要するに、女性が「きれい!素敵!」と言うようなものに対しては、あえて懐疑的なスタンスから入ってしまう。悪い癖だ。だから、ガラス同様、オルゴールとキャンドルに対しても、僕は「そんなにいいかぁ?」と腕組みしながら見てしまう。
だがどうだ、この人の作品はすばらしい。
単に美しい、というより、「ああ、こういう表現というのもあるのか」という、驚きがそこにはいっぱいちりばめられていたからだ。
ガラスということもあってか、どこかはかない。でも暖かみがある。そのバランス感を身近に感じられる、というのも心地よい作品群だ。
最近の僕は、無印良品のような「素っ気ない、実用性重視」の家具や日用品ばかりに取り囲まれて生活をしている。その生活に深く満足はしているのだけど、こういうデコレーションが施された照明や壺とみると、ほっとするのもまた事実だ。
(2019.01.30)
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