ビートたけし命名バンド「ジュリアナの祟り」。
上野公園竹の台広場で開催される各種野外イベントのステージに頻繁に登場している。
コミックバンドのようなネーミングと、ヲタ芸を取り入れたコール&レスポンスはチープなグループの印象を与えるが、実際は東京国際フォーラムや東京ドームシティホールをフルハウスにするだけの実力派バンドだ。
弊息子タケの情操教育と、僕自身が楽しいこともあって、しきりに上野公園のイベントには家族で出かけている。ときどき、横浜駅近くでも無料ライブをやっていることがあるので、そこまで遠征することがあるくらいだ。
おかげでタケはすっかり「ジュリアナの祟り」が大好きになった。

しかし、2歳の頃は家でぴょんぴょん飛び跳ねながら「ドル、ユーロ、ポンド、ペソ、ウォン円元、バブリーーーー!」と叫んでいたのに、3歳の今ではすっかり大人しくなってしまった。なんで?と彼に聞くと、「恥ずかしい」と言う。
3歳になると「恥」という余計な概念を修得してしまい、つまらない。もっと若気の至りで絶叫すればいいのに。

無料ライブばかりに参加していたのでは「ジュリアナの祟り」の収益にならない。彼らは趣味でやっているわけじゃないのだから、無料で楽しませてもらっている御恩はちゃんと報いないと。
かといって、有料ライブは平日夜の歌舞伎町ライブハウスで開催されており、未就学児を連れて行くにはちょっと厳しい。そんな中、年に一度ないし二度の大箱ライブがZepp Shinjukuで開催されることになったので、そこに家族で出かけていった。
夕ご飯はライブ前に食べてお風呂にも入っておいて、ライブが終わったらすぐに帰宅して寝る、という体制を取って。

「ジュリアナの祟り」は家族連れにも優しいバンドだ。
2024年から、わざわざ親子向けの席を用意してくれるようになった。料金は通常よりも安い上に、子ども用のスペースが用意されている。
このバンドは女性ボーカル、ドラム(兼ボーカル)、ベース、サポートメンバーとしてギターという構成で、驚くべきことにその他2名の男性パフォーマー(煽りやダンスを担当)、女性ダンサー2名がいる。楽器を演奏する人の方が少ないバンドというのは今どきめずらしく、それがとてもおもしろい。で、子どもも大人も夢中になる。
我が家は、有料ライブでも「親子席」という安い席に座らせてもらって恐縮だ。なので、せめてもの貢献に、ということで公式Tシャツを物販コーナーで買って、それを着ている。トレードカラーのピンク色で、胸には「BUBBLEY」と書いてある。
バンドのリーダー曰く、「バーバーリーですか?、と間違えられることがある」と笑っていた。

で、これが親子チケット限定のキッズエリア。
わざわざ席の一部を潰し、お立ち台のようなエリアが作ってある。小学生以下の子どもだけが入ってよく、親はこの背後にある親子席に座り、踊りたい子どもや落ち着かない子どもはここで遊んで構わない。実際、小学生ぐらいの子どもは、ここで楽しそうに舞台の振り付けと同じ踊りを踊っていた。
この日、6月17日に国立代々木第二体育館ワンマンライブが開催されることが発表された。固定席で2,800、最大4,000席のキャパを持つこの会場を埋めるというのはすごいチャレンジだ。もちろん僕らも応援に行くつもりだ。
今度はペンライトを買って応援、かなあ。
「推しにならいくらでもお金をかけることができる!」なんて発想は僕にはない。そういうところはケチだ。しかし、これだけ極上のエンターテイメントを見せて頂いているのだから、その対価、そして今後も愉快な活動を継続してもらえるようなお金のお支払いはしたいものだ。
(2025.01.30)
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