さらし奈乃里(20)

2000年08月27日
【店舗数:—】【そば食:113】
東京都板橋区前野町

茶豆、精進揚げ、穴子天もり、ビール

げぇ、もう20回目の訪問になるのか。

お盆休みを挟んで、久しぶりのさらし奈訪問。ああ、くつろぐなあ。お店の人も、こちらのシチュエーションを分かって接客してくれるからうれしい。

他のお客さんだと、まずはお茶を運んで、オーダーを待つかたちになるのだが、おかでんの場合はお茶を出さずに、店の奥からこちらの様子を窺っている状態になる。ぱっと見は不親切な感じだが、お酒を飲むおかでんにはお茶が不要であるということ、そして優柔不断につきなかなか注文品の決心がつかないことを把握しているからこそ、の対応だ。

今日は「茶豆」というニューフェースを発見。こりゃ今日はビールdayだな、と腹をきめ、清酒は注文せずビールのみで勝負。茶豆、300円。安い割には量が多く、うれしい。そして、やはり通常の枝豆よりもはるかに味が濃くて、おいしい。ああ、幸せ。結構あっけなく酔ってしまった。

おろしそばを食べたかったのだが、小腹が空いていたので穴子天もりを注文。酒肴として精進天ぷらを食べたので、天ぷらを連発してしまったことになる。俺、油メチャ好きか。灯籠の油を舐める妖怪がいたような気がするが、それと同じ。

穴子をかじりながら、妙に郷愁を感じるなあ、と思ったら、ここ最近頻繁にこのお店で、穴子天もりを食べている事を思い出した。俺、穴子メチャ好きか。ワンパターンな注文にやや反省。

昔、このお店を訪れだした頃は「天ぷらがもったりしたタイプで、家で揚げた奴みてぇ」とこき下ろしていた。しかし、今や家庭の味をはるかに超越し、ちゃんとお金が取れるおいしい天ぷらに成長していた。ご主人が、この半年くらいでめきめきと天ぷらの腕を上げたようだ。やるなぁ。素直に拍手。(もちろん心の中で)

そういえば、実家に帰省中、家族で天ぷら屋に食事をしに行った。昔は天ぷら屋で揚げたての天ぷらを食べるのは、感動と喜びとに包まれる一大イベントだった。家で揚げたものはどうしても食べるまでの間にタイムラグができる。お総菜天ぷらに至っては、いつ揚げたんだかわからない。その点、天ぷら屋は揚げたてだ。さくっ、じゅわっが楽しめる。

しかし、今、こうして蕎麦屋で揚げたて天ぷらを食べる機会が増えたので、久々の天ぷら屋訪問にもかかわらず、あんまり感動はなかった。「なるほど、おいしいですねえ」程度の喜び。経験を積んで大人の階段を一歩上ると、感動というのは薄れてしまうのだな、としみじみと思った。