さらし奈乃里(04)

2000年02月27日
【店舗数:—】【そば食:060】
東京都板橋区前野町

天ぷら盛り合わせ、鳥くわ焼き、鴨南蛮、大もり、お酒

またさらし奈乃里なんである。

おい、ちょっと待て。「また」っていう接頭語をつけるとは失敬な。いい店には何度でも行きたくなって当然じゃないか。文句は言わせないぞ。

え。自作自演しておいて何を言うか、だって?そりゃまあ、そうですけど。

初回訪問が2月4日って事を考えると、結構な頻度で通っている事になる。

・・・すてきな女性店員さんがいるの?ははーん、さてはその人目当てで足繁く通ってるな?

下世話な詮索をしちゃいけません。確かに「すてきな女性店員さん」はいるけど、蕎麦屋主人の奥さん(多分)ですぜ。

・・・っていうか、いい加減この不毛な自作自演劇場をやめい。

すまぬ。さすがに訪問回数4回にもなると、報告する側にとっても何を書けばいいんだ、という事で悩んでしまう。毎回お邪魔するたびに店内が模様替えしているとか、メニューが増えているとか、蕎麦屋だったはずがラーメン屋になっていれば書くこと に不自由しないんだけど。良くも悪くも、そこは蕎麦屋。あまりに渋くて、何度も通え通うほど味が出てくるんだけど、それを文章にしたためるほどの技術は 僕には無い。

ではなぜに書くことがなくなりつつも、この蕎麦屋に通い詰めるのか? 理由は簡単。家の近所にある良いお店だから。

ここ最近わざわざ遠いお店に繰り出すのも面倒臭いなあ、という気になってきたんよ。春じゃけえね、のんびりと昼下がりを過ごしたいんよ。わしゃもう歳とりすぎたけえ、遠くにはよおけいかれんわ。

という心境だったら、もうこのコーナーやめちまえ、って言われてもしょうがないんだけど、さにあらず。「家の近所にある」というところに重点があるんじゃなくて、「良いお店」というところをぜひ力強く読んで欲しい。リピート・アフタァー・ミィ、『ヨ・イ・オミ・セ』。

・・・いい加減にしなくては、きりがなくなってきた。

ええとですね、冗談抜きで正直に言うと、「遠征して蕎麦屋の新規開拓をしたとしても、大当たりである確率は非常に低い。だったら、近所に100点満点とは言えないけど、そこそこいいお店で蕎麦をたぐった方がナンボか幸せなんではなかろうかしらん」という事を考えたわけですな。

さらにいうと、遠征先で絶品蕎麦に出会ったところで、お店が遠い故に頻繁に通うのは無理。だったら、何のためにそんな遠くまでお蕎麦を食べに行くんですか?「ああ、あの蕎麦屋ね。あそこイマイチなんだよね」とか、知ったかぶりをしたいだけなんじゃないですか?なんて自問自答してしまったわけですな。

もっというと、「日々の食事」という大原則に立ち返れば、近所においしい蕎麦屋があるなら、そこで手堅くおいしい蕎麦を頂くというのは至って正しい選択」というわけですな。

とまあ、3連続の「○○わけですな。」攻撃を食らわされてしまえば、 そりゃもう今日だって「さらし奈之里」に行くしかないでしょう。「オーソドックスは知性の墓場よ」とゆかり先生は言っていたが(誰だよ、それ)、とりあえず週末の昼下がりを確実においしい蕎麦と共にまったりと過ごしたいと考えれば、知性の墓場だろうが痴性のゲイバーだろうがお許し願いたいところだ。

さて、そうはいっても、さすがにこれだけ頻度が高いと「ちょっと間をあけようかな」という気になるのも事実。ということで、今回は第一期さらし奈乃里集大成ということでおつまみ二品、おそばを温冷それぞれ一品ずつ頼んでみることにした。

天ぷらについては、過去このお店の料理を「まずい」だの「普通」だのネガティブな表現ばかりしてきたが、4回目にして何となく天ぷらとして成立してきたような気がする。以前は衣がもったりと素材にまとわりつく「アメリカンドッグ型」だったけど、今回の天ぷらは衣がやや花が咲いた状態。どうしたんだろう、ご主人腕を上げたんだろうか。味はおいしかった。これだったら十分満足。今まで、けなしてきて申し訳ない。しかし、前の時と比べて確実にできが良いのはどうしてだろうなあ?天ぷら専門職人でも雇ったのか?もう少し継続して天ぷらは検証しなくちゃいけないと思う。

鳥くわ焼きは以前にも頼んだ事があるけど、このコーナーでコメントしたことがないので、敢えてこの際コメントしておこう。「くわ焼き」とは一体なんだ、と身を乗り出して聞き耳を立てているアナタ。がっかりしないでください、早い話焼き鳥です。恐らく、普通の焼き鳥のように串に刺して炭であぶるといった調理法ではなく、鉄板で炒める調理法だから「くわ焼き」という表現をしているのだと思われる。味付けはそばつゆをベースとした甘辛いタレ。これにたっぷりとレモンをしぼって召し上がれ、という料理だ。

蕎麦屋で焼き鳥?と不思議な印象を持つかもしれないが、この店の師匠筋である「築地さらしなの里」にも同じ料理が存在するし、「神田まつや」にも「焼き鳥」という名物メニューがあることから、決してイロモノ系の一品ではないと思われる。蕎麦屋の肴は、どれもシンプルでしっとりとしたものばかりなので、焼き鳥のような甘辛い肉料理はとても重宝する。ビールにもあうし、熱燗にもあう。でも、間違ってもここで「青りんごサワーって置いてないんですか?」なんて店員に聞いてはイケナイ。そんな学生コンパ青少年諸君な発言は、ぜひとも養老の瀧とか白木屋でやって頂きたい。蕎麦屋にサワー?あるか、そんなの!甘くて、料理の味がわからなくなっちまうではないか。

居酒屋で思い出したが、コースメニューの最後のシメとして、時々蕎麦がでてくる事がある。しかし、これは100%確実に麺が延びてしまい、おいしかったためしがない。店側としては「つるつるっとおなかに入れる事ができるからありがたいだろう」って思ってるのかもしれないけど、ちょっとまってください店長さん。そばが伸びたらどうなるか、ご存じですよね?麺同士がくっついてしまい、団子みたいになってしまうんですよ。どうやったら「つるつるっ」という擬音高らかにすすりあげることができましょうか。

(「いや、できない!」という「反語」のコールがアリーナ中からリプライされる)

オーケー、サンキューアリーナ。ではノッてきたところでもう一曲・・・

ああダメだ、なんだか話が脱線してばっかじゃん。やめだ、やめ。

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