さらし奈乃里(22)

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2000年09月24日
【店舗数:—】【そば食:117】
東京都板橋区前野町

柴漬け、白魚のかき揚げ、鴨南蛮、ビール中

先週、大瓶のビールを発見して狂喜乱舞したわけだが、この日訪れてみたら既にその張り紙は外されていた。何事も無かったかのように、さらし奈乃里では中瓶と小瓶のみの取り扱いに戻っていた。一週間程度の短命だったか・・・残念。

ひょっとしたら、自宅用のビールが余っちゃったので、店に持ち込んだとか、そういう「イレギュラーなもの」だったのかもしれない。たった一週間で取り扱いをやめるといったら、入荷数なんてたかがしれているはずだ。取引している酒屋さんが「すいません、安く納めますんで、大瓶も買って頂けませんかねぇ?」と言ってきたのかもしれないし。

「もうビールの季節じゃないって事なのか」

と、寂しくほほえんでいたところ、今度はレギュラーメニューに異変を発見した。何気なくお品書きを眺めていると、変更点が無いようにみえる。しかし幸か不幸か20回以上もこの店に通い詰めていると、ちょっとした違いにも気づくようになってしまっていた。

おや、鳥南蛮、が鴨南蛮に変わっているぞ、と。

春先に、鴨南蛮がメニューから消えて鳥南蛮に化けたのは既報のとおりだが、この週からまた冬メニューとして鴨が復活したらしい。そうかぁ、鴨の季節はそろそろなのか。

せっかくなので、「夏と冬をミックスだ」とばかりに、ビールをのみつつ鴨南蛮をオーダー。

鴨南蛮を久々に頂く。あああ、鴨の脂がつゆにからまり、蕎麦にまとわりつき、悩ましいねぇ。官能的な美味さだ。油をおいしいと感じるのは、人間という生き物がカロリー摂取にどん欲だからだと言われている。少量で、ハイカロリーの油をことのほかおいしいと感じるのは、本能として当然の事だ、と。では、この飽食のご時世がずーっと何百年も続いていくとどうなるのだろう。ハイカロリーは敵だ、という文化が形成されていき、次第に「油ってマズいよね」なんていう認識になってしまうのだろうか。

そんな、人間の進化に思いを馳せてしまうほど、鴨南蛮は美味かった。やっぱり、この美味さは格別だ。鳥南蛮とはワケが違う。あと、ウィンナー南蛮とか牛すき焼き南蛮とかがあったとしても、絶対に鴨には勝てっこないな、と確信した。

大満足で、足取り軽く店を後にした時、レジ脇の壁に「新そば」と書かれた短冊状の紙が張り出してあるのに気がついた。あっ、今週から新蕎麦が導入されたのか。しまった、鴨南蛮は美味かったけど、鴨の味が強すぎて新蕎麦を満喫できなかったよ。

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