2020年9月/コロナ時代の静岡にひっそり帰省する
全19話。
これまで、僕が旅をすることは記事の対象になることだった。
でも、家族ができるとすべての旅をこのサイトに載せることはしなくなった。結婚以降、というより、時期的に僕にプライベート領域が拡大したり縮小するのでそれにあわせて、という言い方をしたほうが正しいかもしれない。過去そうだったから。
結婚すると、自分ではコントロールできないプライベート領域が増える。親戚づきあいがその典型例だ。親戚のところにご挨拶に行くとか、親戚と旅行に行くとか、そういう話は記事にしづらい。というか旅行記にはならない。登場人物に配慮が必要だし、親戚とのあれこれは珍道中にはならないからだ。
今回、静岡実家帰省という旅行記を書いたのは、なんでか自分でもよくわからない。ほとんど親戚が登場しない、夫婦ふたりでの旅行だったからだろう。でも、改めて文章を書いてみて、「特に何の変哲もない、平凡な旅行だったな」と思う。わざわざ記事にすることはなかったと思う。
それでも書いて良かったと思ったのは、2020年当時のコロナに対するピリピリムードが少し書けたことだ。コロナに対する規制が解除されつつある2023年に文章を書いているからこそ、若干俯瞰した目線で当時のことをコメントできる。
僕はこのサイトの文章を、5年後10年後になっても参照できるように残すつもりだ。情報発信ツールを安易にSNSにせず、自分でブログサイトを構築しているのはそういう中期計画があるからだ。
10年後、今回のコロナ流行はどう見えるのだろうか。滑稽に思えるのだろうか。そういうことを考えながら、文章を書いている。アクリル板が飲食スペースに設置されていることは2020年~2023年時点では常識であって特に改めて文章を書くまでもない。でも、後々コロナの流行を忘れ去った近未来から文章を読み直すことを考え、アクリル板などについても説明を書いている。
どこかの記事でボツになった文章
なんの記事だったか忘れたが、話が脱線したのでまるまるカットした文章はこちら。
お店が情報発信に積極的ならまだネットで調べようがあるのだけれど、昨今の飲食店はInstagramやFacebookでお店の情報を掲載すれば良いと思っていて、これまた消費者泣かせだ。
SNSは「ストック」の情報ではなく「フロー」の情報だ。過去の情報はどんどん流されていって、見づらくなる。なので、お店としては大真面目に「SNSに最新の営業時間は掲載してますから!」と思っていても、お客にとっては「で、それはの営業時間が載ってる記事が見つからないんですけど」となる。うっかり古い記事を検索で見つけた場合、最新ではない営業時間を覚えてしまうことになる。これじゃ意味がない。
お店の人にお願い。めんどうだとは思うけど、できるだけSNSとは別にwebサイトを作ってほしい。で、webサイトには最新の営業日、定休日、メニュー等を載っけてほしい。SNSにあまり依存しないで欲しい。
SNSを使うなら、たとえばInstagramの場合、画像を「営業時間変更のお知らせ」など告知事項を書いたものにして欲しい。最新の営業時間を探そうとしても、サムネイル画像から見つけられないからだ。
なんでこういう利用客目線にお店がなっていないのか、不思議でならない。
僕の知っているお店は、メルマガなどで毎回愚直なまでにお店の営業時間や注意事項を書いている。この姿勢は素晴らしいと思う。過去のメールを探さないと営業時間がわからない、ということがなく、記事を見て「おっ、お店に行ってみよう」と思ったその勢いのままで、お店の営業時間がわかる。
どんどん商品紹介記事が増えているのは、なんで?
広告収入狙いにしては、オススメしない商品までドカドカと記事にしている。というわけでもちろんステマは一切ない。
の記事冒頭でも書いたけど、新しい物を買っちゃった、という話が一番僕にとっていきいき・ワクワクするからだ。
本当は時系列に沿ってこういう記事を書きたい。たとえば、
久しぶりに日本百名山!浅間山に登ったよ! ⇒ あれー、思ったより写真がしょぼい。もっと雄大できれいな景色だったはずなのに ⇒ よっしゃ、C-PLフィルタを買ってカメラに装着しよう! ⇒ 恵那山にも登ったよ! ⇒ さすがC-PLフィルター!写真が綺麗になった!でもカメラの取り回しが邪魔・・・ ⇒ じゃあ、PeakDesignのcaptureを買おう! ⇒ 三浦アルプス縦走で実戦投入!
という流れだ。しかし、現時点で旅行記は3年前のことをちんたらと書いている有様で、最近購入したアイテムのいきさつを語るとなると、一体何年後になるのかさっぱりわからない。
旅行記において、登場人物が何を語ったかなんて、セリフはすぐに忘れてしまう。いきいきとした会話劇はもはや僕には書けない。なので、直近でなにか新しいものを買って「!」とか「?」と思ったことを書いたほうが、僕としては楽しい。
そんなわけで、商品紹介記事が連発している状況。いずれ気が済んだら、旅行記に戻る予定。
今月のBGM
YouTubeは駄目だな、ほんとうに気が散る。
おすすめ動画を次々と繰り出してきて、人の好奇心を喚起させるようなサムネイル画像のオンパレードだ。YouTube漬けになる子どもがいるというのはほんとうによくわかる。
無限に気になる動画が出てきて、留まることを知らない。僕はひとまず「後で見る」に一旦動画を登録するのだけど、それもどんどん積み上がっていく。そうなると、僕の性格だと「見るものがいっぱいあって幸せ!」とは思わず、単に「膨大なタスクに潰されそうだ。助けて!」という気持ちになる。
ある日、もうやめよう、と諦めてバッサリ「後で見る」のリストを全部消して、それでさっぱりする。積ん読の本もそうだし、これまでメモってきた「食べに行きたいお店リスト」もそう。消して、なかったことにしちゃう。
で、YouTubeの動画って、「ながら見」とか「ながら聞き」をさせないようなハイカロリーなものが多い。なので、そういうのを横目に仕事だとかこのサイトのメンテナンスをするのは無理だ。歳とともに脳が老化してきたせいか、脳がマルチタスク処理に耐えられなくなってきたし。
そんなわけで、「日経テレ東大学」「ABEMA Prime」「News Picks」「PIVOT」「Re:HacQ」「シラス」あたりは守備範囲としつつも真剣に見ない方向にシフトしつつある。
今やメディアにかぎらず、娯楽や飲食、会話、仕事、あらゆるものが可処分時間の取り合いだと言われている。でも一方で、「長い時間をかけてじっくり議論するコンテンツもニーズはある」、と可処分時間競争とは違う価値観があるはずだと模索する動画プラットフォームもある。僕もその意見には賛同するけれど、結局は可処分時間って大事だよね、という方向に揺り戻しがきている。だって、実際そうだもん。
とはいえ、空いている時間にさらになにか情報を押し込むのはこれ以上増やしたくない。Audibleみたいな、「まだ耳が空いてる!移動中に耳を使え!」というのは手を出さないつもりだ。すでに僕の場合、耳は「ラジオクラウド」でふさがっちゃってるし。
そんなわけで、今月のBGMは24時間365日流しっぱなしのラジオ形式のYouTube動画。一時、ローファイヒップホップのラジオ動画をBGMにしていたけど、最近はもうちょっとシンセサイザーバリバリの音の方が好み。
(2023.03.31)
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