築地 さらしなの里(04)

2000年12月28日
【店舗数:—】【そば食:152】
東京都中央区築地

刺身湯葉、精進天もり、ビール

年末です。

「蕎麦喰い人種行動観察」と称して、この1年間蕎麦屋を巡り歩いたわけだけど、それもそろそろ終わり。当初の目標は、「1年間で50軒、のべ100枚の蕎麦を食べる」という目標を掲げていたんだけど、おかげ様でそのどちらも突破できた。蕎麦、いずれ飽きるだろうと思ったんだけど、よく続いたもんだ。1年間の企画の後半戦にあたる秋口に、新蕎麦が登場したというのも良いタイミングだった。「わっ、こんなに蕎麦が美味いんだ!」って驚きの連続。

今年は蕎麦を食べたなあ、と思いながら迎えた御用納めの日。会社は今日の午前中、半ドンでおしまい。明日からは年末年始休暇だ。 毎年、年末はバタバタしているのだが、今年は珍しくまったりとした御用納めの日を過ごしていた。

いいねえ、行く年、来る年って感じ。毎年こうだと、気持ちいいね。

オフィスの机を整理整頓しながら、そう感じる。

お昼になった。今回、実家に帰省するにあたって、お土産は「築地さらしなの里」のお持ち帰り生そばにしようと考えていた。蕎麦喰い人種として明け暮れた1年の締めくくりにふさわしい、お土産だ。だから、昼休みを利用して築地さらしなの里に向かうことにした。「仕事納めの日」に蕎麦を軽く手繰って「(仕事上の)年越し蕎麦」を楽しみ、そのついでに生そばをお持ち帰りだ。おお、我ながらナイスな一年の締めくくりだ。

築地さらしな乃里外観

このアイディアを同僚のコダマ青年に話したところ、「それはいい、俺も行く」ということになり、二人でさらしなに向かった。なに、会社からほど近いところの蕎麦屋だ。それほど大げさな遠征ではない。

さらしな到着。考えてみれば、昼間にこのお店にやってくるのは初めてだ。「おや、こんな作りだったんだ」と今更のように驚く。改めて見ると、凝った作りをしている。店の前には橋がかけられていて、その両脇は空堀が掘ってあってニンジャなどの侵入を拒んでいる。で、店と道路を繋ぐ唯一の経路である橋には、「このはし通るべからず」という警告が

あるわけないか。

外見は、昼と夜の違いだけであったが、中に入ってみて驚いた。客席、いっぱいでやんの。なんと、待ち行列ができていた。しかも、あっけにとられているわれわれの後ろに、次々と行列が追加になっていく。凄いな、夜はそこそこのお客さん数で、まったりとした時間を過ごすことができるというのに。お昼時はかくも混むお店だったとは。

なぜこんなに混むのか、と思って店内の様子を見てみた。なるほど、席に座っているお客さんの大半に、傍らにビール瓶が置かれていた。昼間っからお酒飲んでるなキミたちは。今日が御用納めだからか、それとも普段からこんな感じなのか。店内のお客、行列のお客全てが「さらりーまん」な格好をしているので、恐らく「普段から」ではないと思うのだが。

ビールでいい気分になったオトーサン達が、「今年も大変だったねえ」なんて会話を交わして、杯を酌み交わしている。大変だったわりには、うれしそうな顔をしているのはアルコールのせいだろうか。それとも、オトーサンにおける「大変」というのは、実際全然大したこと無かったのだろうか。ま、どうでも良いことだが。

ゆばわさび

ちょっとだけ待ったが、すぐに席に通された。せっかくここまでやってきた以上、われわれも蕎麦だけ食べて帰るわけにもいくまい。ゆばわさび注文。コダマ青年に、「ここのゆばわさびはウマいぞぅ。お酒が進むぞぅ」と熱弁を振るう。

お酒・・・?

馬鹿言っちゃいかん、まだお昼じゃないか。この後職場に戻っても、会議室で宴会をやるだけだから仕事はもうないんだけど。

いや、でもまあこういうのは縁起物ですから。

結局、ビールをグラス1杯だけ頂いた。ああおいしいです。でも、その美味さの1/3くらいは、「背徳の美味さ」だったような気がする。

精進天もり

入店待ちの行列はいっこうに減る気配がない。あまり長居しちゃ悪いので、お蕎麦を注文する。精進天もりを注文。

ずるずる。しゃくしゃく。

今年ももう、終わり。いい一年でした。

お土産用として、生そばもゲットし、退却した。