さらし奈乃里(24)

2000年10月14日
【店舗数:—】【そば食:121】
東京都板橋区前野町

茄子の揚げ出し、芝えびのかき揚げ、柴漬け、もり、ビール、お酒

お子様、大騒ぎ。「ここはイヤだぁ」と泣いて泣いて、親を困らせている。さすがの僕も怒鳴りつけてやろうかと思った。イヤなら出てけ!と。蕎麦屋に子供の嬌声は微笑ましいが、鳴き声は似合わないし、苛立つ。

でも、子供に同情するところもある。やっぱり、ハンバーグランチとか、エビフライとか食べたいよな。蕎麦みたいな渋ーい料理なんて、食べたくないよな。僕も、子供の頃は蕎麦屋に行くのは嫌いだったから。蕎麦、腹の足しにならないから。

子供を蕎麦屋に連れてきた親が間違い。次回からこれに懲りて連れてこないべきだな。美味い蕎麦を食べさせるというのは、情操教育にとても良いかもしれない。でも、ちょっとハードル高すぎですぜ。

パソコンをいじりながらお酒を頂いて、まったりとした時間を過ごしていたら、来るわ来るわ、次々にお客がやってきた。驚いた。こんな住宅地なのに、繁華街のお店みたいだぞ?初めて見た、こんなシチュエーション。長っ尻をしているのはおかでんだけで、大抵のお客さんは20分足らずでお店を後にしていた。しかし、そんな回転の良さなのに、すぐ次のお客さんがやってくるのだから繁盛店だ。まるで人気のラーメン店のようだな、と暢気に構えていたら、ついにはお店の机が全部埋まってしまった。

これにはのんびり過ごしていたおかでんも焦った。いかん、お店の迷惑になる、すぐに出ないと行列ができてしまう。ここで、ひとしきり悩む。蕎麦を頂かずに、酒と肴だけで引き上げるのは真にお店に対する配慮だろうか?違うんじゃないかと。やっぱり、蕎麦屋である以上は蕎麦を押し頂いてから帰らないと駄目じゃないか、と。

とはいっても、厨房を一人取り仕切るご主人、もう今やてんてこ舞いの忙しさだ。これ以上オーダーを増やしてしまうのは申し訳ない。やはり、ここはご主人に負担がかからない料理を注文しなければ・・・

「あ、すいません、お酒もう一本と柴漬け、お願いできますか」

馬鹿もん!何をやっとるのだ。ますます長居する選択をしてどうする。

いや、でもですよセンセイ、お酒も柴漬けも、全部接客をやってるおねーさんが対応できるメニューでしてね、厨房のご主人には負担が・・・。

そりゃそうだが、こんなことをやっていたんでは、いつまで経っても蕎麦が食えないし、いつまで経ってもお店を引き払うことができない。無限ループだ。

「行列ができてしまった時点で、お店を強制退去だな」と覚悟の上、お酒と柴漬けを頂いていたが、結局強制退去となる事はなく、徐々に店内の人数が減ってきた。良かった、これでようやく落ち着いて蕎麦が食べられる。というかアンタ、客が増えて、そして減っていくまでの間ずっとお前は店内で酒飲んでいたんかい。

すんません、その通りです。

今日は鴨南蛮を頂こうと思っていたが、注文してみると「温かいのは今日はできないんですよ」と言われてしまった。鴨せいろはあったし、かけそばも取り扱っていたのだが、鴨南蛮だけは駄目らしい。一体何があったのだろう。きっと、何か深いわけが有るのだろうが、恐らく触れて欲しくない事だろうと判断し、敢えて問いつめない事にした。(意味もなく大げさに解釈してみる)

結局、もりそばを頂いたが、いや相変わらず美味い。ビバ新蕎麦。ずるずるっと行ったときに、今までのそば・・・いや、さらしなのそばは比較的そうでもないのだが・・・は、鼻でふーん、と一生懸命息を抜いてようやくそばの香りが漂う、という感じなんだけど、今日のそばはすすっただけでふぁーんとそばの香りが立ちこめる。味わいだって言うことナシだ。あははは、こりゃ幸せだ。酔っぱらっていてもこの感覚がしっかりわかるんだから、幸せだ。

↑上記文章は、蕎麦を食べながらパソコンにタイピングしていた手記をそのまんま採用。酔っぱらっているので、やや文章が変だ。

昼からお酒飲み過ぎ。家に帰って昼寝したけど、夕方目を覚ましたら二日酔いになってしまった。

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