NTT品川TWINS地下食堂(01)

2000年03月16日
【店舗数:041】【そば食:073】
東京都港区港南

海老天ぷらそば

そば食い人種は神出鬼没なんである。「旨い」と評判のお店ばかりを探索するミーハーな生き物になってはいかん、と常日頃自らを戒めるようにしている。

ところで、「戒める(いましめる)」って、「戎(えびす)」と非常に字が似てますね。今こうしてワープロで文章を書いているから、さもコトバを知ってるように振る舞っていられるけど、いざ直筆でこの文章を書けって言われたら、絶対に間違えて「戎」って書いていたに違いないですね。

ううむ、話がずれた。

この日、おかでんはひょんな事から品川駅すぐそばにある「NTT品川TWINS」ビルに侵入する機会があった。となれば、気になるのは「NTTの連中は一体どんなそばを社員食堂で食べているのか?」という事。まさか社員食堂で絶品そばが出てくるワケはないのだけど、気になって食べてみる事にした。何しろ、NTTといえば昔「電電公社」を名乗った半官半民の組織を母体とする会社だ。ひょっとしたら「NTTの社員食堂は、ソバが旨くってねぇ」という驚くべき事実が隠されているかもしれない。何しろ、品川という主要ハブ駅のすぐ駅前に、双子ビルをエラそうに建てているくらいだから、由緒と歴史のある社員食堂だろうし、コダワリの・・・

一生懸命、自分を奮い立たせようと必死だな。

んなわけ、ないじゃん。社員食堂でそんな絶品そばなんて出てくるもんか。

いや、それを言ってはおしまいなワケで。

ただ、社員食堂(及び学生時代の学食)でそばを食べた事なんてほとんど経験が無いおかでんとしては、この際だから食べてみるのも悪くない話だ、という気分だった。まあ、気負わずに食べてみましょうか。

社員食堂はビルの地下1階にあった。謎だ、普通、こういうのは見晴らしの良い最上階にあるものだと思ったが。このビルを設計した人は風水の知識があったのだろうか。風水では、地下に火を使う設備(厨房など)を配置すれば、ビル全体が暖まって気が充満するという説があるらしい。そこまで考慮した上で食堂が地下にあるのだとすれば、凄い。

あ、また話がそれましたな。

いやぁ、あんまり書くことないんだよなぁ。だって、社員食堂のソバですぜ。何を書けばいいのやら。あっ、本音を書いてしまった。

海老天ぷらそば

まあ、想像していた通り、赤くて安っぽいプラスチックせいろと、どきつい緑色のプラスチックざる。そして、ゆで置き麺が伸びて乾燥してばさばさになったやつを何とか仕分けようと格闘している厨房のおばちゃん。

ううむ、これはこれで「正しいB級ソバのあり方」を100%踏襲しており、裏物ファンであれば萌えるシチュエーションではあるよ。恐らく、おかでんは1カ月・2カ月前だと「うわぁ、まずそう!」なんて身も蓋もない事を口走ってしまったと思う。しかし、今現在では、「うむ、これぞ正しき社員食堂の姿。さすが短期間に大量のお客をさばかなければならない厨房!見事」と喜ぶ事ができるようになった。

一緒に食事をした、この食堂をよく利用している人が「ここのそばはまあおいしいと思うんだけど、おかでん君どうだい?」と水を向けてきた。まさか、と思いやや姿勢を正して食してみたが・・・ううむ。普通だ。清き正しき、社員食堂のそばだ。麺はともかく、つゆは?と思ってすすってみたが、おお、これまで見事に社員食堂している。

「おいしい」と言っていた当の御仁も、「・・今日はあんまりおいしくないかもしれない」と一口すすって、前言を撤回していた。ううむ、ここのそばは当たりはずれがあるのだろうか。

衣がもっこりとして「天ぷら」だか「フリッター」だかわからない状態の海老をハムハムとかじりつつ、多めのそばをすすり。うん、とりあえず満腹になったぞ。これで500円は高いか、安いか。非常に微妙なところだけど、「天もり」が500円で食べられたと思えば、素晴らしきコストパフォーマンス、って事になるんだろう。とりあえず。

それにしても、つゆに浮かぶネギが4きれ、というのが泣けた・・・。これもまた、コスト意識の現れか。

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