たりすればウハウハっすよ、もう。

僕の場合、日本人現代アーティストの作品を中心に集めている「高橋コレクション」なんてのは最高に楽しい。モロに趣味と合致している。

で、ピュールレ・コレクションだけど、作品自体は特に印象に残っていない。まあよくある、東京都美術館あたりでやってるナントカ美術館展、みたいな内容。

しかし、ざわっとさせるのがこの美術展のキャッチコピー。

ルノワール作の少女の絵をバーンとポスターに起用し、その絵の傍らに

「絵画史上、最強の美少女<センター>」

と銘打っている。「美少女」を「センター」と読ませるルビの振り方が独特だし、「センター」という表現は明らかにAKBなどのアイドルを意識したものだろう。

安直な世俗迎合という気がするし、「絵画史上最強」と言い切っちゃうところが、なんかノリについていけない。

ルノワールのぽわんとした画風は僕も好きだけど、そんなに大絶賛するのは明らかに大げさで、見ていてこっちが引いてしまう。

今風の表現をして一向に構わないのだけど、なんだろうな、この気持ちの悪さは。 ちなみに、「絵画史上最強の美少女」は、誰がなんと言おうと岸田劉生が描いた麗子だ。一度みたら絶対に忘れられない、夢に出てきそうな美少女だ。

(2018.03.16)

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