編集後記2021年12月期

おかでん近況

2019年の結婚以降、昔ほどあれもこれも試してみたりうろちょろする機会が減った。「忙しくてそんな時間がない」というよりも、「あれもこれも」そのものを思いつかなくなってしまった、というのが正しい。

特にコロナの流行でテレワーク主体の働き方になってからは、我ながら愕然とするくらいに新しいことを思いつかなくなった。

ネットサーフィンで情報だけはどんどん頭に入ってくる。しかし、身体性を伴っていない情報なので、ネットだけでイキっている人みたいな状態になってきた。人と喋っていても、言葉が上滑りしているというか、芯が通っていない気がする。こんな状況だと、新しい体験をする発想が出てこない。

平日は仕事が終わり次第大至急保育園に子供を迎えにいき、連れて帰ったらお風呂に入れ、離乳食を食べさせ、子供が構ってほしくて大泣きしているのをなだめつつ夕食の準備をしている。食事が終われば録画しておいたNHK7時のニュースを見てスマホをポチポチといじって、もう布団に向かう。そして翌朝は、夜明けとともに働き始めている。

この日常で、「あれもこれも」が思いつくのは難しい。そんなわけで・・・

コーナー再編

2021年12月末をもって、「蕎麦喰い人種行動観察」「爆発した芸術を散歩する」「美貌の盛り」コーナーを終了した。

蕎麦喰い人種行動観察

アワレみ隊OnTheWeb
蕎麦喰い人種行動観察 | アワレみ隊OnTheWeb 蕎麦を食べる男=おかでん、の行動観察記録。 ただひたすら蕎麦を手繰り、酒を呑む。それがいいのだ。 大して好きでもなかった蕎麦を、「蕎麦屋は昼間から酒が飲める」とい...

根本的に、蕎麦を食べなくなってしまった。

連載開始の2000年から2013年まで、僕における「蕎麦」とは昼酒を堂々と飲めるきっかけ、だったと思う。だからお酒を止めてしまうと、蕎麦とどう付き合っていけばよいのかわからなくなり、めっきりと蕎麦屋ののれんをくぐらなくなってしまった。

そして今、テレワーク中心で仕事が煮詰まっている状態だと、お昼ごはんは「ガツンと気晴らし」になる食べ物か「家でダラダラとテレビを見たりしながら片手間に食べる」チルアウトな食べ物か、どっちかが望ましい。

その際、蕎麦というのは僕の選択肢に入らなくなってしまったのだった。

「継続は力なり」と僕は言うけれど、これ以上このコーナーを継続させても先細りだな、と思ったのでコーナー終了とした。だって、コーナーがある限り、今後も蕎麦を食べるたびに記事を書かないといけないから。それ、面倒。

今後文章に残したい蕎麦と出会ったら、「喰い地獄の狭間にて」コーナーで取り上げることにする。独立した蕎麦コーナーはこれにて終了。

爆発した美術を散歩する

https://awaremi-tai.com/pilgrimage

美術館・博物館巡りも、ここ数年すっかりできなくなったことだ。コロナのせいもあったけど、やっぱり子供が産まれると縁遠くなる。もう少し子供が育ち、知性の灯火が大きくなってきたら美術館巡りを復活させることがあるかもしれない。

しかし現時点では、美術を鑑賞できる状況じゃない。子供が小さいからだけでなく、僕自身美術を楽しむ気分的な余裕がない。あと、「あわよくば、若手作家さんの作品を買っちゃえ」ということも家族ができると難しくなった。

このコーナーを立ち上げた当時(2013年)は、あえて美術の知識がない状態で楽しむ、というのが面白かった。特に作家の思想性や系譜を把握していないと意味不明な現代芸術は、「何を意味しているのだろう?」と首を捻らされ、随分楽しかったものだ。

しかし、これだけ美術を見てくると(最終的に854展示)、知識がないままで鑑賞し、それを記事にするということが単なるバカに思えてきた。さすがにいい加減美術の系譜とか覚えろよ、と自分の無知が情けなくなってきた。

学をひけらかしてマウントする文章は大嫌いだけど、だからといって知識がなくて良いというわけではない。知識がないなりに、もっと華やかな・直感的な表現でその美術展について語れればよい。しかし残念ながら、僕にはそこまでの語彙力を持ち合わせていなかった。

加齢とともに語彙の硬直性を感じる。特に比喩表現が年々ダメになっていくのがよくわかる。よくわからない美術ならば、比喩を多用して学のなさを補えばよいのだけど、今の僕では無理っぽい。

あと、最近NFTアートがやたらと投機として盛り上がっているので、一旦美術の世界から距離を空けよう、というのも気持ちの中ではある。

美貌の盛り

https://awaremi-tai.com/bibou

ずいぶん更新されていなかったので今更感があるけれど、このタイミングでこのコーナーも「更新終了」とした。

SNS全盛のご時世で、今更大盛りだの面白い見栄えの料理だのを紹介しても、ウケ狙い感が強すぎていやだ。

いるかいないかわからない、画面の向こう側の読者をチラッチラッと意識しまくった文章を書くのは今の僕にとって気分がのらないので、このコーナーは閉鎖することにした。

吊尾根の下の、一つ屋根の下で【上高地デュオキャンプ2019】

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今更上高地キャンプの話を書いても、同じ光景・同じ出来事ばかりになる。でも、僕の結婚相手となる「いし」との間の初めてのキャンプなので、記事にした。

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子供が家にいると落ち着かないので、家族揃ってで近場に出かける機会が増えた。

羽田空港には何の気無しの思いつきで訪れた。最初は記事にするつもりはなかったけど、ずいぶんと興奮したので記事にしてみた。

「へべれけ紀行」の旅行記連載は、未だに2019年7月の旅行までしか書けていない。それでも、ここまでの未掲載の旅行記をすっ飛ばしてこの羽田空港記を文章にしたのは、コロナ時代ならではの景色だったからだ。この記事を1年後、2年後に書こうとは思わないだろう。

このサイトは、新しい出来事と古い出来事がごちゃまぜになって新規掲載される。読んでいる側としては時系列が把握しづらく意味不明だろう。僕もこの状況をよしとは思っていないので、できるだけ早くこの問題を解消したいと思っている。

一方で、あんまり最新の出来事を書いていると、僕個人の動向が特定されやすくなって、何か不都合が生じるかもしれない。一定の時間が経過した過去の出来事を今更記事にする、というのは自己防衛のためでもある。

reCATPTCHAとSPAM

このサイトの記事は、どれも読者がコメントを書くことができる。また、「意見・要望」ページから僕宛に連絡をすることもできる。

ただ、そのままこのコメント欄を開放していると、あっという間にSPAMに埋め尽くされてしまう。本当に迷惑だ。

そんなわけで、SPAM避けの対策をあれこれ打っている。

先日まで「ひらがなの文字が描かれた画像が表示され、そのひらがなをテキストボックスに入力しないと投稿が許可されない」という仕組みを導入していた。でも、この「ひらがなの文字画像」が表示されないよ!という指摘を複数の方からいただいたので、廃止にした。

すると、あっという間にSPAMが押し寄せてきた。なんでキリル文字のコメントが投稿されるんだ。よせ。

現在は、Googleの認証機能である「reCATPTCHA」をSPAM除けとして使っている。一昔前、パズルのような写真画像が表示されて、「この中で信号機が写っているコマをすべて選べ」みたいなクイズが出題された、あれだ。

パズルクイズ方式はreCATPTCHAのVer.2で、今導入されているのはVer.3にあたる。特に怪しい挙動をしていなければ、クイズが出題されることはない。

しかし、このreCATPTCHAはawaremi-tai.comを表示している間ずっと常駐していて、「画面を見ているのが人間なのか、機械なのか」をAIが自動判定している。このreCATPTCHA常駐&監視のせいで画面表示がコンマ何秒か毎回遅くなる。

本当は導入したくないのだけど、reCATPTCHAを外した瞬間からまたSPAMがやってくるので仕方なく残している。本当にやっかいだ。

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