コクヨフェアに行ってきた

仕事の一貫で、品川にあるコクヨの本社兼ショウルームである「THE CAMPUS」に行ってきた。

今どきのテレワーク時代にあわせて、リアルオフィスの機能と什器を変更しよう、という動きが起きていて、その什器検討のためだ。

すでにオフィスコンセプトを決めるためのコンサルには入ってもらい、その後オフィスレイアウトなどを決める設計フェーズも終えている。今回、設計担当者から例示された、「このエリアの椅子はこれ」「この会議室の机はこれ」といったものを実際に見る機会となる。

コクヨは1年に1度、「THE CAMPUS」全体を使った「コクヨフェア」を開催している。コクヨ社員が実際に働いているオフィスをチラ見させてもらい、「なるほど、こういう什器を使ってこういうレイアウトで仕事をするのか」と学んだり、商品を実際に触ったり座ったりすることができる。

なにしろ、オフィス什器というのは数が膨大だ。コクヨ1社だけでもとんでもない数のラインナップがある。他社製品も俎上に乗せつつ、マジになって一つずつ吟味するなんて無理だ。

椅子を例に挙げると、1つの商品の中に「背もたれが低い・高い」「ネックサポートあり・なし」「肘掛けあり・なし」「背もたれや座面がメッシュか、クッションか」「5本足か、4本足か」といった違いがあるし、そこにカラーバリエーションが加わるととんでもない数になる。

さらに、オフィスの場合は場所によって椅子の種類がいくつも必要となる。執務机の椅子と、会議室の椅子は当然別ものになってくる。

最近はAWSという概念がオフィスレイアウトを考える上で重視されていて、社員は完全なるフリーアドレスでオフィス時間を過ごし、「高集中のときに行く場所」「web会議のときに行く場所」「リラックスしながら仕事をする場所」「コミュニケーションの場所」などを自由に行き来することが良いとされる。昔のように、ズラーっと机がオフィスに縦横整然と並んでいる時代ではなくなった。

そうなると、こっちの空間はチープな折りたたみ椅子、あっちでは深々と座れる重たい椅子、そっちは赤い椅子、こっちは青い椅子、と種類も色も求められる機能も違ってくる。これを考えるのは大変。

当初、什器メーカーはオカムラやイトーキ、内田洋行などいろいろあるんだし良いものをメーカーにこだわらず導入しよう、とみんなで相談していた。しかし、途中ですっかり諦めた。到底検討がつかないからだ。床のラグの色や模様、壁紙、そういうものとの調和まで考えると、オフィス外観と什器は一貫してプロにお任せしないと収拾がつかない。

以前、自宅に「エルゴヒューマン」のワークチェアを導入したとき、自分用の椅子を検討するのでさえ相当悩んだ。

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これがオフィスチェアともなると、もっとややこしい。人によって「快適」と考える椅子が全然違うからだ。最大公約数で納得してもらえるものを選ぼうとすると、平凡すぎて大変につまらない商品ラインナップになってしまう。ある程度「おっ?」と思える什器を導入しないと、「なんのためのオフィスリノベーションなんだよ」と言われかねない。

写真右は最近出たばかりのオフィスチェアの定番、「ウィザード4」。これと「デュオラ」というもうちょっと値段が張る奴とどっちにしようか、たったそれだけのために参加したオフィスリノベのワーキンググループメンバーが延々議論する有様。きりがない。

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値段がわかれば、まだ検討の余地がある。でも、コクヨからは値段の提示はない。あくまでもコクヨは製造メーカーであって、仕入れるのはコクヨと代理店契約を結んでいる販売店だからだ。こういうのはメーカー希望小売価格的なものから3割引、4割引程度が実売価格になるはずで、それは「コレでいきますんで、見積もりをお願いします」と販売店に伝えないと答えが出てこない。

さらにややこしいのが、テレワークにともなって社員全員が一同に出社することがほぼなくなったという時代背景だ。昔は社員の頭数だけ机と椅子を用意する、という単純な話だった。でも今じゃ、出社率を何割に設定するのが良いのか、前提が難しい。

良い椅子を導入するのでコストが上がっちゃったなあ、となったら、想定する出社率の比率を下げて買う椅子の数を減らす、などと鉛筆を舐めることができてしまう。そうなると、もう何が妥当なコストなのかさっぱりわからない。

とはいえ、各組織に、「どれくらいオフィスに席があれば良いです?」と聞くと、大抵は多めに席数を要求してくる。ほとんどないとはいえ、たまにみんな出社する機会があったらどうしよう、と考えるからだ。

そういう各組織の要求数を積み上げていってオフィスレイアウトを設計してもらうと、びっくりするくらい昔と代り映えしない「オフィスに席がズラッと並ぶレイアウト」になってしまう。やり直し。

写真左の椅子は、「ing」というコクヨの自信作。こいつのすごいのは、座面が前後左右360度、自由に動き回ることだ。

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噂には聞いていたが、座ってみるとびっくりだ。これはぜひ体験してみて欲しい。

雑に例えるなら、バランスボールの上に座っているような感覚になる。前傾姿勢になると座面が前に傾くし、伸びをすると後ろに傾く。バランスを維持するために、自然と上半身は地面に垂直姿勢を保とうとするため、やたらと姿勢が良くなる。ただし、その分腹筋背筋を使うので、これを長時間デスクワークするための椅子にするのはちょっと辛い。あれこれ思索にふけりながら構想を練るようなときに、向いている気がする。

「こういう椅子を導入してこそ、オフィスリノベをやった感があるよね」
「せっかく出社するなら、自宅のテレワーク環境にはないような什器があったほうがよい」

という意見が続出し、導入に前のめりな人がある一方、

「これはちょっと人を選ぶなぁ・・・」

という人もいて、意見は割れた。

ちなみに、この「ing」はデフォルトで肘掛けがついている。グリングリンと座面が動くので、肘掛けがないと体が支えられず危ない、ということだ。それくらい、気持ちよく動く。マジすごい。

我が家では、もしダイニングチェアが傷んで駄目になったらこれに置き換えたいなあ・・・と思った。でも、現在使っているのがIKEAで買った5,500円の椅子なので、その10倍以上もする椅子を導入するのはさすがに現実的じゃないと思う。憧れ、ということにしておこう。

なお、肘掛けがついていない派生商品、「ing LIFE」という商品もある。

こちらは、肘掛けがない分、座面のグリングリン度合いがマイルドになっている。これも気に入った。

オフィスに導入する椅子の話に戻ると、メンバー内で「これは奇抜さとオーソドックスの両方を満たしていいね」と好評だったのが「pallo」という商品群だった。

https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/pallo/

これもingほどではないものの、座面が前後に動く。前傾姿勢になると、自動的に座面が前に傾く。とても心地よい。

そして、可愛らしい円形デザインで、こういうのがオフィスにあるとアガるよねぇ、という話をみんなで話し合った。

この「pallo」にはスツールタイプもあって、カウンター席でワークをすることもできる。

これが殊の外、良かった。足をぶらぶらさせてもいいし、足を置いてちょっと前傾姿勢になってもいい。ハイカウンターで仕事だなんて、体が安定しないし集中できないだろう?と思ったが、この椅子ならその先入観をひっくり返すことができる。

しかも、「ねえ、ちょっと話しかけていい?」と同僚がやってきて声をかけてきたら、ハイカウンターだと目線が近い状態で会話ができる。これはコミュニケーションを取る上でとても素敵なことだと思った。

いろいろな椅子を座らせてもらえて、とても貴重な体験ができた。こういうフェアに参加させてもらえる機会があるなら、今後もできるだけいろいろお世話になりたいものだ。

(2022.11.10)

コメント

コメント一覧 (1件)

  • あれ、本日アップの記事群あたりから写真サイズ変えられました?16:9ってことはいよいよ一眼動画に手を出しやがったかなと邪推しています。そうなると椅子もいいけど明るさこそが大正義。室内照明レビューなぞ期待しております。

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