2019年上半期のおかでんを一言で語ると、「激やせ」に尽きる。
もともと僕は、体調の浮き沈みが激しく、それに伴って体重が10キロ単位で上がり下がりすることがある。このサイトには、過去20年以上の僕の写真が掲載されているけど、まあみごとに太ったり痩せたり、忙しいわがままボディだ。
2018年は、激太りだった。3カ月くらいで、8キロから9キロ、太った。「なんか冴えない気分だなァ」とぼやきながら、コストコで買ってきた1.4キロのティラミスを一人で3日で食べきることを繰り返していたら、てきめんに太った。
そして2019年は激やせのターンとなった。以前、お酒を止めたとき(2013年)も数ヶ月で10キロを超える体重減となったが、それに匹敵する展開だ。
理由は特にない。内臓疾患があるとか、そういう心配は無用だ。ただ単に、「食べなかった」。これに尽きる。運動は何一つしていない。
那須湯本温泉療養の旅行記で書いたことがあるが、僕は時々「選択肢がある」ということ自体が非常に苦痛に感じる。

この時ほど病的に「シャツの袖に腕を通すのは右が先か、左が先か」なんてことでは悩まなかったけど、似たような状態になった。そして、その苦悩は、「食事をどうする?」という方向に向かっていった。
外食にするか、自炊にするか?外食にするなら、どこに行くのか?行った事のないお店を開拓するのか、それとも定番の店にするのか?自炊なら、何を作る?
そんなことを考えながら時間を浪費していたら、お店の営業時間が終わってしまっていた、なんて有様になった。だったらもういいや、食わねえよ!と一人で勝手に拗ねて、それでメシ抜き、ということが相次いだ。1日1食しか食べていない日が結構あったと記憶している。
あと、最近の僕はいきつけのカフェが近所(といっても20分近くかかる場所だけど)に何軒かできた。夜、そこで珈琲とケーキを食べる。うまい。料理メニューをそのカフェで頼まないのは、「家に帰って、改めてご飯を食べるつもり」だからだ。でも、ケーキを22時頃に食べてしまうと、腹が空くわけがない。そんな状態で帰宅しても、料理を用意する気にはなれない。
というわけで、「夕食は珈琲とケーキ」なんていう日も多かった。ケーキはカロリーが高い食べ物だけど、その結果夕食が抜きになると、痩せる。もちろん、栄養バランスが悪いけど。
そんなわけで、種明かしを先にしておいて、ここ半年の僕の変化を写真でざーっと載せておく。どうせ2020年頃には、また元の体重に戻るのだろう。思い出のページとして。
2019年1月4日 約91kg

「ますゐ詣で」オフの時のおかでん(右側)。この頃、体重は91キロ。2018年の激太りで太って以降、高止まりしたまま一年を過ごした。
なお、「ダイエット!?日記」に書いてあるように、僕の最大体重は104キロ。91キロ程度の体重は、たいしたことはない。
2019年1月17日 90.3kg(-0.7kg)

「ふるさと祭り東京2019」で、手打ちうどんパフォーマーの小野ウどんさんと。
この日の体重は90.3キロ。
僕の場合、太ると顎の下のラインがてきめんにたるむ。四角っぽい顔立ち。
2019年1月24日 87.7kg(-3.4kg)

「スパイシーナイツ」オフ会を開催したときのもの。写真右端。
「ふるさと祭り東京」の頃から食欲を失い、急速に体重が減り始める。
ちょうどこの頃、30代前半くらいの若い奴らと話し込む機会が増え、それが契機の一つとなってた。30代前半って、社会人になって10年くらいで、仕事に対して脂がのってきている年代だ。そして人生経験がそこそこあって、自由にできるお金もちょびっと持っている。40代半ばの僕からすると、「無敵状態」に見える。
しかも、そういう人から意識高い話をされ、自分には無限の可能性がある的なことを言われると、僕は己の老いと、こじんまり縮こまってしまった自分の人生を大いに恥じて悔いるのだった。それで、食欲がすっかりなくなってしまった。
それは半分冗談だけど、そういう奴らと会うのが22時からスタートとか、23時から、という深夜すぎて、むしろそのせいで痩せた。
話をするのがカフェであっても居酒屋であっても、炭水化物類はあまり食べない。そのせいで、遅い食事であってもむしろ痩せた。または、何もない日は食事を口にしなかった。
2019年2月17日 85.8kg(-5.2kg)

別にダイエットしているわけではないので、体重に一気一憂することはない。
でも、体重が減ってまんざらではないので、なすに任せている。
気分はかなり参っていて、
「会社から帰ってきて、家に一人でいると気が滅入る」
「だったら近所の行きつけのカフェや飲み屋に顔を出そう」
とむしろ夜歩きがお盛んな時期。
で、22時過ぎとかにカフェでケーキと珈琲を頂いていたりする。
てきめんに太りそうだが、その後帰宅して何も口にしていないので、むしろ痩せる。夕食がケーキのカロリーだけなのだから。
本当は、「帰宅したら家で夕ご飯を食べよう」と思っている。そのための自炊もしている。でも、帰宅してみたらお腹いっぱいで、結局食べずに料理は廃棄処分、ということが続いた。
元気があるんだか、ないんだかよくわからない時期。
2019年3月4日 85.6kg(-5.4kg)

害獣駆除のための電気柵を作るワークショップに参加したときのもの。
半月、体重は横ばい。
あごの肉は相変わらずたるんでいて、ラインがシャープではない。
以前と比べて明らかに痩せたが、かといって「スリム」とはいえない。
羽織っている緑色のジャケット、昨年はパンパンでみっともなかったけど、ようやくまともなシルエットになってきた。
チャック式ということもあって、のっぺりしたデザインのジャケット。これでぱっつんぱっつんだと、田舎の町長の作業着みたいな感じだった。
2019年03月10日 84.1kg(-6.9kg)

「のっとれ!松代城」に参加したときのもの。6年連続6度目の参加。
1回目の参加から、ずっと同じ迷彩服を着続けている。自衛隊マニアというわけではないけれど、頑丈な生地だし、保温性もある程度優れていて「さすが軍隊仕様の服は違う」と驚かされる。
だけど、前年2018年参加の際は、太りすぎてズボンのチャックが閉められず、変質者と同等の状態でレースに出走していた。もうこの服はダメだろう、とそのときは諦めたものだ。
それがどうだ、2019年は余裕で着られる。スクワットしても、ケツの縫い目が裂ける気配すらない。痩せるってすばらしい。
なお、身体が軽くなったおかげで、この年はすいすいと山頂を目指すことができた。筋トレをしていなくても、身体が軽くなるだけで一気に運動は楽になる。
2019年03月16日 84.0kg(-7.0kg)

痩せる努力をしていないのに体重が下がるので、こっちは気が楽だ。「棚からぼた餅」という心境だ。もちろん、「食べていないから、痩せる」ということに尽きるのだけど、食欲がないのだから全然苦じゃない。
食欲がないからといって、全く食べないわけじゃない。人との会食があったら、ごくごく普通に食事を食べている。
ただ、この頃は熟睡ができずに慢性的な睡眠不足に若干苦しめられていた。気分は落ち着いてきたのだけど、眠れないということで体重が減った。
2019年3月23日 82.3kg(-8.7kg)

「おいおい、どうなってるんだよ」と自分でも驚くくらい、体重が減ってきている。でも、過去の経緯からそろそろ底打ちして、また太り出すに決まっている。それ、今だ!記念撮影するならこのタイミングだ!
・・・というわけで、お見合い写真にでも使えるように、自分の写真を撮っておいた。自宅で、セルフタイマーで。
当時の日記を読み返すと、「早朝覚醒」という記述とともに朝4時に目を覚ましている記録が残っている。そりゃあ痩せるわけだ。
2019年4月1日 81.1kg(-9.9kg)

日記には「疲れがとれない」「だるい」という記録が残っているが、人との約束が既に入っているものについてはちゃんとこなしている。
この日は、「醤遊王国」を久し振りに訪れ、僕が愛してやまない「生しょうゆ」を購入した。
このときの写真を見ると、すっかり顎のラインがおとなしくなったことがわかる。あと、わかりにくいけど腹回りのだぶつきが影を潜めてしまった。
2019年4月7日 81.6kg(-9.4kg)

前週買ってきた生醤油を、実際に料理に使ってみる会を開催。
手にしているのは千葉県鋸南町の猟師さんから譲ってもらった猪肉。
体重は横ばい。
元々僕は、自分が写っている写真が多くない。「撮る側」であって、「撮られる側」ではないからだ。でも、ここ最近こうやって撮られていることが多いのは、撮ってくれる人がいるからだ。または、セルフタイマーによる撮影だけど、一緒にいる人と記念撮影を撮っているからだ。何にせよ充実している日々なのだろう。
僕が痩せていった原因の一つが、いろんな人との交流、とも言える。
恋煩い?いやいや、そんな甘酸っぱい話なんじゃなくて、単に「人と一緒に飯を食べていると、むしろ食事量が減る」ことがあるからだ。
もちろん、食事量が増えてしまう、気の置けない仲間との食事という機会もあるし、それはそれで楽しい。しかし最近会っている人たちは、もう少し僕の背筋がシャンとする人で、そのおかげで会食をすればするほど、痩せる。
2019年4月18日 79.2kg(-11.8kg)

調子はあまり良くない日々だけど、人生初のロミロミを受けて若干持ち直したり、そんな微妙な日々。
4月上旬から80キロを下回るようになってきた。遅い時間まで酒を飲む人の相手をして烏龍茶を飲んでいたりしていたからだろうか。なにせ、5時間もビアパブで話し込んだりしていた。烏龍茶で。この際、食べるものといったら炭水化物は全然ない。そりゃあ痩せるわけだ。
写真は、小田原に行ったときのもの。
全身が写っている写真だけど、すっかり痩せてしまって、もう1月時点とは別人になっているのがよくわかる。
この頃になると、これまで着ていた服、パンツが全くあわなくなってくる。服は昨年夏、LだったものをXLに全部リプレースしたばかりだというのに、XLだとダボダボでみっともないったらありゃしない。順次Lサイズのものを買い直している最中。
これだけ体型がころころ変わるのだから、高い服は買えないな。ユニクロで十分だと思う。
どうせまた太るんだから、とXLの服はクローゼットの奥にしまっておこうと思っていた。しかし、「もうこの際だから二度と太らないようにしましょう。大きい服は全部捨てましょう」と知人に強く言われ、勢いに押されてXLサイズの服は殆ど捨ててしまった。あああ。
2019年5月2日 78.3kg(-12.7kg)

上高地ソロキャンプの時の写真。
履いているベージュ色のパンツは、2年前に買った山用のものだ。買って半年もしないうちにクソデブ化し、山歩きに大変難儀させられたものだ。よっぽど崖下に投げ捨てようかと思ったくらいだけど、今となっては捨てなくて良かった。

なにしろ、ちょうど1年前の同じ場所で撮影したのがこれだ。もう、誰ですか状態。兄弟ですか?と聞かれてもおかしくないレベルの、似て非なる状態。

自分が痩せているということは、自信がついてくるものだ。
なので、こんなナルシスな写真を撮って、ご満悦になっている有様。1年前なら、どう撮影してもみっともない豚野郎だったけど、2019年バージョンは少しまともになった感がある。若干若返って見える気もする。
2019年5月
この頃、「THE GOETHE」の「Lala Linlin」という曲のPVに出演。 痩せた状態のおかでんの姿が、動画内のあちこちに写っている。
昔を知る人からすると、動画中の憂鬱な表情と相まって、「病気?」と思うかもしれないけど大丈夫。途中でニッコニコの笑顔になってるから。
2019年5月18日 80.3kg(-10.7kg)

さすがにこれ以上痩せることはあるまい、と80キロ未満については期待していない。それに見合った食事量であったり運動量ではないからだ。無茶言うな。
ただ、季節柄夏服を着る日が増えてきたので、痩せたなぁ・・・という感じが強く出てくる。着ぶくれが解消されてみると、すっかりお腹がへっこんでしまった。横っ腹の脂肪は相変わらず残っているけど、へそ周りはすっかり平らだ。
ただ、さすがにこの歳になって痩せると、シワが顔に出てくる。笑うと、目尻に笑いジワが出るのはちょっと気になる。でもこれはしかたがない。
2019年6月2日 77.8kg(-13.2kg)

80キロで下げ止まると思っていたのに、さらに一段と体重が下がる。いろいろあって、落ち着かない日々だったからだろうか。
写真は、「ゲーテ先生の音楽会」というステージに出演した際のもの。「町田警備保障・オカデン」という役どころだった。
警備員の服装はXLで手配してもらっていたのだけど、あまりにサイズがあわなくて激しく難儀した。歩くのさえ困難なくらい、絶望的にサイズが大きかった。
3日間で4公演やって、さらに体重が落ちた。ちょっとしか出番がない役だったけど、だからこそ舞台に出るタイミングをずっと見計らっていて、気が張ったのだろう。
2019年6月5日 76.9kg(-14.1kg)

冗談のように体重が下がっている。下げ止まらない。
お酒を止めた直後、生活環境の激変のために食欲が落ち、一気に体重を減らしたことがある。そのときがやっぱり90キロ近くから74キロまでわずか3カ月程度で落ちたので、今回も75キロ近くが一つの目処になりそうな気がする。
持っているズボン、スラックスの類いは買い換えを余儀なくされた。洗っているうちに縮んでしまったチノパン以外は、サイズがまったくあわない。ウエスト88センチだったものを85センチにし、それでも余るので82センチのものを最近買った。嬉しいというより、お金がかかって困る。
ベルトは、Lサイズのものだと大きすぎるので、ついにMサイズのものを買う有様。
2019年6月21日 75.6kg(-15.4kg)

「写り込み写真術」という写真セミナーを受講したときに自分を撮影したもの。著者最新顔。
おそらくこれが最低値で、これ以上は痩せないはず。
あんまり痩せると、笑福亭笑瓶さんに似てくる。
感覚的に、今度こそ下げ止まる気がする。あとはリバウンドするだけで、一体どこまで戻るのやら。何しろ、明確にダイエットをしてきたつもりはないので、「痩せるための勝利の方程式」なんてのは何もわかっちゃいない。リバウンドをはじめたら、あっという間に元に戻るだろう。
というわけで、半年後、または1年後、太った姿でお会いしましょう。
(2019.06.25)
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