今さらながらの花粉症に怯え、せめて家を安全地帯にしたいがために空気清浄機を3台も買った話(+ブロワーが大活躍した話)

わが家に最初に導入されたのは、KI-PS50。

花粉症対策として、パイロット導入されたものだ。一部屋に1台なのか、それとも一家に1台で十分なのか、評価するためのものとして購入した。

2023年3月時点で、2万円の後半で購入することができた。こういう型落ち商品はAmazonよりも価格.comで最安値のお店を探して買ったほうが安い。最近の価格.comは怪しい商店が減った印象で、昔よりも買いやすくなった。

家電製品全般に言えるが、型番のアルファベットを見ることでどの程度型落ち品かがわかる。

たとえがこのモデルの2023年3月時点の最新版は「KI-RS50」だ。今回買ったのは「KI-PS50」なので、2世代古い・・・ように見えるが、何故か「KI-QS50」は販売されなかったので1世代前の製品となる。

ネット上で探せば、さらに古い「NS50」や「LS50」も見つけることができる。LS50は2019年モデルだ。

で、恐るべきことにこれらに値段の差がない。むしろ昔の型番の方が値段が高いこともある。というのは、流通在庫が減少してきたということもあるだろうし、昔のほうが機能豊富だからだ。

えっ、今の方が機能が減らされてるの?というのに驚かされるが、実際そうなっている。2019年のLS50はインターネットにつながっていろいろできたが、2020年のNS50からはその機能が削られた。僕にとってはいらない機能だけれど、削られた機能があるとちょっと悔しい。

2023年現在、シャープが発売している空気清浄器のプラズマクラスター発生装置には3種類ある。

プラズマクラスター7000、25000、NEXT だ。

1立方センチあたりのイオン濃度を数値で表したもので、NEXTは50,000個となる。

プラスイオン・マイナスイオンの数を言われても「はぁ・・・そうですか」としか言いようがないが、メーカーによると数が多いほうがいいことがあるかも、ということだ。

今回買ったのは25000のタイプ。

7000のタイプよりも値段が高いのだけど、7000のやつはデザインが気に入らないのでこっちを選んだ。どうもシャープは微妙な曲線を好むようだ。この商品も、やっぱり曲線が多くて僕好みとはちょっと違う。

ただ、奥行きが23センチしかないのでスマートではある。

しかし謎なのが、シャープの空気清浄器は背面吸気を採用していることだ。後ろから空気を吸って、フィルターで濾過した空気を上に向けて放出する。コアンダ効果が働くのだとかなんとか解説しているが、背面吸気だと壁紙が汚れそうで気になる。他社メーカーは側面や全面から吸気する仕組みなので、シャープ独特の仕組みだ。

お陰で空気清浄器の前面はツルッとしていてシンプルだ。

特にこれといったワクワク機能はない。

「花粉」モードがあるので試してみたが、あんまり使い道はないと思った。

どうやら、「強い風を出して室内の花粉を舞い上げ、その後静かな運転に切り替えて、舞い上がって落ちてきた花粉をキャッチ。それを繰り返す」という機能らしいのだが、花粉モードをわざわざ選ぶシチュエーションがわが家にはなかった。

帰宅直後で、家に花粉を持ち込んだ疑いがあるときは、「パワフル吸じん」モードで力強く動作させ、ある程度時間が経ったところで自動運転に戻せば事足りた。

ちなみに運用方法として、普段はテレワークを行っている僕の執務室に空気清浄器を置いておき、外出する際には廊下に移動させるやり方をとった。

リビングに向かう道を通せんぼする配置にして、帰宅直後は「パワフル吸じん」モードで玄関周りの換気を行う。人間はこの空気清浄器の近くで服をバタバタとはたくことを必須オペレーションとした。

パワフル吸じんモードは、

最初の10分:最大運転+プラズマクラスター最大
次の50分:強めの風量
それ以降:通常のモードに自動復帰

という段取りになっているので、こういうときに便利だ。

この機種を導入してから、目のムズムズはずいぶん改善したような気がする。ただしこういうのは「気のせい」だったり「たまたま気候の関係で花粉飛散量が少なかった」という可能性もある。一概にはいえない。また、僕のようにテレワークが多い人の場合、屋内に滞在している時間が長かったり短かったりする。決まった時間に決まった通勤というスタイルではないので、評価は難しい。

ただ、「対策は打った」という満足感は得られたので、良かったと思う。これが5万円も6万円もするなら考えものだが、3万円以下なら許せる。

僕は満足したのだけれど、まだパートナーのいしが目を痒がっている。

彼女は毎日通勤していることもあって、花粉への暴露時間が僕よりも多い。しかも彼女の場合、帰宅直後に目が痒いのではなく、朝起きたら目が痒くなると言う。うーん、母子が寝ている部屋に花粉が舞っているっぽい。

ハウスダストや花粉症の人が悩まされる症状として、「モーニングショット」というものがある。寝ている間に空気中のアレルゲンが床やベッドに落ちてくる。それを目覚めとともにはねのけるので、一気にアレルゲンが空中を舞い、クシャミや目が痒いといった症状が寝起きそうそうに出る。

そのパターンなのかもしれない。くそー、毎日ちゃんと掃除しているんだけどなぁ。カーテンとかまで掃除機をかけているんだけどなぁ。

ということで、母子が寝ている部屋にも空気清浄器を導入することにした。わが家において、2台目だ。

買ったのは、KC-N50という機種。

最初に導入したKI-PS50と違い、プラズマクラスター7000ということでスペックは低い。

母子の部屋に安い機種を導入して、自分の部屋はハイスペックなものを導入した鬼畜・・・という見え方になるが、これには事情がある。

プラズマクラスター25000、悪くないんだけど、プラズマクラスター発生機に高負荷がかかるために2年おきにユニット交換が必要だよ!とマニュアルに書いてあったからだ。お値段数千円。えー、そうなの?

一方、7000の方はユニット交換の必要はない、ということなので「じゃあ7000でいいや」ということになった次第。

しかも、7000の機種はAmazonのタイムセール中だったということもあり、16,800円と激安だったし。

日本において空気清浄器といえばもっともこのデザインを見かける。街中のいたるところにこの製品が設置されている。

この形になってから歴史が長く、毎年モデルチェンジしているけれど外装は同じものを使い続けている。僕はこのデザインは嫌いだけど、値段が安いので購入することにした。

先程の25000のモデルと奥行きは一緒で23センチ。薄型だ。基本的な機能は一緒だけど、ボタンの割り当てや配置は異なる。

液晶画面がついていないため、部屋の湿度は「低・適度・高」の3段階のランプ表示になっている。「湿度●%」とちゃんと見えたほうが嬉しいけど、デジタル表示がなくてもさほど困らない。ここは割り切りだ。

昔のモデル(KC-J50以前)だとちゃんと湿度がデジタルメーターで表示される機能がついていた。今はそれが取っ払われてしまっている。残念。メーターがあったはずの場所は単なる空き地になっている。

他にもケチられているのは、昔あったチャイルドロックが省かれたり、照度センサーがなくなったりしている。

どうも、シャープはこの手のモデルを「できるだけ機能を簡素化し、価格を抑えたい」と考えているようだ。新しいエントリーモデルのシリーズを作るのではなく、既存のモデルをリニューアルする都度機能を削り、そのかわり安くするという展開にしている。

なので油断しちゃいけない、KC-J50のような2018年モデルのほうが現行モデルよりも高性能だ。フィルターそのものは全く同じなので、同じ値段で買えるなら古い機種のほうがいい。

こんなややこしいことをあれこれ考えないといけないのが、面倒だ。勘弁してほしい。ややこしいのは嫌いだ。


母子の寝室に空気清浄器が導入されたら、「目のかゆみがなくなった気がする!」といしが言うようになった。

治療薬じゃないんだし、プラセボ効果という側面は多分にあるはずだ。でも、僕も、いしも、満足しているのでひとまず良かった。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • コロナの除湿機を使ってて気に入ってるので、なら空気清浄機は?と思って調べてみたら空清のほうは製造してませんでした。なんで?と思ったけど使ってる技術が違うからかもしれませんね。
    除湿機なら既にあるエアコンの一部みたいな感じの構成でいけるけど、空気清浄機となるとまたいちから設計しなきゃならずノウハウもない、とか。
    また富士通ゼネラルも同様で、以前こちらで紹介されていた脱臭機を我が家でも導入してとてもよかった(旧型を大量に買って各部屋に配置したほど)のだけど、今回見てみたら上位機種に加湿機能つきのものはあるけれどいわゆる「空気清浄機」は無い。除湿機に比べると機能的には近いと思うんだけど…もしかしたら既に他者から多数出てるので、今から参入しても競争力が…という判断なのかも?なんて思いました。

  • 一平ちゃん>
    富士通ゼネラルの、「金属触媒によって脱臭。触媒は1日ごとに加熱して機能が復活」という発想はほんとうに素晴らしいと思う。
    今の空気清浄機は、脱臭機能がついているけれど活性炭フィルターによるものなのでだんだん性能は落ちていくはず。

    富士通ゼネラルの技術で空気清浄機を作っても良いと思うんだけど、今さら参入してもシェアが取れないのかもしれない。既存メーカーが強すぎるから。

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