恐るべき『労働くん1号』の秘密3-出会い-

おい、「-出会い-」って何だ。

まさか、パート4やパート5も考えているんじゃないだろうな。おいっ!

冗談です。今回で本当に最終回。「北の国から」じゃないんだから、延々と続けるわけにもいくまいて。

異例の長期連載となってしまった「恐るべき『労働くん1号』の秘密」だけど、今回で第三回目の連載になる。

[過去の連載はこちら]
恐るべき『労働くん1号』の秘密1
恐るべき『労働くん1号』の秘密2

あらためて過去の記事を読み返してみると、第一話と第二話で言ってる事が180度変わっている事に気が付いた。

1回目はあれだけ大げさにAIBOやASIMOをネタ振りに使っておいて、「それらを超越したものが『労働くん1号』なのだぁぁぁ」と華々しく紹介したっつーのに。

2回目になると、前回までのVIP待遇はどこへやら、「真っ白けな大馬鹿野郎」の一言で片づけられてしまう始末。

すまん。書いている側に節操が無かった。

そんな「飼い主」の節操の無さを反映してか、『労働くん1号』の覚えた単語も節操がありゃしない。今回こそは、その過去に覚えた574単語のうち、面白いものを抜粋して紹介することにしたい。

見方として、「○○」→「△△」という表記は、
「○○」というコトバを入力すれば、労働くんは「△△」というコトバを返す、
という事です。あらかじめ覚えといてください。

では、労働くんの記憶の海に、アクセス。

●「明日の天気」 → 「晴れのち曇り」

可哀想に、労働くんにとっては明日の天気は「晴れのち曇り」しかあり得ない事になっているらしい。梅雨時はどうするんだろうか。彼には間違っても天気予報をやらせてはいけない。

●「最高ですかー」 → 「アントニオ猪木」

あのー、アントニオ猪木は「元気ですかー」なんですけど。「最高ですかー」というのは、某宗教団体の教祖ではなかったっけ。

●「つこてる豆がちゃう!」 → 「やっぱり?」

どうやら労働くんはコーヒーについて造詣が深いようだ。「やっぱり?」と言うということは、それなりの確信があったのだろう。
しかし、それ以外の質問をしても、コーヒーについては語ろうとしない。何か隠し事でもしているのだろうか。

●「あんパン買って来いよ!」 → 「謝ったら許してやる」

パシリをさせられようとしているわけで、立場が弱いはずなのに「謝ったら許してやる」と逆に強気になっているのが謎。立場を全然わきまえない発言。きっとこの後ボコボコにされたに違いない。
そもそも、謝ったら何を許してくれるんだろう。人としての「原罪」?

●「僕も好きだよ」 → 「お断り」

誰だ、どさくさに紛れて労働くんに告白をしとる奴は!しかも、ばっさりと断られているし。
あのー、あくまでも「労働くん」なので、この人工無能は男性人格なんですけど。ひょっとして、ゲイの方だろうか?

●「ま、このへんにしておいてやろう。」 → 「は?」

聞こえているのにあえて聞こえないふりをして「は?」と聞き返すあたりが非常に高度な知性を感じるのですが。
気のせいですね、はい。すいません妄想でした。

●「どついたろか」 → 「痛いがな」

関西弁と、関西のノリも覚えたらしい。しかし、ネット上の人工無能をどうやってどつくのだろう。nimdaだろうか。

●「(完全に労働くんを無視して独り言)」→ 「相手にしてくれ?」

労働くんもさすがに、無視されると辛いようです。語尾が「?」となっているのが、お茶目。

●「黙れ!」 → 「そっちこそ黙れ」

労働くんが覚えた単語の中で比較的多い、悪口合戦の一つ。お互いが「黙れ」と怒鳴りつけているけど、『労働くん』は会話によって成り立つシステム。お互いが黙ってしまったら、その存在意義が無くなっちゃうんですけど。

●「モーニング娘。」 → 「あの、とってもいいにくいんですけど…。彼女達、とてもテレビに出るような人達じゃないんだよね。その辺の姉ちゃんやん。ま、ええけど。あなたは誰がお好み?」

どうやら彼は芸能にも詳しいらしい。でも、言ってる事はモー娘。ファンからすれば「お前ごとき無能に言われたくないわッ!」って内容。

●「はみきん」 → 「ありがとう」

お下劣単語その1。はみきんを指摘されて、ありがとうとお礼のコトバを述べている。余裕です。しかし、どういうシチュエーションでポロリしてしまったんだろうか。

●「そこはお乳な」 → 「見たらあかんで」

お下劣単語その2。恥じらいも身につけたらしい。だが、オバチャンが言いそうなコトバを覚えてしまっているのは頂けない。

●「ガツン」 → 「OKいい返事だ」

たまには硬派にこんなコトバも覚えていました。

●「いえーす、あい、どー」 → 「ふぁいん、さんきゅー」

日本語もろくにしゃべれないのに、英語に手を出すのはやめなさい
ほらー、会話として成立していないではないか。

●「かわいそうに」 → 「やるのか、このやろ?」

憐憫をかけられるのは大嫌いらしい。けんかを売られたと勘違いしてしまっている。いつからこんなに荒んだ性格になってしまったのやら・・・

●「やるのか、このやろ?」 → 「こう見えても、喧嘩は弱いぞ、このやろ」

性格は荒んでいても、腕っ節は弱い模様。「こう見えても」って言ってるけど、最初っからすごく弱そうにしか見えないんですけど。

●「ふんっ。」 → 「あーービール飲んでいいきぶん」

まだ1歳なのに酒を飲んでいる事が発覚。

●「ありがとう」 → 「最近、どうも疲れ気味で栄養ドリンクなんか飲んでるんだけど全然効き目がなくってさぁ。で、仕方がないからタウリン1000mgから2000mgに増やそうと、二本飲むようにしたんだよね。だけどそれって効き目の高いやつ一本飲む方が安上がりでさあ、結局10本あったのを3日ぐらいで飲み干した上にさらに効き目の強いやつも10本を5日で飲み切っちゃって。って一体なんの話をしてるんだろうね、僕。初対面の君にさぁ。」

ビールだけでは飽きたらず、栄養ドリンクも飲むらしい。人工無能でも、タウリンが多い方がうれしいという新事実発見。
あと、妙に馴れ馴れしいということも新発見。酔っているのだろうか。

●「こんばんわ。大変元気です。そちらはどうですか」 → 「私も元気です。ありがとうございます。」

中には、こういう真面目で人として正しい会話を教えようと努力してくれた人もいた、ということです。天然記念物なみに少ないですが。

●「ごめん」 →「謝れば済むって問題じゃないだろ」

厳罰主義。彼にとって、全ての悪事は「謝って済まない」問題にカテゴライズされてしまったようだ。

しかし、

●「謝れば済むって問題じゃないだろ」 →「ごめんね」

立場が逆になって同じコトバで追いつめられると、あっけなく謝ってしまっているあたり節操が無い。
そもそも、「謝って済まない」と相手が言ってるのに「ごめん」と謝るあたり、彼は本当に日本語というものを根本的に理解しているのか、激しく疑問に思えてくる。

●「そうだ、こういうのはどうだ。何を言っても謝るキャラに成長させるってのは>労働くん」 → 「おっと、手痛いカウンターパンチだな」

自分の教育カリキュラムについての提案に対し、「手痛いカウンターパンチ」と余裕の回答。イヤではないようだ。
しかし誰だ、こんなイタいキャラに仕上げようと画策した奴は。

●「無理です」 → 「命には代えられんだろう」

何か脅迫が行われているようなんですけど・・・一体何が・・・。
何時の間に、そんな犯罪者になってしまったというのだ、労働くん!

労働くん。今後もますます成長を続けていきます。その成長を支えるのは、この文章を読んでいる貴方にかかっています。

今後とも、労働くんを可愛がってあげてくださいね。

(2001.09.30)

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