味菜

2000年11月03日
【店舗数:056】【そば食:126】
東京都新宿区新宿駅構内

キムチそば

この日から、アワレみ隊企画として長野県の新蕎麦を食べ歩く旅に出る。後に「信州新蕎麦包囲網」シリーズとして定番化した企画の、第一弾だ。この当時は、「蕎麦食べ歩き」という概念は特になかったので、単に「蕎麦も食べる長野旅行」だったが。

今回は松本駅集合ということになっていたので、東京のおかでんは新宿から「特急あずさ」に乗って長野入りする事になる。「♪8時ちょうどのォォオ、あずさ2号でェェェエ」と、朝の特急あずさに乗る人の何割かは確実に口ずさむであろう歌を、おかでんも歌いつつ新宿駅構内をうろうろしていた。まだ、列車の出発まで時間はある。

味菜外観

そんな時、前方に「味菜」という立ち食い蕎麦屋を発見したのだった。「あじさい」といえば、NRE(日本食堂)が運営するいまいちイケてない、でも都心部では猛威を振るっている駅構内立ち食い蕎麦屋だ。でも、このお店は漢字で「味菜」となっている。むむ、一体なんだこのお店は。どうやら同じ系列だとは思われるが、店の前に料理の写真パネルを設置するなど、ユーザーフレンドリーだ。どれ、これから信州の美味い蕎麦喰いまくるおかでんとしては、巷ではどんな蕎麦があるのか知っておく事は必要だろう。

と、何の気無しに眺めていたら、怪しいメニュー発見。「キムチそば」。蕎麦を冒涜しとるんか、と思わず叫びたくなる凄いメニューだ。まさかキムチと蕎麦が組み合わさるとは誰も想像しなかった。し得なかった。いや、想像力豊かなのはいい事デスネ?

でもですよ、いくらなんでもこれは酷い。食わず嫌い、偏見と言われようとも、断言してやる。これは、絶対に美味いわけがない。

とは言っても、だ。アンタこれから信州の美味い蕎麦を食べるんだろ?それだったら、ここで中途半端に美味い蕎麦だとか、まあまあな蕎麦食ったってしょうがないだろ?それよりも、俗世間にまみれた、このキムチそばを食べてこそ、見えてくる何かってモンがあるんじゃないのかい?

・・・なんだか、怪しい論法のような気もするが、まあいいや。怖いものみたさで、キムチそばを注文してみることにした。

キムチそば

以下は、当時のメモ書き文章をそのまま採用。今更書き直す気力も起きないので。

そばは、ちょっとぶよぶよしていて伸びた感じ。ゆで麺を使っており、もともと伸びているのはしょうがないとしてもなんか気味が悪い。そばというより小麦粉麺に近い印象がある。

・・・キムチ。うーん、当然キムチはキムチしていたぞ。酸っぱ辛い味わいはキムチそのものなんだけど、麺、つゆともに全くマッチしていない状況。「キムチでーす」「ああそうですか、ありがとうございました。さて、そばですが・・・」という感じなのだ。

とはいっても、肝心のそば自体がつまらん味わいしか持っていないため、結局何を食べているのかさっぱりわからない状況に。そばを食べているという印象すら薄れてしまった。これでは、何のためのそばなんだかさっぱりわからない。

※結論。こりゃダメだ。そばが食べたい人にとっても、キムチ食べたい人にとってもどっちにせよ良い結果はでないだろうこのメニューでは。おそるべし、食物の組み合わせ。

だ、そうです。

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