頭に電極ビリビリ。「スカッとモア」という新しいスタイルのリラクゼーション屋に行ってきた

Googleマップで飲食店を探していたとき、偶然見つけたお店、「スカッとモア」。

Googleマップで飲食店をはじめ、あれこれお店を探す際、店名が端的かつインパクトあるものであると「おやっ」と目に止まりやすい。今後、ますますGoogleマップによる検索は存在感を増していくだろう。それに伴い、インパクト重視のケバい店名を冠するお店が増えていくと僕は予測している。

で、その「スカッとモア」だが、「眼精疲労専門店」を謳っているのが特徴的だ。10分1,300円でサービスを提供していて、サラリーマンのスキマ時間にシュッとマッチする運営をしている。その形態は「てもみん」に通じるものがある。

以前、僕は八重洲地下街にある「charge」というお店に行ったことがある。これも「てもみん」同様、10分単位でサクッと上半身だけ、座ったままで施術を受けるというスタイルだ。

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この手の10分単位リラクゼーションサービスは、手軽であるという点ではとても良い。しかし、だいたい10分=1,000円オーバーの価格設定のため、1時間に換算すると6,000円を超えてくることになる。駅前雑居ビルの上の階に、「60分2,980円」などと値段を売りにするマッサージ店があることを踏まえると、倍近く高いことになる。

僕は、コスパ重視で、この手の10分単位のお店は使わない。それよりも60分、しっかり揉んでもらう。

この「スカッとモア」は都心においては丸の内、有楽町にしかお店がなく、規模としてはとても小さい。しかし僕が「こりゃすげえ」と思ったのは、やっていることが他とは相当違うからだ。

このお店は、施術者が患者を一切触らない。そのかわり、電極がついた棒を顔や首・肩に押し当て、ビリビリさせるという手法を取っている。電極棒を当てる場所の皮膚には、滑りをよくするジェルをたっぷり塗って施術が行われる。

ビリビリといっても、粘着パッドを使う低周波治療器とは刺激の種類が全く違う。あれは筋肉を強制的に萎縮させるため、結構不快感を伴うものだけど、このお店のものはそういうビクビクガクガクといった筋肉の動きは伴わない。

しかし、時折筋肉がこわばり、ガクッと身体が動くことがある。施術する人曰く、「凝っているところは筋肉がガクッときやすい」のだそうだ。

雑居ビル格安マッサージ愛好家の皆さんならよくわかると思うが、ああいうお店はバーッと全身のマッサージをやることはできても、首から上の施術が苦手な人が多い。特に別料金で10分追加のヘッドマッサージを頼んでも、「そこじゃないんだけどなぁ」という的はずれな施術で10分とお金を無駄にすることが何度もある。

一方このお店は、電極を使ったマッサージなので容赦しない。適当にグイグイ押しました、揉みましたで「やってます感を出している」のとはわけが違う。物理的に電気ビリビリが僕の頭に流し込まれ、筋肉がそれに反応する。極めて直接的だ。10分、眉間やこめかみあたりを施術されると、手技よりも効果があった気がする。

また、僕はデスクワークのしすぎで首を動かすと痛くてしょうがないのだが、この電気刺激を首に与えると、ずいぶんとさっぱりした。揉み返しのようなこともなく、施術終了後は極めて快適だ。

1回目で味をしめた僕は、2回目のときは奮発して50分にして徹底的に首から上を責めぬいてもらうことにした。この電気刺激をたっぷりやって、すっかり快適になりたかったからだ。

でも、50分の電気刺激はさすがにツラかった。2回目ということでちょっと驕った気持ちもあり、標準よりやや強めの電気を所望したのもよくなかった。低周波治療機のようにビクン!ビクン!という動きはないものの、終始チリチリ、時々ビクッとした刺激を耐え続けなければならず、スカッとするどころか力が無意識のうちに入ってしまい、疲れてしまった。

たぶん、20分くらいに時間を絞り、電気も弱めにして、施術終了時点では名残惜しいくらいにとどめておいた方がよいのだろう。それだったら、きっと僕の首と肩は満足すると思う。

10分単位のお店ではなく、最初っから30分とか60分単位で施術するお店でこの技術が導入されてもっと普及すると嬉しいのだが・・・なかなか難しいか。マッサージというのは、究極的にはベッドと施術者がいれば成立する、初期投資が少ないビジネスモデルだ。一方、この謎の治療機は相当高額なものだろうから、そう簡単に参入できるものではない。

ということで、またいずれこのお店を訪れることになると思う。

(2024.03.01)

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