天久利 新橋店(04)

2000年12月21日
【店舗数:—】【そば食:151】
東京都港区新橋

天ざる

銀座、夜11時過ぎ。

なんだかね、夜の銀座というイメージと、天久利のイメージってのが非常に密接に繋がっているような気がするのはなぜだろう。きらびやかな街だというのに、このファストフードのお店・天久利が、おかでんの頭の中においてはほぼイコールのような気がする。

いや、決して「毎回、銀座に行けば天久利で天ぷらそばを食って最後をしめくくる」というわけではない。しかし、このお店でビシっと締めくくると、なんだかほっと一安心するのは事実だ。

宴席をこなした後に、炭水化物の蕎麦を余計に食べて、なおかつ油の固まりであるかきあげを食べる。しかも深夜。絶対にやっちゃいけない事なんだろうけど、こうもしっくりくるとなると、自分が飽食に飼い慣らされてしまったのか、それとも自分自身の体が「こういう食生活」を望ましいと本能的に判断しているのか、わからなくなってくる。

もし後者だとしたら・・・?

試してみるか?毎日、お酒を飲んだ後に夜11時、天ぷら蕎麦を食らう生活。もし本当に体が本能的に欲しているのだとすれば、きっと1カ月後には健康かつ気分もノリノリな生活が送れているはずだ。

うわ、うそくせぇ。絶対にあり得ない。どう考えても、体重3キロほど太りましたー、ベルトの穴が2つほど外側になりましたー、って結果になりそうだ。

いや待て、そういう事象は確かに現代日本においては「みっともないこと」かもしれないが、本当にそうなのだろうか?近代医学に毒された思想においては、太ることはいかんのかもしれんが、もっともっと根元的な、生命の神秘という観点においてはそういうのもアリなんじゃないか。いや、それが本来有るべき姿なんじゃないか。

食べたいんだから、食べればいいじゃん。欲求があるということは、それは体が欲しているからだ。がるる。

・・・成人病で死ね、お前。

天ざる

と、酔った頭でこういう事を考えながら、蕎麦が出てくるのを待つわけですな。ずるずる。ああ、しみじみと、五臓六腑にちょっと油っぽいつゆが染み渡るなあ。

さすがに今回は、「温かい奴にするとついついつゆを飲み過ぎてしまい、体に良くない」という遠慮がはたらいて天せいろ。これくらいは自制を効かせないと、さすがにお前は人間失格、と言われかねない。

でも、翌日朝、ぱんぱんにむくんだ顔を洗面台の鏡でみて、「うわ、何だこれは!」とびっくりしちゃうんだな。もうやめときなさい、いい加減。

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