2000年11月25日
【店舗数:075】【そば食:147】
長野県飯山市大字木島
天ざるそば、ビール
行き当たりばったりで蕎麦屋行脚を続けているが、飯山市の南方に「そばしげ」という蕎麦屋があるというのでそこに向かうことにした。金子万平さんの蕎麦本に記載があって、なおかつ長野駅方面への退却ルート上にあったのでちょうど塩梅が良かったからだ。
「そばしげ?野沢温泉じゃないのか?」
「いや違う、ここも同じそばしげっていう店名だ」
「フランチャイズチェーンだろうか?」
「まさか」
なんて話をしながら、現地に向かった。このお店でも、山ゴボウの繊維をつなぎとして使っているらしい。この地独特の文化だ。
到着してみると、何やら怪しい風情だ。とんがった屋根はともかくとして、暖簾がとても怪しい。 白い暖簾に「そばや」とひらがなで書いてある。その脇には「手作り」とも。ううむ、蕎麦屋の暖簾というのは、ミミズがのたうち回っているような字体で書くのが通例だが、ここのお店は非常にわかりやすい。これなら小学生でも判る。幼稚園児でも判る。素晴らしい。
ごわごわしたのれんをくぐり店内へ。外観は僅かに民芸調っぽくなっていたが、店内も微妙に民芸調を意識した感じ。しかし、「いかん、あんまり民芸調にすると安っぽい内装になる」と思いとどまりました、みたいな寸止め一本。
メニューは和紙に手書きのもの。これを、台紙となる厚い和紙に貼り付けている。紙の端が破れたりめくれあがっているのも、味がある。このお店、至る所で寸止め一本な味がある。狙っているのだろうか。
そういえば今日はビールをまだ飲んでいなかった。本日3軒目にして、ビールを注文。600円。アサヒスーパードライの大瓶が出てきた。ビール飲みのおかでんとしては大歓迎なのだが、一般の人にとっては一人で飲む分にはちょっと量が多いかもしれない。
グラスは、「夏になったら、家でこんなグラスに氷を入れて麦茶飲んでたなあ」という感じの、至って庶民的なものだった。ご家庭にの食器棚にはよくみかけますよね、的なものだ。飲食店ではあまりみかけない。
飲食店で使うグラスと家庭で使うグラスのどこが違うのかな、としばらく考えてみたが、そういえば「表面がざらざらの装飾を施されている」「絵柄が入っている」なんてのは飲食店では使われないよな。通常、飲食店では無駄をそぎ落としたシンプルなグラスかタンブラーだ。
このグラスでぐいっとビールをあおると、何だか家で晩酌をやってる気分になる。
天ざるそば到着。1,200円なり。ざるそばが600円なので、天ぷら部分で600円ということになる。
ううむ、この器もすごいな。寸止め一本感が出てとても味わい深い。
笹ずし。1個80円。
おかでんは食べていないので味については詳細不明。
安いので、お蕎麦のついでに注文してみるといいかもしれない。
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