さくら

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2000年01月22日
【店舗数:014】【そば食:019】
東京都板橋区南常盤台

天ぷら盛り合わせ、特もり、冷酒

さくら外観

「甲子」から帰宅している最中、ずっと己の失態を責め続けていた。くそ、なんで気づかなかったのか、と。そんないらだちをさらに強めたのが、この後訪れた自転車屋。ブレーキのチューニングをしてくれ、とお願いに言ったら、「そんなもの買ったお店でやってもらってくれ」と突っぱねられてしまった。何度お願いしても駄目。驚いた、客の要望を聞かないお店があるなんて。これでいよいよ苛立ちが募り、「ちくしょう、うさばらしだ。やけそばだ」なんて事になってしまった。

「やけそば」のターゲットは、「甲子」に行く途中にみかけるそば屋「さくら」だ。この店、何がすごいってディスプレイに飾られている「特もりそば」の一言につきる。何の気なしに通り過ぎる一般通行人であっても、思わずその讃岐富士のようなそばに目を奪われるに違いない。まるで、喫茶店の店頭サンプルにある「フォークが宙に浮いたスパゲティ」状態。一体どうやったらこんなにこんもりそばを盛ることができるんだオイ、ってなありさまだ。ここだけ半重力である。矢追純一もびっくりなんである。これだけ盛られて900円。相当安い。これは「やけそば」にもってこいなおそばだ。いや、「やけそば」するにはこれしかあるまい。ということでどきどきわくわくしながら入店。そういえば、そば屋に入るときに「どきどき」という感情を抱くって今までほとんど無かったなあ。

サンプル

店は半地下に位置するところに作られており、店内は薄暗い。うむ、なんか陰気だ。しかも、内装及び机椅子が街角にある中華料理屋っていう感じ。目隠しされてつれてこられたら、ここがそば屋だとは誰も気づかないだろう。それくらい、そば屋独特のぴりっとした空気がないのだ。なるほど、そば屋がそば屋であるためには、そばを出すだけではなく内装などにも気をつけなければならないのだな。

メニューには、いろいろそばに関するうんちくが書かれている。そば粉の断面図を示し、「ここが一番粉と言われるところで・・・」とか。「おっ、ひょっとするとこのお店はそばについて真摯に取り組んでいるのかな」と期待。

やけ食いということなので、店頭ディスプレイにあった「特もりそば」は当然注文するとして、あと1200円する天ぷら盛り合わせと冷や酒を注文した。ここで天ぷら注文するんだったら、甲子で注文したほうがよかったのにと思いつつ。

突き出しとして出てきたものは、白菜の浅漬け。妙に甘くておいしくない。味の素を使っているのだろうか?あと、小皿がいかにも家庭に使うような奴で貧乏くさいのがいやだった。

その後やってきたお酒がさらにトホホで、先ほどの貧乏くさい小皿の上になんとビールグラスが乗っかってきた。ばっちりと「キリン一番絞り」と書いてあるビールグラスでお酒を飲んだって、うまかろうはずがない。なんじゃ、こりゃ。

天ぷら盛り合わせ

さて出て参りました天ぷら盛り合わせ。天ぷら自体の善し悪しは判断できないので保留。なにしろ、普段食べる天ぷらはスーパーのお総菜天ぷらで、冷え切っている奴だから。でもまあ、悪くなかったです。

特もりそば

さて、こういう状況を次々と見せられると、肝心のおそばにも全く期待がもてないのは致し方ないところ。で、まったりとした空気の中でやってきました「特もりそば」うはー、特もりだぁ!

さすがにサンプルみたいに富士山盛りにはなっていなかったが、それはまあ生ものと蝋細工の違いっていうレベル。サンプルのイメージを壊さないレベルでの「特もり」が出てきたのは立派。

食べてみる。・・・うーん、あんまりおいしく無いなあ。しまった、あまりおいしくないものを「特もり」で食べるのは自爆行為以外の何物でないぞ。うぐぐ。しかも、食べているうちにどんどんそばが乾燥し、伸びてしまった。苦痛の上塗り。ああ、腹いっぱいそばを食べたければ、少々値が張ってももりそばを3枚重ねとか4枚重ねとかにすべきなんだろうな。

「やけそば」としては最高のパフォーマンスを見せてくれたんじゃないかな、このお店は。だけど、「やけそば」故にこのレビューは辛口に書いてしまったのは申し訳ないところではある。



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