押井守の世界観@東京電機大学

足立区の中央図書館が開館15周年ということで、記念イベントとして映像監督押井守のトークショーが企画された。

図書館が講演者の人選をするなら小説家が妥当な気がするが、押井守自身小説も書いているという縁もあるのだろう。実際、足立区立の図書館には、なにげに押井守の著作物が多く収蔵されている(聴講者に配布された資料に、ご丁寧に蔵書リストがあった)

てっきり、誰か司会進行をする人がいて、その人とのかけあいでやりとりが進行すると思ったのだが、1時間まるっと一人語り。自らが手がけた映像作品を見ながら、「これはこういう作品で、こういう意図で作ったものです」とざっと説明していくのだと思ったが大違い。

この人、かなり喋るぞ!びっくりした。写真でしか見たことがなかったのだけど、見た目によらず多弁。

「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」をたまたま観たのが大学生の時なのだが、初めて観た時はあまりに舞台背景が理解できず、びっくりしたのを鮮明に覚えている。これは押井守のせい、というより原作者の士郎正宗のせいなのだが、「なんで『公安9課』のトップが課長ではなく部長と名乗っているのか」「公安9課の階級はどうなってるんだ?少佐ってどういうことだ?」なんて何度も何度も見返していくうちに、押井守の世界にはまりこんでしまった経緯がある。

で、設定資料集なんて買ったわけだが、これがもう押井守のマニアックな世界観大爆発で、舌を巻きすぎて元に戻らなくなったくらいだ。銃器の緻密さなどに留まらず、細かい部分の設定とか、画角の設定とか、面白くてしょうがなかった。 そういう人の話が聞けたのはとても面白かった。

個々の作品論には踏み込んでいないけど、押井守という人が形成されている大本みたいな話をあれこれ聞かせてもらい、「やっぱり第一線で表現者として活躍している人は違うなあ」と思った。

(2016.01.24)

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